レビュー|ワイルドターキー スタンダード【ややパンチはあるがマイルド】


バーテンダー/ブロガーのいのかず(@InoKazuBlog)です。
今回の記事では、アメリカンウイスキーの中のバーボンウイスキー「ワイルドターキー スタンダード」についてレビュー・評価をしていきます。
ウイスキーを買うときになるべく失敗したくない!という人は、ぜひ最後までご覧ください。
※このレビュー・評価は2025/2/27時点のものです。


- ブランド特有のパンチのある味わいは健在
- 1Lボトルは700mLボトルとほぼ価格が同じでコスパ◎
- ソーダ割りでガブガブ飲む人に最適
- 樽香やスパイシーさがクセと感じる可能性がある
- 「ワイルドターキー 8年」と比べると味わいの満足感は低い


ワイルドターキー スタンダードとは


- 生産国
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アメリカ
- 分類
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バーボン
- 容量 / 度数
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700mL・1L / 40.5%
ワイルドターキー蒸溜所で造られる「ワイルドターキー スタンダード」は、6年・7年・8年熟成の原酒をブレンドして造られます。
同ブランドのフラッグシップモデル「ワイルドターキー 8年(レビュー)」が度数50.5%なのに対し、本銘柄は40.5%と一般的なウイスキーとほぼ同じ度数です。
ワニの表皮のような質感になるまで樽の内側を最大級焦がす「アリゲーターチャー」を施すことで、力強いバニラ香と樽香が生まれます。
ワイルドターキー スタンダードの評価・レビュー


バーテンダーである筆者が「ワイルドターキー スタンダード」を実際に飲んだときの評価・レビューをします。



どんな味わいか・どんな飲み方がおすすめなのか・どこがおすすめのウイスキーなのかを詳しくご紹介!
テイスティングレビュー
※数値が高い=良いウイスキーではありません
- 香り
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バニラ、接着剤、ハーブ、リンゴ、スパイス、オーク香。
- 味わい
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バニラ、接着剤、ハーブ、オレンジ、ナッツ、スパイス、ビター、オーク香。
- 余韻
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ビターかつスパイシーな余韻が程よく続く。
「ワイルドターキー スタンダード」の味わいは、バーボンらしい接着剤のような風味と樽香が強い印象です。
ややアルコール感もあり、上記のような風味が刺激を助長しています。
「スタンダード」と名を売っているとおり、ややパンチはあるものの特別な個性はそこまで感じられず、スタンダードなバーボンでした。
ただし、2,000円台前半という価格帯を考えると満足度は高く、コスパはそこそこ高めです。



ネガティブな側面がいくつかありますが、飲み方によってはポジティブな部分が前面に出てきます。
飲み方別の評価
自分がいつもしている飲み方に合うウイスキーなのか、ぜひ参考にしてみてください。
ストレート
スタンダードなバーボン感。飲みやすいが、おもしろみもない。
おすすめ度
トワイスアップ
アルコール刺激が弱まり、甘さとフルーティーさが増して飲みやすい。少量加水だとなお良し。
おすすめ度
ロック
口当たりがだいぶ柔らかくなる。最初はビターだが、次第に甘さとフルーティーさが強くなり、飲みやすい。後半は酸味が出てくる。
おすすめ度
水割り
バニラとオーク香が前面に出てくる。若干酸味も。飲みやすい反面、厚みや深みがない。
おすすめ度
ソーダ割り
ほんのり甘く、バニラとオーク香が感じられるが、スッキリと飲める。
おすすめ度
ワイルドターキー 8年との違いを比較
「ワイルドターキー スタンダード」と「ワイルドターキー 8年(レビュー)」は、味わいの系統は同じであれ、風味の豊かさやコク、飲んだときの満足感など、あらゆる面で8年熟成に軍配が上がります。
では「スタンダード」はどこが優れているのかというと、飲みやすさと価格です。
ソーダ割りを飲む人には最適ですし、毎日何杯も消費する人も、気にせずガブガブ飲める価格帯なのが嬉しいポイント。
「8年」の出来が良すぎるために、どうしてもやや劣って見える「スタンダード」ですが、バーボン全体で見ると決して悪くはありません。



まったく下位互換ではありません!とはいえ、飲み比べてしまったが故にですが、プラス1,000円しても8年を買ったほうが満足度は高いかなと思いました。
総合評価
「ワイルドターキー スタンダード」は、ややパンチのある刺激的な味わいが楽しめます。
開栓後すぐはスパイシーさとビターさが強すぎてビックリしてしまいましたが、時間が立つと風味が落ち着き、おいしく飲めるようになりました。
決して悪くはないのですが、前述の「ワイルドターキー 8年(レビュー)」と比較してしまうと満足度がやや下がるため、総合評価はそこまで高くありません。
ただ、「8年」よりも柔らかい口当たりが欲しい、もしくは他のバーボンよりも少しだけパンチが欲しいという人なら、もう少し評価が高くなります。


ワイルドターキー スタンダードが「まずい」という意見について


ネットで「ワイルドターキー スタンダード」を調べると、「 まずい」という検索候補が出てきます。
上記のような検索結果が出てくる理由は、まずいウイスキーなのか気になって調べる人や、実際にまずいと主張する人がいるからです。
もちろん個人の味覚によって好みは分かれるのですが、パンチのある味わいがクセと感じてしまう可能性はあります。
パンチの強さはワイルドターキーの個性ですので、「まずい」わけではなく、合わない人は合わないというだけでしょう。



個性はありつつもシンプルめですし、バーボンの入門編としても悪くありません。
ワイルドターキー スタンダードの評価まとめ
今回は、アメリカンウイスキーの中のバーボンウイスキー「ワイルドターキー スタンダード」についてご紹介しました。
- 樽の内側を最大限焦がす「アリゲーターチャー」により力強い樽香が生まれる
- スパイシーかつビターで、ややパンチのある味わい
- 「8年」と比べると満足度は下がるが、飲みやすさと価格の安さは本銘柄に軍配が上がる
低価格帯にしては質が高めですし、コスパもそこそこ高めですので、スッキリしたソーダ割りが好きな人は、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。



よりコスパの高い1Lボトルも販売しているので、気になる人はチェックしてみましょう。




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