レビュー|ポール・ジョン ニルヴァーナ【南国風味はありつつもバランス◯】
バーテンダー/ブロガーのいのかず(@InoKazuBlog)です。
今回の記事では、インディアンウイスキーのシングルモルト「ポール・ジョン ニルヴァーナ」についてレビュー・評価をしていきます。
ウイスキーを買うときになるべく失敗したくない!という人は、ぜひ最後までご覧ください。
※このレビュー・評価は2024/9/13時点のものです。
- トロピカルなフルーティーさが楽しめる
- クセがなくてバランスが良く、誰でも気軽に飲めるインディアンモルト入門に最適
- 価格的にインディアンモルト入門に最適
- ハイボール好きには不向き
- 価格と味わいはトントンくらい
ポール・ジョン ニルヴァーナとは
生産国
インド
分類
シングルモルト
内容量
700mL
度数
40%
熟成樽
バーボン
主な受賞歴
「ポール・ジョン ニルヴァーナ」は、ウイスキーの消費量世界No.1であるインドで造られるシングルモルトです。
温暖な気候で熟成させるので、寒冷地域と比べて樽の成分が早くウイスキーに染み込み、短熟でもしっかりとした風味が付きます。
インドのウイスキーだからといって変なクセはなく、トロピカルな温かみのある味わいで、ピートも焚いていないため、初心者でも飲みやすいでしょう。
ちなみに、ニルヴァーナ(Nirvana)は仏教用語でいう「涅槃」にあたり、「煩悩からの解放(火を吹き消す)」という意味があります!
ポール・ジョン ニルヴァーナの評価・レビュー
バーテンダーである筆者が、「ポール・ジョン ニルヴァーナ」を実際に飲んだときの評価・レビューをします。
どんな味わいか・どんな飲み方がおすすめなのかを詳しくご紹介!
テイスティングレビュー
※数値が高い=良いウイスキーではありません
香り
モルティで、ハチミツやシリアルのような甘さ、パイナップルのようなフルーティーさ。
味わい
モルトやバニラの甘さ、ほんのりシトラスの爽やかさも感じ、土や干し草のようなニュアンスも。
余韻
温かみのあるスパイシーさとビターなオレンジが程よく続く。
「ポール・ジョン ニルヴァーナ」を飲んで印象的だったのが、モルト感がしっかりしていて、トロピカルフルーツのようなフルーティーさがあり、意外にもベーシックな味わいだったことです。
複雑で深みのある味わいではありませんが、バランスが良く、温かみのある味わいが楽しめます。
同じ温暖な気候で造られる台湾のウイスキー「カバラン」よりもトロピカル感は薄く、スコッチの若めハイランドモルトのような雰囲気でした。
香りはとても甘いのですが、いざ飲むとそこまで甘さはありません。若干期待を裏切られた感はありましたが、普通においしかったです!
飲み方別の評価
独特な味わいがダイレクトに感じられる。アルコール感も少なく飲みやすい。ごく少量の加水で風味がより良くなる。
おすすめ度
薄まりすぎる印象だが、フルーティーさは増す。
おすすめ度
ウッディさが増し、余韻で鼻から抜ける風味が強くなる。トロピカルなフルーティーさがしっかりと感じられておいしい。
おすすめ度
トロピカルなフルーティーさと優しい甘さが感じられる。少々ウッディだが、エグみは出ていない。
おすすめ度
バナナのようなフルーティーさをしっかりと感じるが、酸味が目立ってバランスが悪い。
おすすめ度
総合評価
「ポール・ジョン ニルヴァーナ」は、インディアンウイスキーの個性を感じつつも、全体的にバランスの取れた味わいでした。
ブラインド(なんのウイスキーか知らずに飲む)でも普通においしかったので、まだインディアンウイスキーを飲んだことのない人には、ぜひおすすめしたい1本です。
これで3,000円ちょっとなら評価はもっと高かったのですが、約4,000円したので平均より少し上の評価にとどまりました。
世界的なコンペティションで数多くの受賞歴があるので、質の高さは保証済み!
ポール・ジョン ニルヴァーナの評価まとめ
今回は、インディアンウイスキーのシングルモルト「ポール・ジョン ニルヴァーナ」についてご紹介しました。
- 温暖な生産地特有のトロピカルなフルーティーさがある
- 香りはかなり甘いが、味わいは若干甘さ控えめ
- 個性を持ちつつもバランスが良く、クセもないため、誰にでもおすすめしやすい
ウイスキーを普段から水割り・ソーダ割りで飲む人には若干ミスマッチ感もありますが、ストレート・ロックで飲む人なら、一度飲むと非常に良い経験になることでしょう。
僕も初めてインディアンシングルモルトを飲んだのですが、思いの外評価は高めです!インドの安いブレンデッドとは大違い!
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