プレゼントやご褒美に｜1万円前後の高級おすすめウイスキーをバーテンダーが厳選

大切な人へのプレゼントや自分へのご褒美として、ウイスキーを選ぶのは特別な時間ですよね。

ただ、どのウイスキーを選べばいいのか迷うこともあるでしょう。

そこで本記事では、プロが厳選した銘柄をはじめ、失敗しない選び方についてもご紹介します。

自分に合った銘柄が見つかれば、晩酌の時間がもっと楽しくなりますし、プレゼントとして贈れば、きっと相手にも喜んでもらえるはずです。

※本記事でご紹介しているウイスキーの価格帯は、2024/10/28時点のものです。

1万円前後で買える高級ウイスキーのおすすめ銘柄トップ3

本記事でご紹介するウイスキーは20銘柄とかなり多いので、個人的におすすめの銘柄トップ3を最初にご紹介します。

購入するウイスキーを手っ取り早く決めたい人は、ぜひ参考にしてみてください。

 第1位

 第2位

 第3位

1万円前後のおすすめ高級ウイスキーを生産国別に紹介

ご紹介する銘柄数が多いため、生産国ごとに章を分けています。

各国の特徴や個性がしっかりと出ていて、味わいの質が高いウイスキーのみを厳選してご紹介しています。

スコッチウイスキー（スコットランド）

スコッチウイスキーは、フルーティーな銘柄・甘い銘柄・クセの強い銘柄など、銘柄によって味わいはさまざまです。

今回はあらゆる味わいのウイスキーをご紹介していますので、あなたにピッタリの1本がきっと見つかります。

ジョニーウォーカー 18年

「ジョニーウォーカー 18年」は、ジョニーウォーカーブランドの中でもトップクラスの滑らかさ、バランスの取れた味わいが楽しめるウイスキーです。

定番商品の「ジョニーウォーカー ブラックラベル 12年」と比べてスモーキーさは抑えめで、リッチで華やかな印象を受けます。

飲み応えの部分で少し物足りなさを感じるものの、味にはとても満足でき、口に含むたびに優しさで包まれたようなホッとする感覚です。

シーバスリーガル18年 ミズナラ カスク フィニッシュ

「シーバスリーガル18年 ミズナラ カスク フィニッシュ」は、日本独自の樽「ミズナラ樽」で後熟して造られる、日本市場向けにリリースされたスコッチウイスキーです。

リッチかつ華やかな味わいの中に、ミズナラ樽由来のオリエンタルな樽香、独特のスパイシーさが感じられます。

奥行きのある豊かで複雑な風味で、ほとんど欠点と言える部分が見つからないほど質が高く、贅沢な晩酌時間に最適です。

アベラワー アブーナ

「アベラワー アブーナ」は、瓶詰めの際に加水を行わず、樽出しの度数でそのまま瓶詰めした「カスクストレングス（解説記事）」のウイスキーです。

きわめて重厚かつコクのある味わいで、一度飲んだら忘れられない体験となるでしょう。

高い度数が気にならず、ドライフルーツやチョコレートのような甘い風味が好きな人には最適です。

ザ・マッカラン シェリーオーク12年

「ザ・マッカラン シェリーオーク12年」は、「シングルモルトのロールス・ロイス」と称されるほど質の高いウイスキーです。

シェリー樽熟成のウイスキーと言ったら、絶対にこの銘柄は外せないくらい、シェリー樽の風味がしっかりと、かつ上品に感じられます。

度数が40％で風味の力強さはそんなにありませんが、12年熟成ながらも本当にリッチで、ウットリするような香り高さです。

グレンアラヒー15年

「グレンアラヒー15年」は、シェリー樽やワイン樽など、落ち着いたフルーティーさが付加される樽を贅沢に使って造られるウイスキーです。

度数が46％で、飲みごたえはありつつも上品にまとまる、ちょうど良い塩梅となっています。

スモーキーさがまったくなく、甘くフルーティーなので、クセのない濃厚な甘さが好きな人にはピッタリです。

ザ・グレンリベット 18年

「ザ・グレンリベット 18年」は、本記事で紹介するスコッチの中でも、良い意味で平均的なバランスを取っているウイスキーです。

18年熟成ながらも少し若さを感じますが、ジューシーなフルーティーさが際立っています。

比較的ライトな味わい・飲み応えなので、リッチさはあるもののスッと飲みやすいウイスキーを探している人におすすめです。

アードベッグ ウーガダール

「アードベッグ ウーガダール」は、全世界にいるアードベッグコミッティー（ファンクラブ）会員のうち、12万人以上がお気に入りのアードベッグだと投票した、ブランド内でも屈指の人気を誇るウイスキーです。

完成度が非常に高く、深みのある複雑な味わい、上品で芳醇な甘さ、力強いピーティーさ、パワフルな飲み応えなど、さまざまな要素を兼ね備えています。

スモーキーなクセの強いウイスキーが好きで、度数の高さが気にならなければ、”超”が付くほどおすすめの1本です。

ボウモア15年

「ボウモア15年」は、バーボン樽で12年感熟成させた原酒を、3年間オロロソ樽で後熟して造られるウイスキーです。

度数が43％とそこまで高くないにもかかわらず、豊かで満足感のある味わいが楽しめます。

強烈すぎない品の良いスモーキーさ、落ち着いた甘さのあるウイスキーを探している人にピッタリです。

ラガヴーリン 16年

「ラガヴーリン 16年」は、風味豊かでリッチ、かつ力強いスモーキーさがあることから、アイラモルトの決定版と評されるウイスキーです。

バランスが良いためクセはそこまで強く感じず、豊かで力強い味わい、芳醇な甘さが楽しめます。

アイラモルトの中でもしっかりとした飲み心地や、リッチでバランスの取れた味わいを求める人にピッタリです。

 生産国選択に戻る

アイリッシュウイスキー（アイルランド）

アイリッシュウイスキーは基本的にピートを使わず、蒸溜回数が3回（スコッチは2回）という伝統的な製法で造られるため、クセのないクリアな味わいが特徴です。

アイリッシュウイスキーに対するイメージとして、ややライトで印象に残りづらい印象を持つ人もいるかもしれませんが、今回ご紹介する銘柄はすべて質が高く、個性や飲み応えのあるものばかり。

シンプルながらも洗練された味わいを楽しみたい人は、アイリッシュを検討すると良いでしょう。

イーガンズ コンヴィクション

「イーガンズ コンヴィクション」は、10年以上熟成したシングルモルト原酒とシングルグレーン原酒をブレンドし、XOクラスのコニャック樽で後熟して造られるウイスキーです。

ブレンデッドですが、味わいは豊かで、度数が46％と少し高めなので、飲み応えもそこそこあります。

口当たりが滑らかな優しい味わいのウイスキーや、華やかで芳醇なウイスキーを探している人にピッタリです。

ブッシュミルズ シングルモルト 16年

「ブッシュミルズ シングルモルト 16年」は、オロロソ樽とバーボン樽で15年以上熟成させ、約9ヶ月間ポートワイン樽で後熟して造られるウイスキーです。

飲み応えの部分で若干の物足りなさはあるものの、味わいは豊かで、非常に繊細で華やかな風味は、特別な時間を演出してくれます。

複雑でありながらバランスが良く、甘く芳醇で、柔らかい飲み口のウイスキーを探している人にピッタリです。

イエロースポット 12年

「イエロースポット 12年」は、未発芽の大麦を使用した、アイリッシュに特有の「シングルポットスチルウイスキー」という分類のウイスキーです。

スペインの酒精強化ワイン「マラガワイン」の樽で熟成した原酒が使われていて、独特で刺激的な甘さが楽しめます。

複雑かつ豊かな風味で、フルーティーかつスパイシーで甘すぎないウイスキーが好きな人、シンプルながらも洗練された味わいが好きな人にはピッタリです。

レッドブレスト 15年

「レッドブレスト 15年」は、何度も世界一のアイリッシュウイスキーに選ばれたことのある、非常に質の高いシングルポットスチルウイスキーです。

味わいに派手さはないものの、バランスがとても良く、洗練された複雑な味わいが楽しめます。

飲みやすいのにリッチさを感じられるウイスキーや、シンプルな中に上質な風味を楽しみたい人にはピッタリです。

 生産国選択に戻る

アメリカンウイスキー（アメリカ）

アメリカンウイスキーには、トウモロコシが主な原料となる「バーボンウイスキー」や、ライ麦が主な原料となるスパイシーな「ライウイスキー」、テネシー州で造られメープルの樹の木炭でろ過をして造られる「テネシーウイスキー」などがありますが、今回ご紹介するのはすべてバーボンウイスキーです。

力強い風味、飲みごたえのある味わいが楽しめる銘柄となっていますので、バーボン特有の樽香や甘さが好きな人は、ぜひ参考にしてみてください。

ブラントン

ほとんどのウイスキーが味を均一にするために複数の樽原酒をブレンドするところ、「ブラントン」は、1つの樽の原酒のみを瓶詰めして造られる「シングルバレル」のウイスキーです。

シングルバレルでありつつも、ボトルごとの味わいに大きな変化がなく、安定した味わいを提供しています。

王道で間違いないウイスキーを選びたい人、シンプルなバーボンながらも、バランスの良いリッチな風味が楽しみたい人にはピッタリです。

ラッセルズ リザーブ シングルバレル

「ラッセルズ リザーブ シングルバレル」は、有名なバーボン「ワイルドターキー」のマスターディスティラー（蒸溜責任者）とその息子が共同で作り上げた、少量生産のシングルバレルバーボンです。

10値熟成とバーボンの中では比較的長熟めで、かつ度数も高く、リッチでパワフルな味わいが楽しめます。

パンチのある飲み応えや、強い甘さのウイスキーを探している人、普段のバーボンでは物足りない人にピッタリです。

 生産国選択に戻る

ジャパニーズウイスキー（日本）

日本のウイスキー（特にシングルモルト）は価格高騰が激しく、多くの銘柄がプレミアム価格で売られています。

そんな中でも比較的定価に近く、そこまで値上がってない銘柄をご紹介。

繊細で奥ゆかしさのある上品なウイスキーを探している人は、ぜひ参考にしてみてください。

竹鶴ピュアモルト

「竹鶴ピュアモルト」は、複数蒸溜所のモルト原酒のみで造られる「ピュアモルト（ブレンデッドモルト）」のウイスキーです。

「余市」のピート感と重厚な風味、「宮城峡」のフルーティーで華やかな風味をバランスよく併せ持ち、比較的好みが分かれづらい味わいとなっています。

バランスが良く飲みやすいウイスキーを探している人や、繊細で華やかな味わいのウイスキーが好きな人にピッタリです。

シングルモルト嘉之助

「シングルモルト嘉之助」は、ノンピート麦芽（スモーキーさのないモルト）を使用し、リチャー（樽の内面を再度焦がす）した樽で熟成された原酒をメインに造られたウイスキーです。

樽由来の甘い風味が強く感じられ、穏やかで優しい味わいですが、度数が48％と高めなので物足りなさはそこまで感じません。

甘く優しい味わいのウイスキーが好きな人、日本の新たなクラフトウイスキーの魅力を感じたい人にピッタリです。

 生産国選択に戻る

カナディアンウイスキー（カナダ）

カナディアンウイスキーは、他国のウイスキーよりもライトな飲み口が特徴です。

日本で手に入る銘柄は少ないため、今回は1銘柄のみの紹介となりました。

カナディアンクラブ 20年

「カナディアンクラブ 20年」は日本で一般的に手に入るカナディアンウイスキーの中では最長熟クラスのウイスキーです。

グレーンウイスキーが主張しますがバーボンのように重くなく、甘いのにライトで飲みやすいという、カナディアン独自の良さがしっかりと感じられます。

飲み応えや複雑さはあまりないものの、優しい味わいで飲みやすいウイスキーを探している人、いろんな飲み方でリッチに楽しみたい人にはピッタリです。

 生産国選択に戻る

ニューワールドウイスキー（その他の国）

近年は世界五大ウイスキー（スコッチ・アイリッシュ・アメリカン・ジャパニーズ・カナディアン）以外の国で造られるウイスキーも、世界的に高い評価を受けています。

各国独自の個性がしっかりと感じられるため、いつも飲んでいるようなウイスキーとは違う味わいを求めている人は、ぜひ検討してみましょう。

カバラン トリプルシェリーカスク

「カバラン トリプルシェリーカスク」は、名前のとおり3種類のシェリー樽を贅沢に使って造られる台湾のウイスキーです。

度数が40％と低めですが、味わいのボリュームはなかなかのもので、リッチかつ芳醇な甘みがしっかりと感じられます。

濃厚でコクのある甘みが好きな人、甘くてフルーティーなウイスキーを探している人にはピッタリです。

ポール・ジョン クラシック

「ポール・ジョン クラシック」は、ノンピート麦芽を使い、カスクストレングスで瓶詰めされたインドのウイスキーです。

熟成年数は7年と短熟ですが、アルコールのネガティブな要素がなく、熟成感があり、明るいニュアンスのフルーティーさがしっかりと感じられます。

バーボン樽系のウイスキーで、フルーティーな風味のウイスキーを探している人、度数は高いけど重さのないウイスキーが好きな人にはピッタリです。

 生産国選択に戻る

1万円前後の高級なウイスキーを選ぶときのポイント

ウイスキーの選び方は絶対に覚えておかないと、せっかく1万円もかけたのに、自分に合わなかった・贈ったプレゼントが喜ばれなかった、となりかねません。

損をしないためにも、基礎的な知識は確実に身につけましょう。

味わいのタイプを理解する

ウイスキーの味わいは、スモーキーやフルーティー、甘め、スパイシーなどさまざま。

自分の好みに合う味を見つけるためには、それぞれの味わいの特徴を知っておくことが大切です。

生産国や産地ごとの特徴を知る

ウイスキーは生産国・産地ごとに特徴が異なります。

下記の要素はすべての銘柄に当てはまるわけではありませんが、ざっくりとでも違いは知っておきましょう。

熟成に使われる樽の違いを知る

ウイスキーに熟成される樽は、以前に別のお酒を熟成していた樽が使われる事が多いのが特徴です。

それぞれの樽によって、ウイスキーに付加される風味にハッキリとした違いが表れます。

熟成年数が与える影響を知る

ウイスキーの熟成年数は、コクの深さ・口当たりの柔らかさ・芳醇さなど、さまざまな要素に関わってきます。

1万円前後で買えるおすすめウイスキーのまとめ

ウイスキーに1万円を出すのは、かなり勇気がいることです。

自分用としてならかなりリッチな価格ですし、プレゼント用で買うとしても絶対に失敗はできません。

どんな銘柄を買おうか迷ったら、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。

 ウイスキー選びに戻る