
バーテンダー兼ブロガーの「いのかず(InoKazuBlog)」です。
今回の記事では、スコッチのブレンデッドウイスキーで、世界的コンペで金賞の受賞歴もある「ブラックボトル」についてレビュー・評価をしていきます。
ウイスキーを買うときになるべく失敗したくない!という人は、ぜひ最後までご覧ください。


- 1Lボトルならコスパ良好
- 甘くて飲みやすいが、複雑味も感じられる
- よくあるブレンデッドとは少し違った味わい
- ハッキリとした個性はそんなに感じない
- 飲みごたえを求める人には物足りない


ブラックボトル


原産国 | スコットランド |
分類 | ブレンデッド |
容量 | 700ml / 1L |
度数 | 40% |
ブラックボトルは、2013年にボトルデザインが変更され、その際にキーモルト(ブレンドの核となるモルトウイスキー)もガラッと変わってしまいました。
以前はアイラモルト(スモーキーでクセの強いウイスキー)が使われていましたが、現在はスモーキーさのない「ブナハーブン」がキーモルトに。
その他にもハイランドモルトやアイランズモルトが使われ、以前のボトルと比べるとクセはかなり抑えめです。
モルトの比率が高く、ブレンデッドながらもしっかりした味わいが楽しめます。
さらにブラックボトルは、3つの世界的なウイスキーコンペティション(2022年)で、華々しい結果を残したウイスキーでもあります。
- WWA(World Whisky Awards):金賞
- ISC(International Spirits Challenge):「ブラックボトル 10年」と共に金賞
- IWSC(International Wine & Spirits Competition):金賞
低価格帯のブレンデッドでこの評価は、なかなか見かけません。
ブラックボトルの評価・レビュー


バーテンダーである筆者が、ブラックボトルを実際に飲んだときの評価・レビューをします。



どんな味わいか・どんな飲み方がおすすめなのか・どこがおすすめのウイスキーなのかを詳しくご紹介!
テイスティングレビュー
※数値が高い=良いウイスキーではありません
- 香り
-
香りは弱め。
ウッディ・黒糖・ハチミツ・柔らかいスモーク。 - 味わい
-
甘さとコクがあって、ブレンデッドの割りに多層的。
ハチミツ・モルト・ショウガ・フローラル・潮気。 - 余韻
-
短めで、スパイシーかつビター。
ブラックボトルは、甘さをメインにバランスの取れた味わいのウイスキーです。
クセはないものの、他のブレンデッドと違う点は、潮気(ソルティ)を感じる点でしょう。
そこまで強い個性はありませんが、飲みごたえはそこそこ感じます。



強い特徴はないと言っても、おもしろみに欠けるわけではありません!
「ブラックボトル 10年」は、ノンエイジのものとは打って変わってスモーキーさの強い銘柄なので、比較してみてもおもしろいです。
飲み方別の評価


アルコール刺激はあまり感じず、甘くてスイスイ飲める。複雑で芳醇な味わいを感じるならストレートが1番わかりやすい。
おすすめ度 4


加水で味がボヤケてしまう。少量加水だと、甘みとスモークがパッと開いておいしい。
おすすめ度 1


甘さが引っ込んでビターやエグミが感じらる。単純に飲みにくくなる印象。渋めに飲みたい人はおすすめ。
おすすめ度 2


甘さと芳醇さが引き立ち、リッチで華やか、優しい味わいに。コクも感じられる。雑に作るとオークのエグみが出てくるので、丁寧に作りたい。
おすすめ度 5


嫌味のないウッディさが心地良い。他の飲み方にはない爽やかさが出てきて、深い甘みも感じられる。
おすすめ度 4
総合評価 4.5
ブラックボトルは芳醇な味わいで複雑味があるものの、飲みやすさもあり、幅広い人におすすめできるウイスキーです。
他のブレンデッドとは違って、潮気を感じられるのもおもしろいポイント。
まだ飲んだことのない人、一度飲んでみる価値は大いにあります。



個人的に、ボトルデザインが漆黒でカッコいいのも高評価!
ブラックボトルの評価まとめ
今回は、スコッチのブレンデッドウイスキー「ブラックボトル」についてご紹介しました。
- 深い甘さがメインで、なめらかで芳醇、華やかな味わい
- 低価格帯ながらも、世界的に高い評価を受けている
- 潮気を感じる風味が特徴的
- キーモルトはアイラモルトの「ブナハーブン」
日本ではまだあまり有名ではない銘柄なので、「いつもと少し違う味わいのブレンデッドが飲みたい」という人にはうってつけです。



普通においしいですし、これを機にぜひ一度飲んでみましょう!そして、買うなら1Lボトルが高コスパでおすすめです!




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