【レビュー】オマー カスクストレングス バーボンカスク【台湾のダークホース】
こんにちは、いのかずです。
現在、一流のマスターのもとでチーフバーテンダーを務めています。
今回の記事では、台湾の南投蒸溜所で作られているシングルモルトウイスキー【オマー カスクストレングス バーボンカスク】を評価・レビューしていきます。
台湾ウイスキーと言えば世界的にも【カバラン】が有名ですが、オマーは台湾第2の蒸溜所のウイスキーです。
オマーとは
オマー(OMAR)とはゲール語で「琥珀」という意味。
台湾の気候は暖かく、ウイスキーの熟成が速く進むため、熟成年数が若くてもしっかりとした味わいがあり、トロピカルフルーツのような甘みが特徴。
オマーはすべてのウイスキーをノンチルフィルタード(冷却濾過をしない)でウイスキーを作っています。
南投蒸溜所は2008年にウイスキーの生産を開始し、2013年に初めてシングルモルトウイスキーを発売してから翌年の2014年にはウイスキーの国際的な賞を多数獲得。
※今回ご紹介するウイスキーは、一般的に販売しているアルコール度数46%のタイプではなく、カスクストレングスで度数55.8%のタイプです。
通常のタイプはこちら
実際の評価
香り:[star-list number=3.5] 3.5ハチミツやココナッツ、バニラ、シトラスの香り。かなりモルティー。
味わい:[star-list number=4] 4モルトの甘味がしっかりする。花のような風味もあり、スパイスも感じる。アフターが少しトロピカル。
バランス:[star-list number=4] 4とてもいい。アルコール感もあまり感じず、甘くクリーミーだがボディはしっかりしている。
コスパ:[star-list number=3] 3約¥15,000するので、値段相応。
総合評価:[star-list number=4] 4個人的に台湾のウイスキー特有の味わいが好きということもあるが、非常に美味しい。
- カスクストレングスで度数が55.8%あるが、カドがなく飲みやすい
- 台湾ウイスキー特有の南国感は健在
- モルトの甘味をしっかりと感じられるウイスキー
- 価格は少々高めだが、それに見合う味わい
この価格なのは数々の賞を受賞していることと、しっかりとした味わいがあるためこの価格なのだが、もう少しだけ安ければ…と思うのは僕だけだろうか。
ただ、日本への輸入量も少ないしすぐに無くなってしまいそうなので、気になっている人は買っても損はしないと思います。
こんな人にオススメ
- 台湾のウイスキーに興味がある人
- カバラン以外の台湾ウイスキーが飲みたい人
- モルトの甘味をしっかりと感じたい人
- トロピカルな甘さが好きな人
- カスクストレングスが好きな人
度数が強いため、ウイスキーを飲み始めたばかりの人やお酒に弱い人にはオススメしません。
オススメの飲み方
- ストレート:◎
- トワイスアップ:◎
- ロック:○
- 水割り:✕
- ソーダ割り:✕
度数は強いがスムースで甘く飲みやすい。
トワイスアップと言うよりも少し加水するくらいがベスト。一気に香りが華やぐ。
香りが少し締まってしまうが、味わいの変化もおもしろい。
カスクストレングスで水割りはあまりオススメしない。
カスクストレングスでは互いの良さを消し合う。
少しだけ加水(水滴を2,3滴)する飲み方が個人的にはベスト。
バーボン樽の甘み、モルト感、台湾特有のトロピカルさをすべて感じられます。
まとめ
- カバランと対を成す台湾ウイスキー
- バーボン樽熟成のカスクストレングスで度数55.8°
- モルト感が強く、甘い
- ノンエイジながら価格は高いものの、味わいには満足できる
- 本数が少ないので、気になる人は買っても損はない
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