【2026年版】ラフロイグ全種類の違いを比較|特徴・選び方・歴史も紹介

いのかずバーテンダー/ブロガーのいのかず(@InoKazuBlog)です。
「ラフロイグ」は、好きな人はとことんハマり、ダメな人は二度と手を出さない、そんなウイスキーです。
正露丸に似た薬品香と、口の中を覆い尽くすようなスモーキーさ。
初めて飲んだとき「なんだこれは」と思った人も多いのではないでしょうか。
それでも不思議ともう一杯飲みたくなってしまう、そんな魔力のあるウイスキーです。
しかし、いざ買おうと思っても、「10年」「オークセレクト」「クォーターカスク」「ロア」などさまざまな種類が並んでいて、どれを選べばいいか迷ってしまいますよね。
そこで今回の記事では、現在手に入るラフロイグの全種類を飲み比べた上で、味わいや特徴を比較しました。
選び方やブランドの歴史まで詳しく解説していますので、「ラフロイグ」について詳しくなりたい人は、ぜひ最後までご覧ください。
ラフロイグはアイラ島で造られるスモーキーなシングルモルト


「ラフロイグ(Laphroaig)」は、スコットランド南西部のアイラ島にある「ラフロイグ蒸溜所」で造られるシングルモルトウイスキーです。
名前の由来はゲール語で「広い入り江の美しい窪地(the beautiful hollow by a broad bay)」。
蒸溜所は1815年に設立され、200年以上の歴史を持ち、「アイラの王」とも称されます。
現在はビームサントリー(サントリーグローバルスピリッツ)の傘下にあり、日本ではサントリーが正規輸入元です。
「ラフロイグ」最大の特徴は、ピート(泥炭)由来の力強いスモーキーさと、「正露丸のよう」と表現される薬品香です。
同じアイラ島のウイスキーの中でも、スモーキーさの指標であるフェノール値は約40〜45ppmと高い部類に入ります。
| 銘柄 | フェノール値(目安) |
|---|---|
| ボウモア | 約25ppm |
| カリラ | 約30〜35ppm |
| ラガヴーリン | 約35〜40ppm |
| ラフロイグ | 約40〜45ppm |
| キルホーマン | 約50ppm |
| アードベッグ | 約50〜55ppm |
ただし、フェノール値はあくまで麦芽乾燥時の指標であり、蒸溜や熟成の過程でスモーキーさの感じ方は変わります。
「フェノール値=スモーキーさの強さ」とは限らない点は覚えておきましょう。



正直、飲み口の重さとクセの強さで言ったら「ラフロイグ」が1番な気がします。
1994年には、当時のチャールズ皇太子(現チャールズ国王)が王室御用達許可証(ロイヤルワラント)を授けたことでも知られています。



皇太子時代、チャールズ国王は自ら蒸溜所へ買い付けに行っていたそう。年によっては1,000本以上もオーダーするそうです。
ラフロイグの味わいを構成する3つの要素
ラフロイグを飲んだときに感じる味わいは、大きく3つの要素に分けられます。
- ピート由来のスモーキーさ
アイラ島の湿原で採取されるピートには、海藻や貝殻などの海由来成分が含まれている。このピートを使って麦芽を乾燥させることで、独特の燻煙香が生まれる。 - 薬品のようなヨード香
「正露丸」や「消毒液」に例えられるこの香りは、ピートに含まれるフェノール化合物に由来する。好き嫌いが分かれる最大のポイントだが、慣れると奥にある甘さや複雑さに気付くようになっていく。 - 潮気と甘さ
蒸溜所・熟成庫が海の目の前に立地しているため、熟成中に潮風の影響を受ける。モルトィな甘さも、ラフロイグの重要な構成要素。
2023年のパッケージリニューアルについて
「ラフロイグ」は2023年8月からパッケージデザインを刷新しています。
公式サイトによると、主な変更点は以下のとおりです。
- ロゴマークの刷新
- ラフロイグのエンボス加工のロゴを側面に配置
- プラスチック製のコルクキャップをブナ材に変更
- 筒型の化粧箱をカートンタイプに変更
- 製造時のCO2排出量を約30%削減



リニューアルされたボトルが日本に出回り始めたのは、個人の体感としては2024年の後半から2025年の頭あたりだった記憶があります。
ラフロイグの全種類を一覧で比較


現在、日本国内で入手可能な「ラフロイグ」のオフィシャルボトルを一覧で比較します。
※終売品や在庫のない銘柄は除外していますが、まだネットで手に入る限定品や、免税店向け商品は含めています。
| 銘柄 | 10年 ![]() ![]() | オークセレクト ![]() ![]() | フォーオーク ![]() ![]() | クォーターカスク ![]() ![]() | 10年 シェリーオーク フィニッシュ ![]() ![]() | 10年 カスク ストレングス ![]() ![]() | PXカスク ![]() ![]() | ポートウッド カスク ![]() ![]() | ザ カスク ロア ![]() ![]() | ザ カスク レガシー ![]() ![]() | 18年 ![]() ![]() | 25年 ![]() ![]() |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 度数 | 43% (正規品) | 40% | 40% | 48% | 48% | 約56〜60% (バッチごと) | 48% | 48% | 48% | 48% | 48% | 約47〜53% (バッチごと) |
| 熟成樽 | バーボン樽 | オロロソ樽 ホグスヘッドPX樽 1stフィルバーボン樽 → 新樽 | バーボン樽 クォーターカスク 新樽 ホグスヘッド樽 | バーボン樽 → クォーターカスク | バーボン樽 → オロロソ樽 | バーボン樽 | バーボン樽 → クォーターカスク → PX樽 | バーボン樽 → ルビーポート樽 | バーボン樽 ヨーロピアンオーク樽 オロロソ樽 クォーターカスク | 1stフィルバーボン樽 →ホグスヘッドの新樽 | バーボン樽 | バーボン樽 オロロソ樽 |
| クセの強さ | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★★+ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ |
| 価格帯 | 6,000円前後 | 5,000円前後 | 7,000円前後 | 7,000円前後 | 12,000円前後 | 14,000円前後 | 11,000円前後 | 16,000円前後 | 14,000円前後 | 14,000円前後 | 45,000円前後 | 75,000〜95,000円前後 |
| 詳細リンク | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
旧「セレクト」は「オークセレクト」に、旧「ブローディア」は「ポートウッドカスク」に、旧「ロア」は「ザ カスク ロア」に、旧「1815 レガシーエディション」は「ザ カスク レガシー」にそれぞれ名前が変わっています。
ラフロイグの種類をバーテンダーが実飲レビュー


ここからは、筆者が実際にテイスティングした感想を交えながら、各銘柄の特徴を紹介していきます。
比較の基準は「ラフロイグ 10年」とし、各銘柄を「10年」との違いという形で整理します。
ラフロイグ 10年


- 容量 / 度数
-
750mL / 43%
- 価格帯
-
6,000円前後
- 熟成樽
-
バーボン樽
- クセの強さ
-
★★★★★
「ラフロイグ 10年」は、「ラフロイグ」のラインナップで1番も代表的な銘柄です。
度数43%・容量750mLのボトルは日本市場向けの正規品で、度数40%・容量700mLのボトルは並行輸入品となっています。
どっしりとした口当たり、力強いスモーキーさ、正露丸に似た薬品香、磯を感じる香りが特徴です。



「ラフロイグ」を飲む人なら、必ず一度は飲んでもらいたい1本です。個人的には正規品がおすすめ。
ラフロイグ オークセレクト


- 容量 / 度数
-
700mL / 40%
- 価格帯
-
5,000円前後
- 熟成樽
-
- オロロソシェリー樽
- ホグスヘッドのペドロ・ヒメネスシェリー樽
- 1stフィルのバーボンクォーターカスク
- アメリカンオークの新樽でフィニッシュ
- クセの強さ
-
★★★☆☆
「ラフロイグ オークセレクト」は、公式サイトで「Our most approachable whisky(もっとも親しみやすいウイスキー)」と紹介されている「ラフロイグ」です。
もとは「ラフロイグ セレクト」として発売され、2023年に「オークセレクト」へ名称変更されました。(中身は変わっていないそうです)
「ラフロイグ 10年」と比べるとスモーキーさはやや控えめで熟成感も及びませんが、その分バランスの取れた味わいや穏やかな飲み口が特徴です。
また、フローラルでベリーのようなフルーティーさが感じられるのもポイント。



数あるラインナップの中でも比較的飲みやすい部類ですので、「ラフロイグを飲んでみたいが、失敗するのが怖い」という人に向いています。
ラフロイグ フォーオーク


- 容量 / 度数
-
1L / 40%
- 価格帯
-
7,000円前後
- 熟成樽
-
- バーボン樽
- クォーターカスク
- ヨーロピアンオークのホグスヘッド樽
- アメリカンオークの新樽
- クセの強さ
-
★★★☆☆
「ラフロイグ フォーオーク」は、4種の樽で熟成させた原酒をブレンドして造られる、免税店向けの「ラフロイグ」です。
「ラフロイグ 10年」と比べて、穏やかなスモーキーさとクリーミーで滑らかな口当たりが特徴。
味わいもややフレッシュな爽やかさがあり、重さもなく、「ラフロイグ」の中では飲みやすい部類に入ります。



個人的には、「ラフロイグ」として見るとやや物足りない印象ですが、それでも重い口当たりが苦手な人にはおすすめです。
ラフロイグ クォーターカスク


- 容量 / 度数
-
700mL / 48%
- 価格帯
-
7,000円前後
- 熟成樽
-
- バーボン樽
- クォーターカスクでフィニッシュ
- クセの強さ
-
★★★★☆
「ラフロイグ クォーターカスク」は、バーボン樽で熟成した原酒を、通常の1/4サイズの小さな樽(クォーターカスク)に移し替えて後熟させた「ラフロイグ」です。
樽が小さいことで原酒が木に接触する面積が大きくなり、短期間で樽由来の風味を多く取り込みます。
その結果、クリーミーで滑らかな口当たりと柔らかい甘さや樽香が生まれるのが特徴です。
「ラフロイグ 10年」よりもスモーキーさは若干穏やかになっている代わりに、度数が高く飲み応えがあり、他の味わいの要素も複雑かつ豊かに仕上がっています。



「ラフロイグ」ならではのスモーキーさはありつつも、飲みやすさも兼ね備えています。しかも度数の割に飲みやすい!個人的には好きな味わいでした。
ラフロイグ 10年 シェリーオークフィニッシュ


- 容量 / 度数
-
700mL / 48%
- 価格帯
-
12,000円前後
- 熟成樽
-
- バーボン樽
- オロロソシェリー樽でフィニッシュ
- クセの強さ
-
★★★★☆
「ラフロイグ 10年 シェリーオークフィニッシュ」は、「ラフロイグ 10年」と同じくバーボン樽で熟成した後、シェリー酒「オロロソ」の樽で12〜18ヶ月後熟して造られる「ラフロイグ」です。
通常の「ラフロイグ 10年」よりも少しだけスモーキーさは落ち着きますが、ドライフルーツやダークチョコのような深みのある甘さや、スパイシーさが加わっています。
度数が48%と高めで飲みごたえがありますが、アルコール刺激は少なく、甘さもあってか意外にも飲みやすさがあります。
通常の10年よりやや高めの価格帯ですが、甘い系のスモーキーウイスキーが好きな人は試す価値があるでしょう。
ラフロイグ 10年 カスクストレングス


- 容量 / 度数
-
700mL / 約56〜60%(バッチごとに異なる)
- 価格帯
-
14,000円前後
- 熟成樽
-
バーボン樽
- クセの強さ
-
★★★★★+
「ラフロイグ 10年 カスクストレングス」は加水を一切おこなわず、樽から出したそのままの度数で瓶詰めされたカスクストレングスの「ラフロイグ」です。
度数はバッチ(ロット)ごとに異なり、おおむね56〜62%の範囲で、毎年1〜2回、バッチ番号を付けてリリースされます。(味わいも毎回少し異なる)
味わいは通常の「ラフロイグ 10年」のすべての要素が凝縮されており、濃厚なピートスモーク、力強い潮気、バニラの甘さ、洋梨のフルーティーさなどが、ガツンと感じられます。



ストレートで飲み慣れている人なら間違いなくおいしく感じられるでしょう。バッチが売り切れると同じものは手に入らないため、気になったら早めに購入しておきましょう。
ラフロイグ PXカスク


- 容量 / 度数
-
1L / 48%
- 価格帯
-
11,000円前後
- 熟成樽
-
- バーボン樽
- → クォーターカスク
- → ペドロ・ヒメネスシェリー樽
- クセの強さ
-
★★★☆☆
「ラフロイグ PXカスク」は、バーボン樽→クォーターカスク→ペドロ・ヒメネス(PX)シェリー樽と3段階の熟成を経て造られる、免税店向けの「ラフロイグ」です。
通常の「ラフロイグ 10年」と比べると、スモーキーさはやや控えめで、ドライフルーツやダークチョコのような深みのある甘さや、あたたかみのあるスパイシーさがあり、リッチさを感じます。
そこまでPX樽の風味は強く出ていませんが、コクのある複雑で濃厚な風味が十分に感じられるでしょう。



オロロソシェリー樽でフィニッシュした「ラフロイグ 10年 シェリーオークフィニッシュ」よりも甘く、飲みやすい反面、「ラフロイグ」らしさはやや押さえられているなと感じました。こちらも僕は好み。
ラフロイグ ポートウッドカスク


- 容量 / 度数
-
700mL / 48%
- 価格帯
-
16,000円前後
- 熟成樽
-
- バーボン樽
- ルビーポートワイン樽でフィニッシュ
- クセの強さ
-
★★★☆☆
「ラフロイグ ポートウッドカスク」は、以前は「ブローディア」として売られており、バーボン樽で熟成した原酒を、ポルトガル産のルビーポートワインの樽に移し替えて後熟させて造られる、免税店向けの「ラフロイグ」です。
ポート樽由来のベリーやプラムのフルーティーさと、ハチミツやダークチョコのような甘さが、「ラフロイグ」の元来持つスモーキーさと見事に調和しています。
「ラフロイグ 10年」よりも度数は高いのですが、スモーキーさは穏やかで、飲み口もライトめです。



フルーティーさだけで言えば「ラフロイグ」の中では1番で、おいしいのですが、若干コスパは悪い印象です。
ラフロイグ ザ カスク ロア


- 容量 / 度数
-
700mL / 48%
- 価格帯
-
14,000円前後
- 熟成樽
-
- ヨーロピアンオーク樽
- バーボン樽
- オロロソシェリー樽
- クォーターカスク
- クセの強さ
-
★★★★☆
以前は「ロア」として販売されていた「ラフロイグ ザ カスク ロア」は、ヨーロピアンオーク樽・バーボン樽・オロロソシェリー樽・クォーターカスクで7〜21年熟成させた原酒をブレンドして造られる「ラフロイグ」です。
「ロア(Lore)」は「伝承」を意味し、蒸溜所の歴史を体現する1本として位置づけられています。
「ラフロイグ 10年」と同様にスモーキーさや薬品香はしっかりと感じられつつ、ダークチョコのような甘さ、深みのあるウッディさ、スパイシーさなど、リッチ&複雑&芳醇な味わいが特徴です。
力強い味わいではあるものの、熟成感があり甘さもあるため、飲みやすさも感じられます。



とてもおいしく、プレゼント用にも最適です。
ラフロイグ ザ カスク レガシー


- 容量 / 度数
-
700mL / 48%
- 価格帯
-
14,000円前後
- 熟成樽
-
- 1stフィルバーボン樽
- →ヨーロピアンホグスヘッドの新樽でフィニッシュ
- クセの強さ
-
★★★★★
以前「ラフロイグ 1815 レガシーエディション」として販売されていた「ラフロイグ ザ カスク レガシー」は、蒸溜所の設立年(1815年)を冠した、免税店向けの「ラフロイグ」です。
ノンエイジながらも熟成感があり、ハチミツのような甘さ、リンゴのようなフルーティーさ、芳ばしいオーク香が感じられます。
「ラフロイグ 10年」と比べて、若干スモーキーさは控えめであるものの、重厚感のある力強い味わい、かつ個性的な味わいです。



やや焦げたゴムっぽい風味があるため、そこで好みが分かれそうな印象ではあります。普通においしいんですけどね。
ラフロイグ 18年


- 容量 / 度数
-
700mL / 48%
- 価格帯
-
45,000円前後
- 熟成樽
-
バーボン樽
- クセの強さ
-
★★★★☆
「ラフロイグ 18年」は、バーボン樽のみで18年間熟成された「ラフロイグ」です。
2009年に発売されしましたが、2015年あたりに終売となり、その後約10年の空白を経て、2024年に新パッケージで復活しました。
「ラフロイグ 10年」と同様のピート香はあるものの、長期熟成により荒々しさが落ち着き、濃厚なバニラのような甘さ、熟したリンゴのようなフルーティーさ、芳醇なオーク香が楽しめます。
複雑でふくよかな風味で、口当たりもクリーミーなため、飲んだときの満足感は非常に高めです。



現在では在庫がほとんど枯渇しているため、気になった人は早めの購入をおすすめします。まだギリギリ買える価格か…。
ラフロイグ 25年


- 容量 / 度数
-
700mL / 約47〜53%
- 価格帯
-
75,000〜95,000円前後
- 熟成樽
-
- バーボン樽
- オロロソシェリー樽
- クセの強さ
-
★★★☆☆
「ラフロイグ 25年」は、バーボン樽とオロロソシェリー樽で25年間熟成された、年次限定リリースのカスクストレングスタイプの「ラフロイグ」です。
長期熟成によりスモーキーさは穏やかに落ち着いていますが、その代わりにトロピカルなフルーティーさやバニラのような甘さが前面に出ています。
クリーミーな口当たり、上品で複雑な風味、長く続く心地良い余韻など、贅沢さが詰まったような1本です。



ちなみに、筆者が飲んだのは度数50.9%の2008年エディションでした。価格はまぁ高いのですが、ビックリするほどおいしかったです。
買って後悔しないラフロイグの選び方


「ラフロイグ」の各銘柄を見比べても、結局どれがいいのかと迷ってしまう人は多いはずです。
そこで本章では、目的別に具体的なおすすめ銘柄をまとめました。
初めてのラフロイグには「10年」か「オークセレクト」
ラフロイグのスモーキーさをしっかり体験したいなら「ラフロイグ 10年」、なるべくソフトに試したいなら「ラフロイグ オークセレクト」がおすすめです。
「ラフロイグ 10年」は「ラフロイグ」らしさをストレートに感じられる、定番中の定番。
ここを基準にすることで、他の銘柄との違いもわかりやすくなります。
一方で、クセの強いウイスキーに慣れていない人や、まずは軽く試したいという場合は、比較的スモーキーさが控えめな「ラフロイグ オークセレクト」が候補に挙がります。
プレゼントには「ザ カスク ロア」が最適
ウイスキー好きへの贈り物なら、「ラフロイグ ザ カスク ロア」がおすすめです。
- 7〜21年熟成の原酒を使用し、奥行きのある味わいが楽しめ、非常に質が高い
- 「伝承」を意味する名前が贈り物にふさわしい
- 贈り物として申し分ない(いやらしくない)価格帯
「ラフロイグ」を飲み慣れた人にも新たな発見がある銘柄ですので、相手のレベルを問わず外しにくい選択肢です。



筆者も贈られて1番嬉しいのが「ザ カスク ロア」ですね。シンプルにおいしいのと、ひと口の満足感が高いからです。
筆者個人がおすすめする銘柄4選
「ラフロイグ 10年」以外で、価格と味わいを総合的に考えたうえで、筆者が個人的に好きなのは以下の銘柄です。
- ラフロイグ 10年 シェリーオークフィニッシュ
「ラフロイグ」の良さを十分に保ちつつ、シェリー樽の味わいが非常に良いバランスでしっかりと楽しめる。 - ラフロイグ 10年 カスクストレングス
高い度数によって、味わいと飲み心地の満足度が高い。「ラフロイグ」の良さがグッと詰まった1本。 - ラフロイグ PXカスク
コクがあって上品な甘さ。容量1L・度数48%とコスパも高い。 - ラフロイグ ザ カスク ロア
リッチで豊か、複雑な味わいで飲み応えもあり、ひと口の満足感が高い。ゆったりと楽しめる。



「ラフロイグ 18年」など高価なものも非常においしいのですが、現実的に手が伸びる銘柄でセレクトしました。
ラフロイグ蒸溜所の歴史


本章では、「ラフロイグ」の味わいを支える歴史と製法について、蒸溜所の公式サイトをもとに解説します。
より「ラフロイグ」について詳しくなりたいという人は参考にしてみてください。
農業を営んでいたドナルド・ジョンストンとアレクサンダー・ジョンストン兄弟が蒸溜所を設立。
ドナルドが、兄アレクサンダーが持つ蒸溜所の権利分を買い取り、ドナルド中心の経営に移る。
ドナルドが亡くなり、アレクサンダーが家族・友人と経営を引き継ぐことになる。
蒸溜所のモルト原酒のほとんどが、近隣にあるスコッチウイスキーのブレンドを手掛ける会社「マッキー&カンパニー」にブレンデッド用として買い取られたため、原酒不足に陥り、シングルモルトウイスキーを供給することが困難になる。
「マッキー&カンパニー」と対立し、「ラフロイグ」の重要な水源であるキルブライド川を岩で塞がれ、営業妨害をされてしまう。裁判で事なきを得たが、その後「マッキー&カンパニー」は、当時の仕込みの責任者をラフロイグ蒸溜所から引き抜き、コピーのラフロイグ蒸溜所を建造しようと考えたが、成功しなかった。
蒸溜所の創業者ジョンストン家の最後の当主であるイアン・ハンターが、ラフロイグ蒸溜所の指揮を執り始める。
イアン・ハンターが蒸溜所の再建・拡張を進め、生産量を倍増させる。海に向けた大きな窓を設置し、ファンを備えたモルティング場を採り入れ、海風による個性を取り込もうとした。
ラフロイグの評判が世界に広がり始める。輸出先がラテンアメリカ・ヨーロッパ・カナダへと拡大する。
後の蒸溜所オーナーになるベッシー・ウィリアムソンが、ラフロイグ蒸溜所でアルバイトをしに訪れる。3ヶ月の滞在の予定だったが、ラフロイグに惚れ込み、そのまま生涯を蒸溜所に捧げることとなる。
イアン・ハンターの死後、ベッシーが蒸溜所のオーナーとなる。イアン・ハンターのアイデアを実際に形にし、バーボン樽熟成をラフロイグの核の1つとして定着させた。その後の1967年、ブランドを世界へ広げるため、資金力を持つ「シーガー・エバンス社」に蒸溜所を売却した。
ラフロイグにとって大きな節目となる年。チャールズ皇太子が初めて蒸溜所を訪れ、ロイヤルワラント(英国王室御用達)を授与。また、当時の蒸溜所のマネージャーであるイアン・ヘンダーソンによって、アイラ島の土地を貸し出すクラブ会員制度「Friends of Laphroaig」を設立。
「Friends of Laphroaig」が10周年を迎え、世界中に会員を擁する組織になる。会員限定の記念ボトルを製造し、これが今の「ラフロイグ カーディス」(限定販売のボトル)シリーズのインスピレーションとなっている。
アイラ島出身のジョン・キャンベルが蒸溜所の所長に就任。歴代最長の16年間務め、数々のボトルを生み出す。
ジョン・キャンベルによって、「Friends of Laphroaig」の会員限定ボトルとして「ラフロイグ カーディス」が造られ、翌年にシリーズ化し、年次リリースするようになる。
蒸溜所の創業200周年。過去と現在の造り手たちを讃えるため、キルブライド川のそばに記念の石碑を築く。
アイラ島出身のバリー・マカファーを新たなマネージャーとして迎える。ジョン・キャンベルの時代から次世代への継承が本格化した節目の年。
まとめ
「ラフロイグ」は、一度ハマると抜け出せない、唯一無二のウイスキーです。
スモーキーさの強さや甘さの出方は銘柄によって異なりますが、どれも「ラフロイグらしさ」という芯の部分はしっかりと持っています。
迷ったときは、まず「ラフロイグ 10年」を基準に飲んでみてください。
そこから自分の好みに合わせて、より力強いスモーキーさや飲み応えを求めるなら「ラフロイグ 10年 カスクストレングス」、甘さを求めるなら「「ラフロイグ 10年 シェリーオークフィニッシュ」や「ラフロイグ PXカスク」へと展開していくのがおすすめです。
プレゼントには「ラフロイグ ザ カスク ロア」を選んでおけば、まず間違いありません。
「ラフロイグ」はただ飲むだけでなく、200年以上の歴史と蒸溜所の個性が詰まった1本です。
ぜひ自分だけのお気に入りを見つけてみてください。
















Comment