バーテンダー厳選|1,000円台で買えるおすすめのウイスキー11選
バーテンダー/ブロガーのいのかず(@InoKazuBlog)です。
「ウイスキーはまだあまり飲んだことがないから、とりあえず1,000円台で買えるものから試したい!」と思うことはないでしょうか?
しかし、1,000円台で買えるような低価格帯のウイスキーは「マズい!」と言われがちな銘柄も多く存在しているため、何も考えずに買ってしまうと、後悔してしまうかもしれません。
そこで今回の記事では、バーテンダーである筆者が「1,000円台で買えるおすすめのウイスキー」を厳選してご紹介します。
おいしくてコスパの良い銘柄を見つけ、毎日の晩酌をより楽しみたい人は、ぜひ最後までご覧ください。
1,000円台で買えるおすすめのウイスキー11選
1,000円台は安酒の部類なのでどうしても熟成感がなく、アルコール刺激はある程度感じますが、あまりネガティブな印象がない銘柄を厳選しています。
それぞれの銘柄についての基本情報、風味、おすすめの飲み方、特徴についてわかりやすく解説していきます。
デュワーズ ホワイトラベル
原産国 | スコットランド |
分類 | ブレンデッド |
内容量 | 700ml |
度数 | 40% |
おすすめの飲み方 | ロック 水割り ソーダ割り |
「デュワーズ ホワイトラベル」は、”非常にスタンダードなスコッチウイスキー”の味わいです。
シングルモルトの「アバフェルディ」を中心に、約40種類のウイスキーがブレンドされているため、味のバランスが取れています。
ストレートで飲むには少々アルコール感が強いですが、他の飲み方との相性は抜群です。
ベーシックな味を知るためにも、一度は飲んでおきたい銘柄として挙げられます。
- 香り
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洋梨・バニラ・レモン・ほのかなスモーク。
- 味わい
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口当たりはなめらか。味の厚みはそこまでないものの、すべての要素をバランスよく含んでいる。
- 余韻
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短め。スパイシーでオークの香りが残る。
ホワイトホース ファインオールド
原産国 | スコットランド |
分類 | ブレンデッド |
内容量 | 700ml |
度数 | 40% |
おすすめの飲み方 | ロック ソーダ割り |
「ホワイトホース ファインオールド」は、売上の容量換算をするとスコッチウイスキー国内販売量No.1を誇るウイスキーです。
ブレンドの核となる「キーモルト」には、現在では希少な「ラガヴーリン」が使用されています。
そのためスモーキーさがあり、飲みごたえもしっかりめ。
クセがあるため、初心者は少々とっつきにくさを感じる可能性もありますが、味のバランス自体は優れています。
- 香り
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スモーク香・ハチミツ・オーク香・モルト香・青リンゴ。
- 味わい
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しっかりとスモークを感じ、甘くフルーティーでバランスが良い。
- 余韻
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スモーキーさとウッディさ、スパイシーさが長く残る。
ティーチャーズ ハイランドクリーム
原産国 | スコットランド |
分類 | ブレンデッド |
内容量 | 700ml |
度数 | 40% |
おすすめの飲み方 | ストレート ソーダ割り |
「ティーチャーズ ハイランドクリーム」は、柔らかなスモーキーなフレーバーが特徴のウイスキーです。
少々クセがあるため、初心者は少しとっつきにくいかもしれません。
しかし飲んでみると、意外と口当たりがなめらかで、味のバランスも良く、アルコール刺激もそこまで強くないです。
キーモルトには「アードモア」というスモーキーなシングルモルトが使われています。
- 香り
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ハチミツ・スモーク・バニラ。
- 味わい
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クリーミーな口当たりで、モルトやバニラの甘みをしっかりと感じる。スモーキーさはあるが、飲んでいて重さを感じない。
- 余韻
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スパイシーさとスモーキーさがほどよく続く。
カティサーク オリジナル
原産国 | スコットランド |
分類 | ブレンデッド |
内容量 | 700ml |
度数 | 40% |
おすすめの飲み方 | ストレート ロック 水割り |
「カティサーク オリジナル」は、なめらかな口当たりと、甘さがありつつも爽やかな飲み心地が特徴のウイスキーです。
スモーキーさや樽の香りが強いといったクセがあまりなく、比較的初心者でも飲みやすい銘柄でしょう。
現在では貴重になりつつある「マッカラン」がキーモルトに使われているのも特徴です。
- 香り
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バニラ・カスタード・ハーブ・モルト。
- 味わい
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しっかりとした甘さがあり、丸みを帯びた優しい味わい。甘く華やかな印象。
- 余韻
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やや短め。バニラの甘さとウッディさ、スパイス、ビターさを感じる。
バランタイン ファイネスト
原産国 | スコットランド |
分類 | ブレンデッド |
内容量 | 700ml |
度数 | 40% |
おすすめの飲み方 | どの飲み方でも |
「バランタイン ファイネスト」は、とてもなめらかな飲み口とバランスの取れた味わいが特徴です。
クセが少なく本当にまとまりが良いため、初心者にはもってこい。
どの飲み方でも美味しく飲めてコスパも最高クラスに良いため、家に置いておく1本としては最適です。
ネットやSNSでの評判もかなり高め!実際、僕のなかでも高評価!
- 香り
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青リンゴ・モルトやバニラの甘い香り・かすかなスモーク。
- 味わい
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味わい豊かでクリーミーな口当たり。シトラスの爽やかさとキャラメルのような甘さ、ウッディさ。
- 余韻
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ほんのりとした甘さとウッディさがほどよく続く。
グランツ トリプルウッド
原産国 | スコットランド |
分類 | ブレンデッド |
内容量 | 700ml |
度数 | 40% |
おすすめの飲み方 | ロック 水割り ソーダ割り |
「グランツ トリプルウッド」は、3種類の樽でそれぞれ熟成された原酒をブレンドして作られます。
甘くてモルトの風味がしっかり感じられるのが特徴です。
- ヴァージンオーク樽
一度も熟成に使われたことのない樽で、スパイシーな味わいを与える。 - 1stフィルバーボン樽
バーボンを熟成した直後の樽で、バニラのような甘い風味を与える。 - リフィルバーボン樽
2ndフィル以上のバーボン樽で、ウイスキー本来の味わいを大切にしつつ、柔らかい甘みを与える。
これら3種類の樽を使うことで、ウイスキーが豊かで複雑な味わいに。
ちなみに、同じく三角形のボトルをしたシングルモルト「グレンフィディック」はキーモルトの1つとなっていて、「グランツ トリプルウッド」と同じ会社「ウィリアム・グラント&サンズ」で作られています。
- 香り
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キャラメル・洋梨・トースト・シトラス。
- 味わい
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ハチミツのようなしっかりした甘さがある。オーク香やスパイシーさ、ほんのりスモークも感じる。
- 余韻
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麦の甘さとスパイシーさ、ビターさ、優しいスモーキーさがほどよく続く。
フォアローゼズ
原産国 | アメリカ |
分類 | バーボン |
内容量 | 700ml |
度数 | 40% |
おすすめの飲み方 | ロック 水割り |
「フォアローゼズ」は、ボトルデザインのバラを彷彿とさせるようなフローラルでフルーティーな味わいが特徴です。
「香り」には特にこだわりを持っていて、特有の華やかさを出すためのチェックは厳格におこなわれています。
バランスが良くクセのな風味は、バーボン初心者にもおすすめです。
- 香り
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ハチミツ・ミント・スパイス・コーン・パイン・フローラル。
- 味わい
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甘さはありつつも爽やかで、フルーティーでスッキリしている。
- 余韻
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オーク香とスパイシーさが残り、甘さの引きが良い。
ジムビーム ライ
原産国 | アメリカ |
分類 | ライ |
内容量 | 700ml |
度数 | 40% |
おすすめの飲み方 | ロック ソーダ割り |
「ジムビーム ライ」は原料の51%以上がライ麦でできている「ライウイスキー」です。
一方、CMや居酒屋のメニューでもおなじみの「ジムビーム」は、原料の51%以上がトウモロコシでできている「バーボンウイスキー」と、分類が違っています。
ライウイスキーは同じくアメリカで作られるバーボンウイスキーと比べ、スパイシーな風味が特徴的です。
甘さは控えめなので「甘ったるいウイスキーが苦手」という人は一度チャレンジしてみてもよいでしょう。
- 香り
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スパイス・キャラメル・バナナ・オーク香。
- 味わい
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最初に甘みを感じた後、すぐにスパイシーさを感じる。ドライめの味わいでキレが良い。
- 余韻
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ハーブのような爽やかさとスパイシーさ、オーク香がほどよく続く。
ブラックニッカ ディープブレンド
原産国 | 日本 |
分類 | ブレンデッド |
内容量 | 700ml |
度数 | 45% |
おすすめの飲み方 | ストレート ロック ソーダ割り |
「ブラックニッカ ディープブレンド」はよくスーパーなどでも売っているため、比較的認知度としては高いウイスキーでしょう。
低価格かつよく見かけすぎるがゆえに、逆に一度も買ったことのない人が多いのではないでしょうか。
実際飲んでみると意外と出来はかなり良く、コクのある豊かな味わいが楽しめます。
一部海外の原酒を使用しているため、厳密に言うとジャパニーズウイスキーとは名乗れませんが、今回はジャパニーズ分類で扱っています。
- 香り
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カラメル・オーク香・スパイス・ほのかなスモーク・青リンゴ。
- 味わい
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甘さをメインに感じるが、スモーキーさ・ビターさ・オーク香・酸味など、けっこう複雑味がある。
- 余韻
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短め。ビターさとオーク香、スモークをほんのり感じる。
キリン 陸
原産国 | 日本 |
分類 | ブレンデッド |
内容量 | 500ml |
度数 | 50% |
おすすめの飲み方 | トワイスアップ ロック 水割り ソーダ割り |
「キリン 陸」は容量が700mlではなく500mlですが、度数が50%と強いため満足度は高めです。
日本の風土や食文化に合った味覚を追求して造られていて、甘さとクリアな味わいが同時に楽しめます。
まろやかで優しい味わいのグレーン原酒(トウモロコシなどが主原料)をメインに使っているため、若干ですがバーボンウイスキーのような風味も。
こちらも厳密にはジャパニーズウイスキーとは名乗れませんが、ジャパニーズ扱いとしています!
- 香り
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カラメル・バニラ・ナッツ・スパイス・オレンジ。
- 味わい
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甘ったるすぎず、意外にも優しい口当たり。バーボンでもなく普通のジャパニーズとも違った独特な味わいが楽しめる。
- 余韻
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甘さとビターさ、スパイシーさがほどよく続く。
カナディアンクラブ
原産国 | カナダ |
分類 | ブレンデッド |
内容量 | 700ml |
度数 | 40% |
おすすめの飲み方 | どの飲み方でも |
「カナディアンクラブ」は、C.C.(シーシー)の愛称で長年親しまれているカナディアンウイスキーです。
甘さがメインのライトな口当たりで、飲み疲れは一切ありません。
クセがなく、ウイスキー初心者にはピッタリの銘柄です。
どの飲みかたでもそこそこ美味しく飲めるものの、味わいに厚みがないため、少し分量を多めに入れても良いかもしれませんね。
- 香り
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キャラメル・バニラ・シロップ。
- 味わい
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甘くてクセがなく、とても軽い飲み口。そこまでアルコール感もなく、スイスイ飲めてしまう。
- 余韻
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短めで、甘い香りが少しだけ抜けていく。
まとめ:1,000円台のウイスキーは銘柄に合った飲み方なら美味しい
今回ご紹介したウイスキーはおいしいものだけを厳選しましたが、それでもやはりピリピリしたアルコール感が強かったり、味に深みがなかったり、飲みづらかったりすることもあるでしょう。
しかしそれぞれの銘柄に合った飲み方をすると、ポテンシャルが引き出されます。
気軽にお試しできるような低価格帯のウイスキーなので、とりあえずくらいでもぜひ飲んでみてください!
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