
一般的にラフロイグが正露丸のような味わいと言われても、実は正露丸を飲んだことがなくて全然わからないいのかず(@InoKazuBlog)です。
今回の記事では、スコッチのアイラモルト「ラフロイグ 10年」について、
- 評価・レビュー
- おすすめの飲み方
- どんな人におすすめのウイスキーか
- ネット上での評判
これらを中心にご紹介していきます。
ラフロイグ 10年


度数 | 43% |
内容量 | 750ml |
分類 | シングルモルト(アイラ) |
熟成樽 | 1stフィルバーボン樽 |
受賞歴 | インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ 2016【ゴールド】 他多数 |
ラフロイグは「アイラの王」と呼ばれ、シングルモルトで初の英国のロイヤルワラント(王室御用達)をいただいたウイスキーです。
そのクセの強さから「好きになるか、嫌いになるかのどちらか。」というキャッチコピーが作られ、好きになる人はとことんハマるけれど、嫌いな人はまったく受け付けないというパンチの効いた味わいがあります。
今回ご紹介するラフロイグ 10年ですが、実は2種類のボトルがあるのをご存知でしょうか?
- 正規品:容量750ml・度数43%
- 並行品:容量700ml・度数40%
どちらをおすすめするかと言われたら、間違いなく正規品がおすすめです。
価格がほとんど変わらないにもかかわらず、容量が多くて度数も高いなら、並行品を買う選択肢はありません。



「度数が高いのはちょっと…」という人もいるかもしれませんが、43%を40%に薄めることはできても、40%のものを43%に濃くすることはできません!度数は加水で調節できるので、迷わず正規品を買いましょう。
ということで、今回ご紹介するのはラフロイグ 10年でも正規品のほうです。
なんとなくですが、正規品は徐々に原酒不足からなくなりそうな気がするので、迷っている人はぜひこの記事を読んだ後、早めに手に入れておくほうがいいかも…
ラフロイグ 10年の評価・レビュー


バーテンダーである筆者がラフロイグ 10年を実際に飲んだときの評価・レビューをします。



どんな味わいか・どんな飲み方がおすすめなのか・どこがおすすめのウイスキーなのかを詳しくご紹介!
ラフロイグ 10年の味わい
グラフにテイスティングをしたときの印象をまとめましたが、「この数値が高いほど高評価!」ということではありません。
あくまで味わいの強さやニュアンスを表しています。
ラフロイグ 10年は、力強いスモーキーさとヨード系の薬品香が特徴的なウイスキーです。
フェノール値(ざっくり言うとスモーキーさ)は約45ppmと、クセの強いウイスキーがひしめくアイラモルトの中でも、しっかりと存在感を放っています。
ウイスキー名 | フェノール値 |
---|---|
アードベッグ 10年 | 約55ppm |
キルホーマン マキヤーベイ | 約50ppm |
ラフロイグ 10年 | 約45ppm |
ラガヴーリン 16年 | 約35ppm |
カリラ 12年 | 約30ppm |
ボウモア 12年 | 約25ppm |
厳密に言うとフェノール値だけでスモーキーさが計れるわけではありませんが、実際に飲んでも表のとおり、かなりスモーキーです。
評価項目 | コメント |
---|---|
香り | 力強いスモーク、薬品香、潮気、革製品のようなクセがあり、ほんのりバニラ系の甘い香りも漂います。 |
味わい | 厚みがあって重めの飲み口です。荒々しさの中に、柑橘の爽やかさ、オークの風味、甘草、オイリーさ、麦の甘みも感じます。 |
余韻 | 長く続き、スモークと一緒にビターでスパイシーなニュアンスも感じます。 |



スモーキーさに感覚を持っていかれがちですが、意外と甘さもあるんです。
ラフロイグ 10年の飲み方別の評価
ストレート・トワイスアップ・ロック・水割り・ソーダ割りでそれぞれ飲んだ評価をご紹介します。
ラフロイグ 10年のおすすめの飲み方はストレート・ロック・ソーダ割りです。
他の飲みかたも悪くはないのですが、おすすめと言われると上記の3つでしょう。



では、グラフの順に飲みかた別で評価していきます!
評価項目 | コメント |
---|---|
ストレート | ラフロイグの強い個性をダイレクトに味わえるので、まずはストレートで飲んでみましょう。 |
トワイスアップ | 加水してもボディがなくならず、風味が開いて美味しいものの、他の飲みかたと比べるとおすすめ度は下がります。 |
ロック | スモーキーさが引き立ち、口の中で液体が温まると甘みもしっかり感じられます。 |
水割り | 美味しいのですが、美味しく作るにはそこそこ技術が必要な感じがします。下手に作ると重くなりがちです。 |
ソーダ割り | ソーダの発泡性に負けない強さがあり、個性が失われません。意外とスッキリ飲めます。 |
総合評価 3.5
僕が個人的に感じるラフロイグ 10年の良さは、
- しっかりと個性的だけど嫌味のない味わい
- ただスモーキーなだけではなくて甘さや複雑な味わいが楽しめる
- 意外とどの飲みかたでも美味しく飲める
この辺りがとても評価できます。
10年熟成の割には若干価格が高いものの、750mlでこの味わいならまだ許せます。



とても有名で王道な銘柄なので、これからウイスキーを飲んでいくなら必ずおさえておきたい銘柄の1つです。
ラフロイグ 10年はこんな人におすすめ!


- クセの強いウイスキーを飲んでみたい人
- ボウモアなど、穏やかなスモーキーさでは物足りない人
- 並行品の700ml・40%しか飲んだことのない人
ラフロイグ 10年は強いスモーキーさと薬品香のような個性がありつつも、直線でガツンと来るわけではなく、深い味わいが楽しめます。
並行品ではなく正規品がおすすめと書きましたが、一度飲み比べをしてみるのもおもしろいですよ。



近年、いろんなウイスキーが原酒不足に陥っているので、ラフロイグの正規品はなくならないで欲しい…。前に比べると流通量が減ってきていそうで心配です。




ラフロイグ 10年のSNSでの評判



やはり強いスモーキーさがゆえに、好き嫌いがハッキリ分かれている印象です。写真つきの投稿が多かったものの、正規品ではなくて並行品の人ばかりで、正規品のレビューはあまり見られませんでした!
ラフロイグ 10年のレビュー・評価まとめ
今回ご紹介したラフロイグ 10年のまとめです!
- 力強いスモーキーさ(45ppm)と独特のヨード香が特徴
- 王室御用達をいただいたブランド
- 並行品ではなく、750ml・43%の正規品がおすすめ
- 好き嫌いがハッキリ分かれるため初心者は注意
- 王道の銘柄なので一度は飲んでおきたい
クセは強いものの、試してみる価値は大いにあるウイスキーです。
スモーキーで試すのが怖い…という人は、比較的優しめのボウモアから試してみるのもいいかもしれません。



ハマる人はとことんハマるので、一度その深淵を覗きたい人はぜひ!


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