レビュー|ブルックラディ ザ・クラシック・ラディ【モルティかつソルティで満足度◎】


バーテンダー/ブロガーのいのかず(@InoKazuBlog)です。
今回の記事では、スコッチウイスキーのアイラモルト「ブルックラディ ザ・クラシック・ラディ」についてレビュー・評価をしていきます。
ウイスキーを買うときになるべく失敗したくない!という人は、ぜひ最後までご覧ください。
※このレビュー・評価は2025/10/19時点のものです。


- モルティかつソルティという個性がしっかりと感じられる
- 度数が高く飲みごたえがある
- 飲み方の汎用性が高い
- 価格はノンエイジと考えるとやや高め


ブルックラディ ザ・クラシック・ラディとは


- 生産国
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スコットランド
- 分類
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シングルモルト(アイラ)
- 容量 / 度数
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700mL / 50%
- 熟成樽
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- バーボン樽
- シェリー樽
- ワイン樽
(それぞれ1stフィル・2ndフィル・ホグスヘッドなど)
- 主な受賞歴
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「ブルックラディ ザ・クラシック・ラディ」は、アイラ島にあるブルイックラディ蒸溜所で造られるシングルモルトウイスキーです。
スコットランド産大麦100%(スコットランド本土の大麦、本土のオーガニック大麦、アイラ産大麦)を使用し、ノンチルフィルタード、無着色で造られています。
ノンピートで造られていることや、度数が50%と高めにしていることで、大麦の個性が前面に出ています。
熟成に使われる樽は、ボトルに記載されているロットごとに種類や使用割合が異なるため、本レビューとは若干味わいの感じ方が違う場合がありますので、ご注意ください。



アイラモルトの中でも、ノンピートで造られる銘柄は「ブナハーブン」と「ブルックラディ」のみです。ちなみに、ブルックラディ蒸溜所が扱うブランドに「ポートシャーロット」と「オクトモア」がありますが、こちらはヘビーピートタイプとなっています。
ブルックラディ ザ・クラシック・ラディの評価・レビュー


バーテンダーである筆者が「ブルックラディ ザ・クラシック・ラディ」を実際に飲んだときの評価・レビューをします。



どんな味わいか・どんな飲み方がおすすめなのか・どこがおすすめのウイスキーなのかを詳しくご紹介!
テイスティングレビュー
※数値が高い=良いウイスキーではありません
- 香り
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バニラ、青リンゴ、桃、フローラル、潮気。
- 味わい
-
ややアルコール感はあるものの、酒質が軽いため飲みやすい。
バニラ、モルト、青リンゴ、キウイ、フローラル、スパイス、潮気。 - 余韻
-
フルーティーでスパイシーな余韻がほどよく続く。
「ブルックラディ ザ・クラシック・ラディ」の味わいは、モルティかつ潮気がしっかりと感じられるのが特徴です。
度数が50%あるため味わいはしっかりとしていますが、重さはなく飲み疲れしません。
さまざまな味わいの要素が複雑に感じられるので、ひと口ひと口で新たな味わいが発見できるでしょう。
飲み方別の評価
自分がいつもしている飲み方に合うウイスキーなのか、ぜひ参考にしてみてください。
ストレート
複雑な味わいの要素がすべて感じられるため、まずはストレートで飲んでもらいたい。ややアルコール感はあるが、そこまで気にならないレベル。
おすすめ度
トワイスアップ
フローラルさやフルーティーさがしっかりと感じられるが、ストレートのほうがコクがあっておいしい。少量加水だとスパイシーさが和らぎ、甘くて飲みやすくなる。
おすすめ度
ロック
ストレート等で感じた強いスパイシーさが和らぎ、甘さやフルーティーさ、香ばしさ、潮気など、複雑な味わいが楽しめる。
おすすめ度
水割り
ブドウのようなフルーティーさが出てくる。フルーティーだが甘さは相変わらず控えめで、スッと飲みやすい。
おすすめ度
ソーダ割り
ソルティさが爽快感を後押ししている印象。モルティさもあるため、ただ飲みやすいだけでなくコクも感じられる。
おすすめ度
総合評価
「ブルックラディ ザ・クラシック・ラディ」は、ウイスキーが本来持つモルティな風味や、アイラモルトが持つ潮気のある風味を持ち合わせており、高めの度数もあって飲んだときの満足感が高めです。
比較的飲み方の汎用性もあるため、家飲みウイスキーとしても活躍するでしょう。
評価が伸び切らなかったポイントは、5,000円半ばまでなら良かったのですが、ネット価格で6,000円に届いてしまっていたためです。
とはいえシンプルにおいしい銘柄ですから、気になっているなら一度は飲んでおくことをおすすめします。



アイラモルトでノンピートというのは珍しいですし、飾り気のない味わいは多くの人にハマるはずです。
ブルックラディ ザ・クラシック・ラディが「まずい」という意見について


ネットで「ブルックラディ ザ・クラシック・ラディ」を調べると、「まずい」という検索候補が出てきます。
もちろん個人の味覚によって好みは分かれるのですが、おそらく「まずい」と感じるのは、アイラモルトはスモーキーなものだという思い込みが強すぎて肩透かしをくらってしまう人や、やや高めの度数でありながらノンエイジでアルコール感を強く感じてしまう人、ソルティな風味がクセと感じてしまう人でしょう。
どのウイスキーにも言えることですが、それぞれの個性があるため万人に受けるものは存在せず、各々の味覚で好みを判断するしかありません。
筆者の感想としては非常に出来が良く、個性もしっかりと感じられる銘柄ですので、まずいどころか、普通においしく感じました。
ブルックラディ ザ・クラシック・ラディの評価まとめ
今回は、スコッチウイスキーのアイラモルト「ブルックラディ ザ・クラシック・ラディ」についてご紹介しました。
- アイラモルトの中でも珍しくノンピートで造られている
- 原料にこだわっていてスコットランド産大麦を100%使用
- モルティかつソルティな味わいが特徴で、飲み方の汎用性も高め
シンプルさの中にも個性がしっかりと感じられる良いウイスキーですので、まだ飲んだことのない人はぜひ一度飲んでみてはいかがでしょうか。


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