
バーテンダー/ブロガーのいのかず(@InoKazuBlog)です。
今回の記事では、スコッチのブレンデッドウイスキー「カティサーク プロヒビション」についてレビュー・評価をしていきます。
ウイスキーを買うときになるべく失敗したくない!という人は、ぜひ最後までご覧ください。


- 甘くスパイシーで刺激的な味わい
- 比較的低価格で、リッチかつパワフルな飲み心地が楽しめる
- 度数が50%と高く、お酒好きからすると飲んだときの満足度が高い
- 高い度数が苦手な人には合わない
- バチッとハマる飲み方がない


カティサーク プロヒビションとは


原産国 | スコットランド |
分類 | ブレンデッド |
容量 | 700ml |
度数 | 50% |
受賞歴 | SFWSC 2023:金賞 USC 2020:グレートバリュー賞 他多数 |
「カティサーク プロヒビション」は、アメリカの禁酒法時代にスコッチウイスキーをアメリカに密輸していた、ウィリアム・ビル・マッコイに敬意を評して造られたウイスキーです。
商品名の「プロヒビション(prohibition)」は、禁酒法という意味があります。
アメリカで1920年~1933年まで施行された、飲用アルコールの製造・販売・輸出入・運搬を禁止する法律で、悪法と評価されている。禁酒法時代、消費者たちは政府に立ち向かうために密造酒を造るようになった。
中身の見えない漆黒のボトルは、禁酒法時代のボトルデザインに倣って作られました。
通常の「カティサーク」がアルコール度数40%なのに対し、「カティサーク プロヒビション」は度数50%と強めになっています。



密輸したウィリアム・ビル・マッコイは、酒飲みからしたら称賛するに値する人物かもしれませんが、当時の政府や禁酒法賛同者からしたら、悪名高い人でしょうね。


カティサーク プロヒビションの評価・レビュー


バーテンダーである筆者が、「カティサーク プロヒビション」を実際に飲んだときの評価・レビューをします。



どんな味わいか・どんな飲み方がおすすめなのかを詳しくご紹介!
テイスティングレビュー
※数値が高い=良いウイスキーではありません
- 香り
-
甘さとスパイシーさがあり、アルコール臭は少なめ。
ハチミツ・モルト・スパイス・シトラス。
- 味わい
-
低価格で高い度数の割りに、口当たりは優しい。
キャラメル・バニラ・モルト・ドライフルーツ・チョコレート。
- 余韻
-
余韻は長く、スパイシーさが強い。
モルトの芳ばしさ・甘草・スパイス・オーク香。
「カティサーク プロヒビション」は、3,000円以下という低価格ながらもリッチでパワフルな味わいが楽しめる珍しいウイスキーです。
度数は高いですが意外に飲みやすく、味わいと合わせて口当たりの良さも評価できます。
ピリッと来るニュアンスは、アルコールのアタックなのかスパイシーな味わいなのか微妙なところです。



飲んだときの満足度が非常に高いので、度数の高さが気にならない人は本当に美味しいから飲んでみてね!
飲み方別の評価


アルコール刺激は度数の割りには目立たない。複雑味と甘みがあるため、高い度数に慣れている人はぜひ飲んでもらいたい。
おすすめ度 4


アルコール感が弱まり、甘さが増す。水と1:1だとボディが弱くなりすぎるため、少量加水のほうが断然美味しい。
おすすめ度 3


甘さは少し引き締まり、潮気と酸味、スパイシーさが増す。刺激的な味わいを求めるならロック。
おすすめ度 3


甘みもあって水割りとしては味も度数も重い。ほんの少し薄めに作るのも手だが、それならこのウイスキーでなくてもいい。
おすすめ度 2


味のバランスは良好。度数の高さもそこまで感じず、爽やかさとほんのり甘さも感じるソーダ割りに。
おすすめ度 4
総合評価 4
「カティサーク プロヒビション」は、味わいの厚み・飲みごたえ・コスパなど、総合的に評価の高いウイスキーです。
しかし「コレ!」という絶対におすすめの飲み方はあまり感じられないというのが、少しだけ残念なところではあります。
とはいえ50%という度数が気にならない人は、非常に満足できるはずです。



ブレンデッドなので、気軽にカクテルを作ってみてもよく馴染みます!
カティサーク プロヒビションの評価まとめ
今回は、スコッチのブレンデッドウイスキー「カティサーク プロヒビション」についてご紹介しました。
- 禁酒法時代をイメージして造られたウイスキー
- 度数が50%で飲みごたえはバッチリ
- 甘さとスパイシーな味わいが特徴
通常の「カティサーク」も甘くて飲みやすく美味しいですが、より刺激的な味わいを求めたい人は、ぜひ「カティサーク プロヒビション」も買ってみて、飲み比べてみるとおもしろいですよ。



どのショッピングサイトで買っても送料がかかってしまいますが、それでも3,000円程度ならまだ買っても損はしないかなと感じます。


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