レビュー|ブナハーブン12年【複雑かつ豊かな風味で飲み応え◎】

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いのかず

バーテンダー/ブロガーのいのかず(@InoKazuBlog)です。

今回の記事では、スコッチウイスキーのアイラモルト「ブナハーブン 12年」についてレビュー・評価をしていきます。

ウイスキーを買うときになるべく失敗したくない!という人は、ぜひ最後までご覧ください。

このレビュー・評価は2025/2/6時点のものです。

ブナハーブン 12年
総合評価
( 4 )
メリット
  • リッチで深い甘さが楽しめる
  • アイラモルトの中でもノンピートという逆の個性がある
  • アイラモルト特有の潮気はしっかりと感じられる
デメリット
  • ピーティーさを求める人には不向き
  • 2025年4月から大幅に値上がりする
CONTENTS

ブナハーブン 12年とは

ブナハーブン 12年
基本情報
生産国

スコットランド

分類

シングルモルト(アイラ)

容量 / 度数

700mL / 46.3%

熟成樽
  • バーボン樽
  • シェリー樽
主な受賞歴
ISC-2024-gold
international spirits challenge 2023 bronze
international spirits challenge 2022 gold

ブナハーブン 12年」は、アイラ島にあるブナハーブン蒸溜所で造られるシングルモルトウイスキーです。

「ブナハーブン(Bunnahabhain)」は、ゲール語で「河口」という意味があるそう。

アイラモルトといえば「強烈なピート香」ですが、本銘柄の最大の特徴はピートを使っていない点で、スモーキーな風味がありません。

いのかず

厳密に言うと、ノンピートでもフェノール値は3ppmほどあるそうですが、これは麦芽が本来持つものです。ピート由来ではないため、スモーキーさはほぼ感知できません。ピートについて詳しく知りたい人は、こちらの記事もご覧ください。

もう1つの特徴として、冷却ろ過をおこなわないノンチルフィルタードで造られており、ウイスキーが持つ本来の味わいがそのまま楽しめます。

着色料も添加されていないため、非常にナチュラルなウイスキーです。

ノンチルフィルタードとは?
冷却ろ過(チルフィルタレーション)を施さないウイスキーのこと。多くのウイスキーは製造段階で一度0℃前後まで冷却し、さまざまな分子(脂肪酸、エステルなど)をろ過する工程を挟むが、ノンチルフィルタードのウイスキーはろ過工程を踏まないため、ウイスキー本来の風味やオイリーさが残り、よりリッチな飲み口を楽しめるといわれている。度数46%以上のウイスキーは冷えても白濁しないため、基本的にノンチルフィルタードのウイスキーしかない。逆に度数46%未満のウイスキーは、冷えるとミセルという結晶が形成され白濁してしまうため、基本的に冷却ろ過を施す。

いのかず

ブナハーブンはブレンデッドウイスキーの「ブラックボトル」のキーモルト(味わいの核となるウイスキー)としても知られています!どんな銘柄か気になる人は、ぜひ以下のページもチェックしてみてください。

ブナハーブン 12年の評価・レビュー

ウイスキーの評価・レビューh2見出し画像

バーテンダーである筆者が「ブナハーブン 12年」を実際に飲んだときの評価・レビューをします。

いのかず

どんな味わいか・どんな飲み方がおすすめなのか・どこがおすすめのウイスキーなのかを詳しくご紹介!

テイスティングレビュー

数値が高い=良いウイスキーではありません

テイスト
香り

ドライフルーツ、スパイス、干し草、潮気、キャラメル、オレンジ。

味わい

ドライフルーツ、バニラ、ダークチョコ、土、ナッツ、オレンジ、わずかにスパイス、潮気、ほんのりビターなオーク香。

余韻

ソルティでダークなフルーティーさが程よく続く。

ブナハーブン 12年」は、とても複雑で豊かな味わいです。

たしかにスモーキーさはなく、代わりにアイラモルト特有の潮気をよく感じます。

深い甘さがメインの味わいで、次いでほんのり土っぽさや潮気のアクセントが効いていて、高めの度数もあってか飲んだときの満足感は高めです。

口当たりは優しくオイリーで飲みやすいのですが、芯はしっかりしています。

いのかず

上記味わいのアクセントの部分が若干のクセだと思う人もいるかもしれませんが、概ね誰でも飲みやすいでしょう。

飲み方別の評価

自分がいつもしている飲み方に合うウイスキーなのか、ぜひ参考にしてみてください。

ストレート

この銘柄の特徴が1番よく感じられる。ほんの少しアルコール感はあるものの、気にならないほどの味わい。

おすすめ度

トワイスアップ

1:1だと軽くなりすぎるのでやや低評価。しかし少量加水だと風味が一気に開き、豊かな味わいが楽しめるため評価は高め。

おすすめ度

ロック

アルコールのアタックがほぼなくなり、樽香や酸味、ほんのりビターな甘さとフルーティーさ、潮気が強くなる。良い意味で渋く、複雑味が感じられる。

おすすめ度

水割り

しっかりとした甘さとほんのり潮気が感じられる。飲みやすいが決してペラくなく、満足感は高め。雑に作ると酸味とエグミが出るので注意。

おすすめ度

ソーダ割り

おいしいが、味わいのスッキリ感と口当たりのライトさがないため、ソーダの爽快感とミスマッチ感がある。ソーダ割りに何を求めるかで好みが分かれそうな印象。

おすすめ度

総合評価

ブナハーブン 12年」は、飲みやすさの中に個性がハッキリと感じられて、飲み応えもそこそこ、風味も豊かで、ウイスキー好きには特に刺さりそうな印象です。

ウイスキー初心者よりも、さまざまな銘柄をたくさん飲んできて、1週回ると質の高さがよく感じられます。

12年熟成の中ではかなり高価なレンジでなかなか買えませんが、たまにふと飲みたくなる時期がやってくる、そんな銘柄です。

いのかず

ちなみに、2025年4月からの価格改定により、希望小売価格が税抜き6,980円から10,700円に値上がりします!悩んでいる人は早めの購入がおすすめ!

ブナハーブン 12年の評価まとめ

今回は、スコッチウイスキーのアイラモルト「ブナハーブン 12年」についてご紹介しました。

ご紹介したウイスキーのまとめ
  • アイラモルトなのにノンピートでスモーキーさがない
  • 潮気をよく感じ、ドライフルーツやダークチョコのような甘さもある
  • 複雑な風味と飲みごたえのある度数で、飲んだときの満足感は高め

ノンピートで造られているとはいえ、味わいはアイラモルトだなと感じるソルティさや土っぽさ、草っぽさ(おそらく潮風や樽の影響)もあるため、個性は感じられます。

ボトルを開けてすぐではなく、飲み始めて1週間ほど経ち、ウイスキーと空気が触れて自分の味覚も慣れてきた頃には、おそらく好きな銘柄になっていることでしょう。

\ウイスキーが美しく映えるロックグラス/

いのかず

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