レビュー|I.W.ハーパー ゴールドメダル【クセのない味わいでバーボン初心者も飲みやすい】

いのかずバーテンダー/ブロガーのいのかず(@InoKazuBlog)です。
今回の記事では、アメリカのバーボンウイスキー「I.W.ハーパー ゴールドメダル」についてレビュー・評価をしていきます。
ウイスキーを買うときになるべく失敗したくない!という人は、ぜひ最後までご覧ください。
※このレビュー・評価は2025/12/16時点のものです。


- バーボン特有のクセがなく飲みやすい
- 水割りやソーダ割りなど、割って飲む用としては高コスパ
- バランスの取れた味わいで、バーボン初心者におすすめ
- 味わいが平均的で、ややおもしろみに欠ける
- 価格的に仕方ないが、アルコール刺激はある
I.W.ハーパー ゴールドメダルとは
- 生産国
-
アメリカ
- 分類
-
バーボン
- 容量 / 度数
-
700mL / 40%
- 主な受賞歴
-






「I.W.ハーパー ゴールドメダル」は、ブランドの主力(エントリー)商品でありながら、日本市場向けに造られるバーボンウイスキーです。
原料で使われるトウモロコシの比率が86%と高く、甘く柔らかい味わいが楽しめます。
I.W.ハーパー ケンタッキーストレートバーボンウイスキー


ちなみに「I.W.ハーパー」の名前は、創始者のアイザック・ウォルフ・バーンハイムのイニシャルであるI・Wと、無二の親友フランク・ハーパーの名前を冠して名付けられています。
1885年ニューオリンズの万国博覧会で金賞を受賞したことを皮切りに、さまざまな博覧会で金賞を受賞したことから、「ゴールドメダル」と呼ばれるようになりました。
I.W.ハーパー ゴールドメダルの評価・レビュー


バーテンダーである筆者が「I.W.ハーパー ゴールドメダル」を実際に飲んだときの評価・レビューをします。



どんな味わいか・どんな飲み方がおすすめなのか・どこがおすすめのウイスキーなのかを詳しくご紹介!
テイスティングレビュー
※数値が高い=良いウイスキーではありません
- 香り
-
アルコール感はあるものの、価格の割には意外と抑えめ。
バニラ、ナッツ、メロン、オーク香。 - 味わい
-
やや平坦・単調な味わいで、アルコール感はあるものの、比較的飲みやすい。
バニラ、メロン、ごくわずかに接着剤、スパイス、オーク香、ほんのりビター。 - 余韻
-
短めで、オーク香とスパイシーさ、アルコール刺激がほんのり残る。
「I.W.ハーパー ゴールドメダル」は、低価格バーボンにありがちな、エグみのある樽香やケミカルな味わい、ビターさは少なく、誰でも飲みやすいバランスに仕上がっています。
やや平坦さはあるものの、バーボン初心者にとっては非常に飲みやすいでしょう。
まとまりが良い一方で、良くも悪くも平均的な印象です。



とはいえ、2,000円で買えるバーボンとしては及第点以上でしょう。
飲み方別の評価
自分がいつもしている飲み方に合うウイスキーなのか、ぜひ参考にしてみてください。
ストレート
価格的に仕方ないが、熟成感や味わいのおもしろみがない。アルコール感もあるため、あまりおすすめしない。
おすすめ度
トワイスアップ
甘さやフルーティーさが感じられ、飲みやすくなるものの、ややボヤケた味わい。ボディが薄いため、少量加水でもあまり風味が開かない。
おすすめ度
ロック
スパイシーさとビターさが強調される。加水が進むと甘さ・心地良い樽香が出てくるため、少し時間をかけて飲みたい。フルーティーさはそこまで感じられない。
おすすめ度
水割り
柔らかい樽香が心地良く、エグみや酸味もなく飲みやすい。ほんのりバニラの甘さがあり、メロンのようなフルーティーさもある。ハーパーの持つ風味の輪郭が1番よく感じられる。
おすすめ度
ソーダ割り
樽の芳ばしさとバニラ香、奥底にフルーティーさがあるものの、ボディがそこまでないため、輪郭がやや掴みづらい。非常に飲みやすく、誰でも親しみやすい印象。
おすすめ度



ソーダ割りで愛される本銘柄ですが、個人的には意外にも水割りが1番高評価でした。ソーダ割りも当然おいしいですが!
総合評価
「I.W.ハーパー ゴールドメダル」は、低価格で買えるバーボンの中でも非常に飲みやすく、クセも少ないため、初心者にはピッタリの銘柄です。
何かで割る用でおいしく飲めるウイスキーとして考えると、価格的にも優秀でしょう。
比較的優しい口当たりと飲み口の軽やかさ、バランスの取れた味わいである一方で、やや物足りなさも感じるため、評価は“まずまず”というところです。



水割りやソーダ割りで飲みたい人ならコスパは良好です!
I.W.ハーパー ゴールドメダルが「まずい」という意見について


ネットで「I.W.ハーパー ゴールドメダル」を調べると、「まずい」という検索候補が出てきます。
上記のような検索結果が出てくる理由は、まずいウイスキーなのか気になって調べる人や、実際にまずいと主張する人がいるからです。
もちろん個人の味覚によって好みは分かれるのですが、おそらく本銘柄を「まずい」と感じるのは、以下の理由からでしょう。
- ボディが薄く、味わいが単調でつまらない
- 低価格帯ゆえのアルコール刺激がある
- ストレートや加水で飲んでいる
筆者もたしかに味わいの物足りなさは感じましたが、裏返せば誰でも飲みやすい味わいであり、クセのないシンプルな味わいを好む人にとってはピッタリの1本になり得ます。



バーボンらしい力強さを求めるとミスマッチですが、飲みやすさを求めるなら最高です!
I.W.ハーパー ゴールドメダルの評価まとめ
今回は、アメリカのバーボンウイスキー「I.W.ハーパー ゴールドメダル」についてご紹介しました。
- バーボンらしいクセが少なく、誰でも飲みやすい味わい
- 水割りやソーダ割りなど、何かで割る用としては高コスパ
- 飲みやすい一方で、やや物足りなさを感じる可能性もある
バーボン初心者はもちろんのこと、すでに飲んだことのある人もあらためて飲み直すと、新たな発見があるでしょう。
これを機に、ぜひ一度飲んでみてはいかがでしょうか。








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