レビュー|ジョニーウォーカー ブラックルビー【ジョニーの個性はありつつ甘くフルーティー】


バーテンダー/ブロガーのいのかず(@InoKazuBlog)です。
今回の記事では、スコッチのブレンデッドウイスキー「ジョニーウォーカー ブラックルビー」についてレビュー・評価をしていきます。
ウイスキーを買うときになるべく失敗したくない!という人は、ぜひ最後までご覧ください。
※このレビュー・評価は2025/5/29時点のものです。


- 甘くフルーティーな味わいが楽しめる
- 誰でも比較的飲みやすい
- ジョニーウォーカーの個性はありつつ、異なる個性も感じられる
- コスパはやや低め
- 味わいにやや物足りなさを感じる


ジョニーウォーカー ブラックルビーとは


- 生産国
-
スコットランド
- 分類
-
ブレンデッド
- 容量 / 度数
-
700mL / 40%
- キーモルト
-
- ローズアイル
- クライヌリッシュ
- グレンキンチー
- カーデュ
- カリラ
- 熟成樽
-
- バーボン樽
- 赤ワイン樽
- PXシェリー樽
- オロロソシェリー樽
「ジョニーウォーカー ブラックルビー」は、ブランドの主力商品である「ジョニーウォーカー ブラックラベル 12年」の甘味やフルーティさをさらに引き出し、現代的な味わいに昇華させたウイスキーです。
バーボン樽の他に、赤ワイン樽・PXシェリー樽・オロロソシェリー樽を使用することで、ベリーやレーズンのようなフルーティーな味わいが生み出されています。
さらにキーモルトには、2009年建設・2023年に初のシングルモルトを発売したばかりの「ローズアイル」が使用され、今までのジョニーウォーカーとは違う味わいに。
グレーンウイスキーには「キャメロンブリッジ」を使用することで、滑らかさも持ち合わせています。
ジョニーウォーカー ブラックルビーの評価・レビュー


バーテンダーである筆者が「ジョニーウォーカー ブラックルビー」を実際に飲んだときの評価・レビューをします。



どんな味わいか・どんな飲み方がおすすめなのか・どこがおすすめのウイスキーなのかを詳しくご紹介!
テイスティングレビュー
※数値が高い=良いウイスキーではありません
- 香り
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キャラメル、リンゴ、レーズン、革、ベリー、柔らかいスモークと塩気、オーク香。
- 味わい
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ハチミツ、プラム、スパイス、リンゴ、ビター、スモーク、ハーブ、オーク香。
- 余韻
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スパイシーでややビターな余韻が程よく続く。
「ジョニーウォーカー ブラックルビー」は、ジョニーウォーカーの基本的な個性は保ちつつ、特有の甘くフルーティーな個性も感じられます。
ノンエイジということもあり、ライトなボディでやや飲み応えに欠ける部分がありますが、重厚さがない分、比較的誰でも飲みやすいとも言えるでしょう。
味わいはシェリー主体ではなく、ワイン樽とバーボン樽とともに、どれかの樽が突出しないよう、バランスよく仕上がっています。
しかし部分的ですが、ビターさやスパイシーさ、革製品のような風味は、人によってはネガティブに映るかもしれません。
飲み方別の評価
自分がいつもしている飲み方に合うウイスキーなのか、ぜひ参考にしてみてください。
ストレート
フルーティーさはあるが、スパイシーさと若さが目立つ印象。風味にやや物足りなさも感じる。
おすすめ度
トワイスアップ
酸味を伴いつつも、フルーティーかつ甘い香り・味わいが一気に強くなる。アルコール感もなくなり、ストレートと違って飲みやすい。少量加水と1:1、両方おいしい。
おすすめ度
ロック
最初はフルーティーさが立つものの、徐々にアルコール感のある味わいが感じられてしまう。スパイシーで接着剤のような風味。甘さはなく、非常にドライな印象。
おすすめ度
水割り
ブドウのようなフルーティーさが出てくる。フルーティーだが甘さは控えめで、スッと飲みやすい。
おすすめ度
ソーダ割り
甘さもあるがスッキリしていてゴクゴク飲める。やや単調な味わいではあるものの満足度は高め。
おすすめ度
総合評価
「ジョニーウォーカー ブラックルビー」は、後述する「ジョニーウォーカー ブラックラベル 12年」の出来が良すぎるあまり、相対的にそこまで評価を高くできませんでした。
たしかに甘さやフルーティーさという面で良さはあるものの、1番ネックだったのは価格です。
現在ネットでは4,500円前後で売られているのですが、同価格帯で買えるウイスキーには良い銘柄がたくさんあります。
とはいえ水割りやソーダ割りは比較的好印象だったため、「ジョニーウォーカーの新作だから飲んでみたい」「飲んだことがないから一度経験として飲みたい」「ライトで飲みやすい銘柄を知りたい」という人にはおすすめしたいところです。



割ったときの飲みやすさはけっこうあるので、ウイスキーを飲み慣れていない女性にもおすすめ。
ジョニーウォーカー ブラックラベル 12年との比較


個人的に、バランスの良さや飲み応えは「ジョニーウォーカー ブラックラベル 12年」に軍配が上がりました。
一方で「ジョニーウォーカー ブラックルビー」はフルーティーさと複雑さで勝っている印象です。
飲み方の汎用性や低価格というアドバンテージも踏まえ、「個人的に」と強調したい部分ですが、総じて評価が高いのは「ジョニーウォーカー ブラックラベル 12年」でした。
両者飲み比べをしてみるのもおもしろいので、どちらも飲んだことのない人はもちろん、ブラックラベルしか飲んだことのない人も、併せて購入してみるのもおもしろいでしょう。



コスパを考えたときの満足感で、ジョニ黒を超える銘柄は出るのでしょうか…?僕が大好きだという贔屓目もあるかもしれませんが。
ジョニーウォーカー ブラックルビーの評価まとめ
今回は、スコッチのブレンデッドウイスキー「ジョニーウォーカー ブラックルビー」についてご紹介しました。
- バーボン樽の他にシェリー樽やワイン樽を使用し、フルーティーな風味が感じられる
- ローズアイル蒸溜所のモルトが核となっている
- やや軽い飲み口で、誰でも比較的飲みやすい
- バランスの良さやコスパの面ではジョニ黒に軍配が上がる
個人的には、ジョニーウォーカーブランドのファンであるか否か、自分の好きな飲み方が何なのか、飲みやすさをどの程度求めるかなど、さまざまな要因によって評価が分かれるウイスキーだと感じました。
やや高いなと感じる部分はありますが、買って損をすることはないでしょう。
気になる人は、ぜひ一度飲んでみることをおすすめします。


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