レビュー|グレンマレイ 12年【フルーティーでライトな味わい】


バーテンダー/ブロガーのいのかず(@InoKazuBlog)です。
今回の記事では、スコッチウイスキーのスペイサイドモルト「グレンマレイ 12年」についてレビュー・評価をしていきます。
ウイスキーを買うときになるべく失敗したくない!という人は、ぜひ最後までご覧ください。



今回レビューするのは新ボトルです!
※このレビュー・評価は2025/8/18時点のものです。


- フルーティーさが強く、飲み口もライトで爽やか
- クセがなく、誰でも飲みやすい
- スタンダードなスペイサイドの特徴を感じる
- 味わいがやや単調で、飲み応えがない
- 飲み方によっては味わいがペラくなりがち


グレンマレイ 12年とは


- 生産国
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スコットランド
- 分類
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シングルモルト(スペイサイド)
- 容量 / 度数
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700mL / 40%
- 熟成樽
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バーボン樽
- 主な受賞歴
-
「グレンマレイ 12年」は、スペイサイド地域にあるグレンマレイ蒸溜所で造られる、ヘリテージコレクション(エイジング表記のあるシリーズ)の1つとなるウイスキーです。
2016年に発売されて以降、世界中で高い評価を得続けており、2024年の年末ごろにラベルが刷新されてより現代的で高級感のあるボトルデザインになりました。
ノンピートで造られているため、スモーキーなクセがなく、誰でも飲みやすい味わいに仕上がっています。



国内流通しているものはまだ旧ボトルが多いので、確実に新ボトルを買いたい人は、楽天かYahooで買うのがおすすめです。(Amazonはまだ旧ボトル表記なので確証なし)
グレンマレイ 12年の評価・レビュー


バーテンダーである筆者が「グレンマレイ 12年」を実際に飲んだときの評価・レビューをします。



どんな味わいか・どんな飲み方がおすすめなのか・どこがおすすめのウイスキーなのかを詳しくご紹介!
テイスティングレビュー
※数値が高い=良いウイスキーではありません
- 香り
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あまりアルコール刺激はなく、とにかくフルーティー。
バニラ、青リンゴ、洋梨、フローラル。 - 味わい
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サラッとしたライトな口当たりで、香りよりも甘さはなくドライめ。
バニラ、青リンゴ、スパイス、モルト、ライム、ハーブ、ほんのりビター、オーク香。 - 余韻
-
余韻は少し短く、フルーティーさとスパイシーさが漂う。
「グレンマレイ 12年」は、青リンゴや洋梨のような、爽やかでジューシーなフルーティーさを全面的に感じます。
飲み口も非常に軽く、ウイスキー初心者でも飲みやすいでしょう。
もう少しスパイシーさが柔らかければ、よりフルーティーさや甘さが際立っていたことから、少々残念な部分も感じました。
飲んだ時の満足感はあまりないものの、夏場やスイスイ飲み進めたいときには非常にマッチします。



本当にサラッサラなので、たくさん飲んでも飲み疲れすることはなさそうです!
飲み方別の評価
自分がいつもしている飲み方に合うウイスキーなのか、ぜひ参考にしてみてください。
ストレート
バランスは悪くないものの、複雑さもないため、ストレートでゆっくり飲む銘柄ではない。スパイシーさがもう少し柔らかければ、もう少し高評価。
おすすめ度
トワイスアップ
意外にもペラくならない。ストレートのときよりも甘さやフルーティーさが引き立つ。スパイシーさも抑えられ、非常に飲みやすい。より甘さを感じたいなら、少量加水がおすすめ。
おすすめ度
ロック
スパイシーさやビターさ、酸味が少し強くなるが、同時にフルーティーさも強くなる。加水が進むとペラくなるので、時間をかけずに飲み切りたい。
おすすめ度
水割り
フルーティーさとともに、バニラのような甘さもしっかりと感じられる。優しい味わいに仕上がるが、加水量に気をつけないと、ペラくなってしまうので、ほんの気持ち濃いめに作るほうがおいしい。
おすすめ度
ソーダ割り
フルーティーでかなり爽快感のある仕上がり。ライトな酒質がソーダと合っており、サッパリと飲める。
おすすめ度
個人的に、ソーダ割り以外の飲み方では、飲んだ時の満足感がやや乏しかったのが残念なポイントでした。
一方でソーダ割りはとてもフルーティーで飲みやすく、ゴクゴク飲み進められるため、ハイボール用においしいウイスキーを探している人は満足できるでしょう。
総合評価
「グレンマレイ 12年」は、スペイサイドの王道的な味わいが楽しめるウイスキーです。
シンプルがゆえに特筆すべき点はあまりないものの、ソーダ割りで飲む人であれば評価は高くなるでしょう。
とはいえ、フルーティーなウイスキーが好きな人や、飲みやすいウイスキーを探している人、ウイスキー初心者には非常におすすめです。



正直なところ、「決して悪くはないんだけど、そこまで良さも感じられなかったな…。なんだか惜しいな…。」という印象が強かったです。価格は購入場所にもよりますが、4,000円程度だったら評価も高かったかもしれません。
グレンマレイ 12年の評価まとめ
今回は、スコッチウイスキーのスペイサイドモルト「グレンマレイ 12年」についてご紹介しました。
- 洋梨や青リンゴのようなフルーティーさが強い
- 飲みやすい反面、飲みごたえはあまりない
- ソーダ割りには最適で、サッパリ爽やかに飲める
系統としては、(熟成樽は違うものの)「グレンフィディック 12年 スペシャルリザーブ(レビュー)」や、「グレングラント 10年(レビュー)」などと近しい印象です。
もちろん味自体は違いますが、フルーティーさの系統や飲みやすさといった点ではやや似ています。
上記のウイスキーが好きな人は、一度飲んでみる価値はあるでしょう。



もしかしたら、僕以上に「グレンマレイ」がハマる人がいるかもしれませんしね!今回は☆3としましたが、人によっては☆4になることもありそうな銘柄です。


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