【バーテンダーが徹底解説】バーテンダーってどんな仕事?向いている人・必要なスキル・なりかたも紹介
普段ブログを書いているものの、意外としっかりめにチーフバーテンダーを勤めているいのかず(@InoKazuBlog)です。
バーテンダーになってみたいけど、自分でもできるのか不安…
そう思って悩むことはありませんか?
実はバーテンダーは誰でも「なれる」職業ではありますが、誰にでも「務まる」仕事ではありません。
一般的な認知として、バーテンダーという職業はお酒のことなど、覚えることが多くて大変そうなイメージだと思います。
そんなバーテンダーですが、実際にはどんな仕事なのでしょうか?
そこで今回の記事では、以下について解説していきます。
- バーテンダーの仕事内容
- 向いている人・向かない人の特徴
- 必要なスキル
- バーテンダーとして働くメリット・デメリット
- バーテンダーになるためのおすすめの求人サイト
この記事を読めば、仕事内容や大切なことをよく理解したうえでバーテンダーになれます。
僕の勤めているバーはけっこうガチンコな店です。なので、この記事の内容もどちらかと言えば「教育が厳しくてビシッと仕事をするしっかりとしたバー」をメインにいろいろとご紹介していきますので、ご了承ください。
そもそもバーテンダーとは?
バーテンダーとは、バーにてアルコール等の飲料をサーブし、お客様に対してサービスを施す仕事です。
フードメニューが充実している店では調理も担当し、フレッシュフルーツを取り扱っている店ではフルーツカッティングなどもおこないます。
僕の周りには本当に一流のバーテンダーしかいないのですが、その人たちを見ていて本当に思うのは、バーテンダーは「サービスのプロ」だということです。
バーにはいろんな業態がある
バーと言っても、実はその業態はさまざまです。
代表的なバーの業態をいくつかご紹介します。
一般的には店内が暗くて重厚感があり、在籍するバーテンダーは髪の毛や服装が整っていて、お酒に関する知識やサービスがプロフェッショナルなバーです。
オーセンティックには「本物の、真正の」という意味があります。
ホテルバーもオーセンティックバーの分類です。
一応大まかな違いはご紹介したものの、実際は店によって趣向が異なるため、それぞれの線引が難しいところがあります。
ちなみに、僕の勤めているバーはオーセンティックバーです。僕も普段はオールバックですし、接客や所作などもかなり厳しく教育されました。
バーテンダーにも種類がある
バーテンダーの中でもいろんなバーテンダーがいます。
バーテンダーの協会に所属している人もいれば無所属の人もいて、ありかたはさまざまです。
小箱・大箱問わずに街場のバーで働くバーテンダー。
オーセンティックバーではNBA(日本バーテンダー協会)やPBO(プロフェッショナル・バーテンダーズ機構)に所属している人が多いです。
協会に入っているからすごいというわけでもなく、無所属でもプロフェッショナルな人はいくらでもいるので、あくまで「協会加入している人もいる」というくらいに考えましょう。
それぞれのバーテンダーは業務内容や仕事ぶりが違うので、いろいろな種類のバーテンダーを見るのもおもしろいですよ!
バーテンダーの主な仕事内容
バーテンダーの仕事内容を大きく分けると、以下の4つになります。
- お客様へのサービス
- カクテルメイキング
- 調理
- 仕込み・準備
それぞれの項目の中には細かな要素がたくさんあるので、そちらも詳しく解説していきます。
特に「お客様へのサービス」の項目はたくさんあるので、バーテンダーになりたい人は必見です!
お客様へのサービス
バーテンダーの1番の仕事は、カクテルを作ったりお酒を提供することではありません。
1番大切な仕事は、お客様へのサービスをすることです。
実は「サービス」とひと口に言っても、さまざまな要素が含まれています。
- 照明・カウンター・店内装飾・音響などの空間演出
- 店内・備品の清掃による清潔な空間提供
- お客様が「今日も来てよかった」と思えるような体験提供
バーの扉を開けば、その先に広がる空間は「非日常」です。
この「非日常」という体験をどれだけお客様に与えられるのかが、我々バーテンダーの仕事と言ってもよいでしょう。
ちなみに当たり前ですが、会話もサービスの一種です。お客様ひとりひとりにオーダーメイドの接しかたをします。
カクテルメイキング
カクテルメイキングは、いわゆる「バーテンダーの花形」です。
一般的にも認知されている業務内容ですし、これからバーテンダーを始めたいと思っている人も、カクテルメイキングをバーテンダーの仕事として真っ先に思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?
カクテルメイキングは突き詰めていくと本当に深い世界で、飲む人の好みを差っ引いたとしても、本当に美味しいカクテルを作れる人なんて、全業態のバーテンダーを合わせたら全体の約1割程度しかいないでしょう。
一流のバーテンダーたちは「どんな味わいに仕上げるために、どんな分量で作って、どんな作りかたするのか」までを徹底的に分析し、血のにじむような努力をしてお客様にカクテルを提供しています。
これはガチンコのオーセンティックバーの例なので、もっとカジュアルにカクテルを作れる店もたくさんあるのでご安心を。
調理
「バーテンダーはお酒を作るのが仕事じゃないの!?」と言う人がいるかと思いますが、一流のバーでもフードに力を入れていることは少なくありません。
盛り付けの美しさや素材のこだわり、お酒との相性など、考えることはたくさんあります。
バーテンダーは包丁の使いかたも学ばなければならないので、お酒の知識やスキルはもちろん、料理に関する知識やスキルも必要です。
カクテルの飾り付け(ガーニッシュ)で使うフルーツのカッティングもするので、包丁の扱いはバーテンダーが絶対に身につけないといけないスキルです。
仕込み・準備
仕込み・営業準備もバーテンダーの業務の中で重要です。
バーテンダーが円滑に仕事をするためには、仕込みや準備の重要性が7割以上を占めると言っても過言ではありません。
- フードの調理を簡易化させるための仕込み
- カクテルの飾り付けに使用するフルーツカッティングの準備
- カクテル用の氷の仕込み
お客様に見えない部分での地味な作業が、営業中の華やかさを演出する助けになってくれます。
華やかに見えるバーテンダーですが、本当な地味な仕事だったりもします。これは実際に勤めてみればわかります。
バーテンダーに向いている人の特徴6選
バーテンダーに向いている・適正のある人として、以下の6つの要素が挙げられます。
- お酒が好きな(または強い)人
- 体力がある
- ハキハキしている
- 知識欲や好奇心が強い
- 他人に気遣える人
- 体育会系の人
もちろんこれらの要素が絶対ではありませんが、当てはまる個数が多い人のほうが向いているのは確かです。
なぜ上記の要素を持つ人にバーテンダーの適性があるのか、詳しく解説していきます。
お酒が好きな(または強い)人
お酒が好きな人・強い人は、バーテンダーをするうえでたくさんのメリットがあります。
- お酒の味を覚えるためにたくさんの銘柄を飲むのが苦ではない
- カクテルの練習をする際に、1杯だけではなく何杯か飲んでも正常に味の判断ができる
- 他のお店への挨拶回りで、1日で何件か回れる
- お客様との付き合いで飲みに行くときに、相手に酔いの心配をさせなくて済む
- お酒好きがゆえに、お酒に関する知識が入ってきやすい
上記のメリットは一部で、他にも書ききれないメリットがたくさんあります。
一流のバーテンダーにもお酒が全然飲めないという人がいますが、これは本当に例外でしょう。
基本的には、バーテンダーをやるならお酒を好きなほうが特をすることが多いです。
たとえお酒に弱くても、「お酒が好き」なら問題ありません!アルコールに対する耐性は体質的・遺伝的なものなので、無理に飲んで強くなろうとするのは絶対にやめましょう!
体力がある
バーテンダーは思いの外、体力仕事なので、体力がある人のほうが向いています。
基本は立ち仕事ですし、繁盛店に勤めることになれば、営業中の運動量も相当なものになるでしょう。
また、お客様から1杯いただけるような店なら営業中、そうでない店でも閉店後のカクテル練習など、お酒を飲むシーンが多々あります。
そんなとき、体力がないと仕事中に動けなくなってしまうため、バーテンダーをやるなら体力は必須です。
僕のバーの場合だと、かなり忙しいというのもありますが、お客様のお出迎えやお見送り、カクテルメイク、営業時間内のトイレ掃除、マスターのサポートなど、かなり運動量が多いです。
ハキハキしている
これはバーだけではなく、どの対人仕事でも共通することですが、ハキハキした人は適性があります。
すごく単純な理由ですが、お客様目線で考えたとき、オドオドしたバーテンダーより、ハキハキしたバーテンダーのほうがオーダーを任せられますよね。
バーテンダーを始めたばかりで知識・経験ともになく、オーダー取りのときにわからないことがあった場合も、ハキハキと「確認してまいります!少々お待ちください!」と言われれば、お客様も悪い気はしないはずです。
バーテンダーが持っておくとよいスキルの1つに、「お客様に可愛がられる」というスキルがありますが、これもハキハキした人のほうが身につきやすいスキルでしょう。
知識欲や好奇心が強い
知識欲や好奇心が強い人は、バーテンダーをやるうえでかなり有利です。
- 新しいウイスキーが発売したときの情報収集がはやい
- いろんなバーのカクテルの作りかた、サービスのしかたを抵抗なく学び、自分に活かせる
- カクテルを練習するときに「この材料を組み合わせたらどうなるんだろう?」など、いろんな案を生み出しやすい
このように、知識欲や好奇心が強い人は、新しい知識や経験をインプット・アウトプットする力が強い人です。
インプット・アウトプットすることは、そのままお客様へのサービスに繋がります。
バーテンダーは知識が深くて当たり前という世界なので、知識欲があるタイプの人のほうが有利です。
他人に気遣える人
バーテンダーの1番の仕事は「お客様へのサービス」なので、気遣いができる人はそれだけで適正があります。
- 一緒にいる人が重そうな物を持っていたら手伝ってあげる
- 誰かが何かを落としたときに拾ってあげる
- パートナーの椅子を引いたり扉を開けてあげる
このような些細なことでも、われわれバーテンダーの仕事に直結します。
日頃の生活が仕事に活かされるので、気遣いができる人はバーテンダーになって、更に上のレベルの気遣いを学んでみてはいかがでしょうか。
ちなみに僕はバーテンダーになってから気遣いができるようになりました。みっちり教育されたのを今でも覚えています。
体育会系の人
バーテンダーの世界は意外と体育会系です。
もちろん店によって違いますが、オーセンティックバーは礼儀作法にとてもうるさく、新人はしっかりと教育されます。
そのため、体育会系の縦社会で生き抜き、礼儀作法をうるさく言われてきた人なら、キツくても乗り越えられるでしょう。
入ったら意外といろんなことが厳しくて、辞めていった人を僕は何人も見てきています…
バーテンダーに向いていない人の特徴5選
この記事の冒頭にも書きましたが、バーテンダーは誰でもなれる仕事ですが、誰でも務まるわけではありません。
以下の特徴に当てはまる人はなかなか苦労することになるでしょう。
- バーテンダーの華やかな部分だけを見て憧れている人
- モテるためのスキルを身につけたいと思っている人
- 私生活がだらしない人
- 探究心がない人
- 一般常識に乏しい人
これらに当てはまる人は、根本的なところから教育されます。
「厳しくても本気でやりたい!いろいろ学びたい!」という人は別ですが、他の仕事を視野に入れたほうが、仕事としては合っているでしょう。
僕のバーでも、辞めていった人はだいたい上記の特徴に当てはまっていました。
バーテンダーの華やかな部分だけを見て憧れている人
バーテンダーはお客様の側から見ると、とても華やかな仕事です。
シェーカーをカッコよく振り、お客様と楽しく話し、きらびやかな世界で働いている感覚を持つ人も多いでしょう。
しかし、実はとても地味なことばかりです。
- 仕事中に起こるすべてのことを細かく気にする
- お客様にカクテルをお出しするために、血のにじむような努力をする
- お客様には決して見えない部分でのサービスをする
これらのことをできて初めて、お客様からも華やかな印象を持ってもらえます。
裏側を知らずにバーテンダーになる人は、そのギャップにやられてすぐに辞めたくなるでしょう。
僕はバーテンダーの仕事ぶりに憧れて、「自分も一流のサービスを学びたい!本気でバーテンダーという仕事を学びたい!」と言う思いで入ったので、ギャップはありませんでした。もとから大変なものだと思っていましたし。
モテるためのスキルを身につけたいと思っている人
本当に意外なのですが、オーセンティックバーに入りたいという動機で「モテるため」と言う人がいますが、これは論外です。
モテたいという不純な動機でする仕事はお客様にも伝わりますし、必ずなにか大きな問題を起こします。
我々が本気で仕事をした結果として「モテた」という場合もなくはないですが、そこから先の展開なんてありません。
絶対にお客様とは一線を引きますし、そういう関係にならない接しかたをします。
ちなみにですが、お客様と関係を持ったバーテンダーはクビです。
私生活がだらしない人
私生活がだらしない人は、仕事にもそのだらしなさが反映されます。
仕事で手を抜いたり、細部まで気を使えなかったりと、バーテンダーが目指すありかたとは真逆です。
もちろん仕事をしていく中で矯正すればいいのですが、ほとんどの人はそこまでできずに辞めていってしまいます。
仕事のときだけバチッとスイッチを入れられるタイプなら問題ありませんが、大抵の人はそのスイッチを持っていません。
探究心がない人
バーテンダーはあらゆる知識・情報を必要とする仕事です。
- ウイスキーやカクテルのみならず、ビールやワインなど、他のお酒に関する知識や情報
- 食そのものや食材に関する知識や情報
- お客様の好みや以前にどんなお酒を飲んだかの情報
総合的に何でも知っていないといけないので、探究心がないと「ここまで知るのは大変だし面倒くさい」と感じてしまいます。
お酒やバーテンダーの仕事自体が好きでないと、けっこう苦労するでしょう。
一般常識に乏しい人
バーテンダーは一般常識がないとまったく仕事になりません。
- 尊敬語や謙譲語などの敬語や、その場に応じた適切な言葉遣い
- 社会で今何が起きているのかという時事知識
- 必要最低限の文化(芸術・スポーツ等)的な知識
一般常識がないと、お客様と接するときに何の話もできなくなってしまいます。
わからないことはあって当たり前ですが、あまりにも何も知らないと、バーテンダーとして信用がなくなるでしょう。
ちなみに、これは質問力がある場合に限りますが、わからないことを質問して話をふくらませ、「お客様の得意な話を気持ちよくしてもらう」というスキルもあります。
バーテンダーに必要な6つのスキル
バーテンダーをするなら、以下の6つのスキルは必ず身に付けなければいけません。
- ホスピタリティ
- コミュニケーションスキル
- 人間観察能力
- バーテンディングスキル
- マルチタスク能力
- 記憶力
実際に働いてみてから感じることばかりなので、ここではざっくりと解説していきます。
ホスピタリティ
ホスピタリティは「おもてなし、思いやり」という意味です。
われわれバーテンダーは、カクテルやお酒の提供を含めた「総合的なお客様へのサービス」によって対価を得ています。
そのため、ホスピタリティがない人は仕事をしていないのと同じです。
ホスピタリティはバーテンダーの1番大切な部分でもあります。
コミュニケーションスキル
お客様はバーに癒やしや安心など、さまざまなものを求めて来店されます。
そのため、バーテンダーはそれを埋めるだけのコミュニケーションスキルが必要です。
ただ楽しく会話をすればいいわけではなく、「話さないけれど要所要所で気を使ってくれるだけで満足」というお客様もいます。
1人1人に合わせたオーダーメイドのコミュニケーションをするのがバーテンダーの仕事です。
僕はその人の放つ空気(求めているもの)を読むスキルがコミュニケーションだと思っています。
人間観察能力
バーはさまざまな人間模様が見られます。
その中でも、男女の複雑な仲や、同じ会社内で別々に飲みに来る人にはもっとも注意が必要です。
余計なことは一切口にしてはいけませんし、聞かれても何も答えません。
バーテンダーは「この人はなぜ別の人と来たんだろう」「なぜ時間をずらして来たんだろう」と、人や関係性を見てざまざまなことを考える必要があります。
そこで下手を打つと、そのお客様の立場を危うくさせる危険性があります!
バーテンディングスキル
当たり前ですが、バーに勤める以上、バーテンディングスキルは必須です。
厳しいお店だと、シェーカーを振らせてもらえるようになるまでに1年以上かかる店もあります。
しかし、バーテンディングはカクテルメイキングだけではありません。
ボトル拭きやグラス・皿洗いなど、カウンターに立ってする仕事のすべてがバーテンディングです。
すべての所作を美しくすることで、お客様も仕事ぶりを見ていて気持ちよく感じます。
僕もバーテンダーになりたての頃は「どんな仕事でもお客様に魅せろ」とよく言われていました。
マルチタスク能力
バーの小さな空間の中でも、いろんな物事が並行して起こります。
そのため、バーテンダーには同時にいろんなことを処理できるだけのマルチタスク能力が必要です。
- カクテルメイキング
- お会計
- 洗い物
- フードメニューの調理
- オーダー取り
これらがすべて重なるタイミングもあります。
すべてに行動順位をつけて、並行して進められるものは進め、あらゆる判断を瞬間的にできなければいけません。
慣れないうちは本当に大変ですが、1人ですべてを回せたら立派なバーテンダーです。
ちなみに僕はマルチタスクですべて処理できるようになるのに、2年もかかりました。そのくらい大変です。とはいえここまで忙しい店はあまりないので、「一応こういうこともある」くらいに覚えておきましょう。
記憶力
バーテンダーの記憶力は桁外れです。
- お客様が飲んだお酒
- 一度しかいらっしゃったことのないお客様の顔
- お酒の味と銘柄の情報
- カクテルのレシピ
これらをすべて記憶し、お酒の説明やカクテルメイク、お客様への対応をしなければいけません。
記憶力は慣れの部分もあるため、意外とそこまで心配しなくてもいいかもしれません。
お客様からもよく「なんでバーテンダーさんはそんな記憶力いいの!?」と言われます。
バーテンダーとして働くメリット5選
バーテンダーは大変な仕事ですが、働くと得られるメリットもたくさんあります。
- お酒に関しての深い知識と経験が身につく
- 普段なら絶対に関われない人と関われる
- さまざまなスキルが身につく
- 人間として成長する
- 直接「ありがとう」と言われる
このメリットがあるからこそ、ずっと続けていける仕事ですし、やりがいがあります。
僕はアルバイトを含むと5つほど仕事をしてきましたが、中でも1番刺激的で楽しい仕事です!だからこそ5年以上続いているんでしょうね。
お酒に関しての深い知識と経験が身につく
もちろんですがお酒に関わる仕事なので、お酒に関する深い知識が身に付きます。
友達からも「こんな感じの良いウイスキー知らない?」などと聞かれることも。
お酒の知識があるだけでも、意外と身の周りの人の役に立ちます。
自分でいろんなお酒を楽しむときにも、より深く楽しめるのが嬉しい!
普段なら絶対に関われない人と関われる
カウンターに立っていると、普段生活していたら関われないような人たちが、お客様として対等に接してくれます。
こんなにも素晴らしい経験は、他の仕事では考えられません。
いろんな知識や刺激がもらえるため、どんな分野にもある程度精通できるようにもなります。
僕はこれが1番のメリットだと思っています。こちらもそれ相応のものをサービスでお返しすれば、とても良い関係を築けるでしょう。
さまざまなスキルが身につく
バーテンダーをやっていると、カクテルメイクだけではなく、コミュニケーションスキルや調理スキルなど、さまざまなスキルが身に付けられるでしょう。
しかも得たスキルはそのまま日常へと還元できます。
細かな気遣いもできるようになるため、僕自信も対人関係で苦労することがなくなりました。
人間として成長する
バーテンダーはいろんな人と関わるため、知らず知らずのうちにどんな人にも対応できるようになっていきます。
礼儀作法や対人スキルなど、人としてとても成長できる仕事なので、「自分を変えたい!」「もっと人として成長したい!」という人はぜひバーテンダーになってみてください。
僕の周りのバーテンダーは、同世代も含め、本当に人間的に素晴らしく尊敬できるような人ばかりです。
直接「ありがとう」と言われる
バーテンダーは、自分が施したサービスに対して直接「ありがとう」と言ってもらえます。
それも、形式的なありがとうではなく、心のこもったありがとうです。
お客様からそう言ってもらえるだけで、明日もまた頑張ろうと思えますし、頑張ってよかったと自分を肯定できるようになります。
自己肯定感が低かった僕も、バーテンダーで変われたと言っても過言ではありません!
バーテンダーとして働くデメリット3選
バーテンダーになるととても素晴らしいメリットが得られることをお伝えしましたが、残念ながらメリットばかりではありません。
- 覚えることが多すぎる
- 身に付けるスキルが多すぎる
- 生活が昼夜逆転になる
バーテンダーは技術職です。
覚えることや身に付けることも独自で、仕事に対しての楽しさを見出だせないとかなりキツイものになるでしょう。
しかし、これをデメリットと捉えるか、大変だけど乗り越えた先にメリットがあると考えられるかは、その人次第です。
覚えることが多すぎる
バーテンダーは、覚えるべきことが山のようにあります。
- 星の数ほどあるウイスキー・スピリッツ等のお酒の銘柄の味わいや特徴、歴史
- お客様の名前や好みのお酒
- 何百とあるカクテルレシピ
- グラス・食器・カトラリーのブランド
もちろん、これらをすべて覚えられるバーテンダーはいません。
しかしどの項目もかなりの数を覚えているのは事実なので、バーテンダーをやろうと考えるなら、実際にお酒を飲んでみたり、プラスで書籍などでも勉強が必要です。
僕も実際に持っている書籍も載せておきます。勉強したい人はぜひ。
身に付けるスキルが多すぎる
覚えることもそうでしたが、身に付けないといけないスキルも同様に、山ほどあります。
- カクテルメイクを含む、営業中おける美しい所作や佇まい
- カクテルを美味しく仕上げるための技術
- 包丁の扱い
- 調理、料理の味付け、盛り付け
- 接客スキル
- その場の流れや空気を一瞬で読む瞬間判断能力
- さまざまな事柄を同時にこなすマルチタスクスキル
こまかなところまで挙げるとキリがありません。
バーテンダーは総合的なサービスを提供するので、当然スキルも総合的に必要になります。
最初からできる人はまずいません。ゆっくりと身に付けましょう。
生活が昼夜逆転になる
バーの営業は基本的に夜からなので、バーテンダーは夜型の生活リズムになります。
段々と慣れていくものですが、学生アルバイトの人など、日中にも活動しないといけない人にとっては、生活リズムを1週間のうちに何度も変えるのは苦痛です。
体も壊しやすくなりますし、夜型なら夜型で統一できるといいですね。
ちなみに、僕はだいたい朝5時に寝て、10時か11時には起きます。ちゃんと日が差す時間帯には活動します。
バーテンダーになるときに考えたい3つのポイント
さて、バーテンダーになるメリットやデメリットをご紹介してきましたが、ここまで読んで「やっぱりバーテンダーをやりたい!」という人は、お店に応募する前に、以下のポイントをおさえておきましょう。
- 自分に合ったバーの雰囲気を知る
- 自分のなりたいバーテンダー像をイメージする
- 応募候補のバーに客として伺って雰囲気を知っておく
いきなり応募してしまうと、勤め始めてから「自分には合わない」と思ってしまいます。
それを避けるためにも、しっかりと応募前のポイントを確認しましょう。
僕の場合だと、しっかりとしたオーセンティックバーで、かつマスターが実績を残していて、本気でバーテンダーとして仕事を覚えられるような店を探していました。実際に入っても自分の思い描いていたイメージと違いはなく、違和感なく勤めています。
自分に合ったバーの雰囲気を知る
この記事のはじめに、バーはいろんな業態があることをお伝えしました。
その中でも、自分に合ったバーの雰囲気がどんな雰囲気なのかを知らないといけません。
例えば、オーセンティックバーで厳しいお店だとしても、お客様とはある程度フランクに接するお店もあれば、お客様も背筋が伸びるようなキリッとしたバーもあります。
少しカジュアルめなのか、カッチリしつつも優しい雰囲気がいいのか、ガチガチに決めるような店がいいのか、自分の中でどんなバーが合っているのかを想像してみましょう。
自分が普段から行っているバーがあれば、そこに近い雰囲気のバーがいいでしょう!
自分のなりたいバーテンダー像をイメージする
バーテンダーの像を大きく分けると、大体以下の3つになります。
- モルトバーなど、ウイスキーにとにかく詳しいバーテンダー
- ミクソロジーなど、フルーツ・ハーブ・スパイス等を使ってカクテルを作るバーテンダー
- リキュール等も使ったクラシックカクテルを追求するバーテンダー
境界線は厳密にはなく、クラシックを極めつつもフルーツカクテルを取り扱うバーもあります。
しかし、残念ながらモルトバーでカクテルを本当に美味しく作れる人はあまりいないですし、カクテルメインのバーはモルトバーに比べておいてあるウイスキーの数も少なく、知識では劣ってしまいます。
どちらがすごいというわけではないので、自分のなりたいバーテンダー像があれば、そちらの道に進みましょう。
どれも奥が深い世界なので、あれこれかいつまんで全部浅くなるのだけは避けたいですね。
応募候補のバーに客として伺って雰囲気を知っておく
なりたいバーテンダーの感覚が掴めたら、応募しようとする店も絞れてくる頃でしょう。
そうしたら、一度客側として行ってみるのがおすすめです。
客として行くことで、実際に自分が入ったときの仕事や接客の雰囲気が掴めます。
入ってからのミスマッチが防げます!
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まとめ:バーテンダーは大変だけど本当に素敵な仕事
正直、この記事内だけではバーテンダーの仕事としての素晴らしさや大変さ、楽しさなど、1/10も伝えられていません。
これは実際に働いてみないとわからない世界だからです。
僕は5年以上バーテンダーを勤めていますが、本当にバーテンダーという仕事は奥が深く、やればやるほどおもしろい仕事だなと毎日のように思っています。
もしこの記事を見て少しでも興味を持ったなら、アルバイトや体験入店でも、まずは勇気を振り絞ってバーテンダーになってみてください。
本当に得られることが多く、とても刺激的でとても楽しい仕事です!バーテンダーになったあなたと切磋琢磨できたら僕も嬉しいです!
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