バレンタインに贈られて嬉しいウイスキーをバーテンダー目線で紹介

一般的にバレンタインに贈るものといえばチョコレートですが、もしあなたの大切な人が甘いものよりもお酒が好きなら、 今年はちょっと大人なプレゼントとして「ウイスキー」 を贈ってみませんか？

ウイスキーはその深い香りと味わいから、「特別な時間を演出するギフト」としても人気があります。

とはいえ、「種類が多すぎてどれを選べばいいの？」と迷ってしまう人も多いはず。

そこで今回は、バーテンダーである筆者が「バレンタインにぴったりのウイスキー」を、選び方とともにご紹介します。

バレンタインに贈りたいおすすめのウイスキー

ご紹介するウイスキーは、銘柄ごとに味わいがハッキリと異なります。

味わいの傾向やどんな人におすすめなのかも記載していますので、贈る相手とのミスマッチを防ぐためにも、しっかりと読んでみてください。

シーバスリーガル ミズナラ 12年

「シーバスリーガル ミズナラ 12年」は、熟成の最後にミズナラ樽でフィニッシュ（後熟）してあるのが特徴で、日本のウイスキーファンに向けて造られたスコッチウイスキーです。

ライトな飲み心地で口当たりは優しく、味わいにもクセがないため、飲み手を選びません。

日本人の舌にも合いやすく、バレンタインギフトとしては失敗しづらくておすすめです。

オールドパー 12年

「オールドパー 12年」は、容量に関係なくボトルを斜めにしても倒れない形状をしており、「決して倒れない」「右肩上がり」というゲン担ぎとして、多くの日本のリーダーたちに愛されてきたウイスキーです。

上記エピソードからも、若者より少しお年を召した方や、渋くてダンディな男性によく似合います。

深みのある味わい、かつ力強い樽香で男性的な印象の風味なので、男性に贈るバレンタインデー用のウイスキーとしてはもってこいでしょう。

バランタイン 17年

「バランタイン 17年」は“ザ・スコッチ”として称えられ、世界中のウイスキー好きに愛されているウイスキーです。

奥行きのある多層的な味わいで、繊細かつ複雑な風味は、ウイスキー好きに贈れば喜ぶこと間違いなし。

少々高価になりましたが、プレゼント用としては申し分ない華やかな味わい、美しいボトルデザインで、目上の方や大切な人に贈るにはピッタリです。

スカリーワグ

「スカリーワグ」は、複数のシングルモルトウイスキー同士をブレンドした「ブレンデッドモルト」という分類で、甘くフルーティーで華やかな味わいが特徴の「スペイサイドモルト」の中から、シェリー樽熟成された原酒メインをブレンド。

ミルクチョコレートのような甘さが特徴で、リッチな風味が楽しめます。

「男性に贈るウイスキーとしては可愛すぎるのでは？」と思う人もいるかもしれませんが、逆に女性から「これ可愛いでしょ！」とプレゼントされたら、喜ばない男性はいないはずです。

グレンファークラス 12年

「グレンファークラス 12年」は、ドライフルーツのような風味が楽しめる「シェリー樽」熟成のウイスキーの中でも、とても有名で王道の銘柄です。

近年、ウイスキーは全体的にポップなデザインに変わりつつあるなか、本銘柄のクラシカルでシンプルなデザインは、ウイスキー好きには間違いなく刺さります。

華やかで甘やかなバランスの取れた味わい、上品な風味は、バレンタインに贈るウイスキーとしてはうってつけの味わいです。

アベラワー 12年 ダブル・カスク マチュアード

「アベラワー 12年 ダブル・カスク マチュアード」は、名前のとおり、2種類の樽でそれぞれ熟成（マチュアード）された原酒を合わせてして造られたウイスキーです。

クセがなくあたたかみのある味わいで、リッチで華やかな風味、チョコレートのような味わいは、バレンタインにピッタリでしょう。

若干ボディが薄めですが、口当たりが非常に優しく、飲みやすいウイスキーなので、誰に贈っても好き嫌いがわかれづらいはずです。

ジェムソン スタウトエディション

「ジェムソン スタウトエディション」は、黒ビール（スタウト）を熟成した後の樽で後熟して造られるウイスキーです。

黒ビールのニュアンスが少しあるものの、ビールが苦手な人でも普通においしく飲めます。

スタウト樽由来の芳ばしい樽香やチョコレートのような甘さ、ほんのりビターな余韻が楽しめ、バレンタインに贈るウイスキーとしてはピッタリの味わいです。

ブッシュミルズ シングルモルト 10年

「ブッシュミルズ シングルモルト 10年」は、ノンピートモルトのみを使用して造られる、クセのない穏やかな味わいのウイスキーです。

甘さはありつつもややサッパリとした印象で、好みが分かれづらいため、誰にでも贈りやすいでしょう。

強い個性はないものの、スタンダードで優しい味わいの中にもコクがあり、ウイスキー好きでも満足できること間違いなしです。

フォアローゼズ スモールバッチ

「フォアローゼズ スモールバッチ」は、名前のとおり少量生産で造られるウイスキーです。

フォアローゼズというブランドが誕生した経緯には、実は恋愛にまつわるエピソードがあります。

上記エピソードを語らずとも、想いを乗せて贈ることで、バレンタインの特別感を演出できるでしょう。

ジェントルマン ジャック

「ジェントルマン ジャック」はテネシーウイスキーに特有の、サトウカエデの木炭でろ過する「チャコールメローイング」を、熟成の前後で2回おこなって造られるウイスキーです。

口当たりがとても滑らかで甘く飲みやすく、通常の「ジャックダニエル ブラック（オールドNo.7）」が苦手だった人も、まったく違う味わい・口当たりが楽しめます。

銘柄の名前のとおり、ジェントルな相手に贈ってみてはいかがでしょうか。

シングルモルト余市

ニッカウヰスキーの「シングルモルト余市」は、北海道の余市町にある「余市蒸溜所」で造られるウイスキーです。

力強く重厚な味わいで、ソルティかつスモーキーなニュアンスがあるものの、クセの強いアイラモルト（スコッチ）と比べてバランスが良く、飲みやすさも感じます。

味わいを形容するなら“とても男性的”な味わいで、男性へ贈るバレンタインウイスキーとしては申し分ありません。

番外編｜ウイスキー入りのチョコレートも贈ってみよう

ここからは番外編なのですが、「やっぱりチョコレートも贈りたい！」と思う人のために、おすすめのウイスキー入りチョコレートをご紹介します。

こちらもウイスキー好きの人に贈れば、喜ばれること間違いなしです。

竹鶴ピュアモルト生チョコレート

シルスマリアの「竹鶴ピュアモルト生チョコレート」は、ニッカウヰスキーの「竹鶴ピュアモルト」を使用した、アルコール度数3％の生チョコレートです。

THE SAPPORO BAR物語 すすきのウイスキー生チョコレイト

「THE SAPPORO BAR物語 すすきのウイスキー生チョコレイト」は、札幌すすきのにある「THE NIKKA BAR」で実際に提供されている、ニッカのウイスキーを使った生チョコレートです。

アンソンバーグ ウイスキーアソート 10P

「アンソンバーグ ウイスキーアソート 10P」は、世界的に有名なシングルモルトウイスキー（シングルトン、ダルウィニー、オーバン、タリスカー、ラガヴーリン）が入ったチョコレートです。

5個入りの商品も販売されていますが、450円安いだけで内容量は半分なので、10個入りがお得ですね。

ゴールドケン ジャックダニエル

各国の免税店に置かれているチョコレートブランド・ゴールドケンの「ゴールドケン ジャックダニエル」は、「ジャックダニエル ブラック（オールドNo.7）」が入ったアルコール度数7％のチョコレートです。

ウイスキー入りのチョコレートの中でも、度数が非常に強いので注意しましょう。

ロイズ ウイスキーの肴（あて）

「ロイズ ウイスキーの肴」は、ウイスキーが中に入っているわけではないものの、ウイスキーに合わせるために作られたチョコレートなのでご紹介します。

カカオ62％・ラズベリーピスタチオ、カカオニブ、黒糖マカダミアの4つがセットです。

まとめ

バレンタインに贈るウイスキーは決して安いプレゼントではないため、おそらく贈る相手に対して深い敬意や愛情があるはず。

そんな相手にギフトを贈るわけですから、絶対に失敗はできません。

ぜひ本記事を何度も読み返して、相手にピッタリの銘柄を選んでみてください。