カクテルツールは何を買う?バーテンダーが選ぶ「自宅で本当に使う道具一式」を紹介

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「家でカクテルを作ってみたい」と思っても、バーツール(カクテルを作る道具)は種類が多く、何から買えばいいか迷いますよね。

結論から言うと、最初から全部を揃える必要はありません。

最低限「メジャーカップ」と「バースプーン」の2つがあれば、あとは作りたいカクテルに合わせて、必要な道具だけ足せば十分です。

今回の記事では、バーテンダーである筆者が自宅で使う道具を「まず揃える」「作るカクテルに合わせて追加」「あると便利」の順にご紹介します。

いのかず

「最初から全部買う」のではなく「作るお酒に合わせて足していく」のがおすすめです!

最初に

最初は2つでOK

  1. 01メジャーカップ
  2. 02バースプーン

シェイクする→ シェーカー追加ステアする→ ミキシンググラス+ストレーナー追加

CONTENTS

自宅用のカクテルツールはこの順番で揃えよう

自宅用のカクテルツールはこの順番で揃えよう

迷ったら表の上から順に、必要になったものだけ足していきましょう。

QUICK GUIDE

道具名をタップすると、紹介欄へ移動します。

道具 必要になる場面 買う優先度
メジャーカップ ほぼすべての場面で使用 必須
バースプーン ほぼすべての場面で使用 必須
3ピースシェーカー シェークのカクテルを作るとき 高め
ミキシンググラス
+ストレーナー
ステアのカクテルを作るとき 高め
スクイーザー レモンやライムを絞るとき 高め
その他
(ボストンシェーカー等)
作る頻度・レシピが増えたとき 人による

セットとバラ、どちらで買う?

セットとバラ、どちらで買う?

筆者の結論

基本はバラ買いがおすすめです

一度に揃えたい人や、予算を抑えて始めたい人には、セットという選択肢もありますが、筆者は必要な道具をバラで選ぶほうをおすすめします。

理由は以下のとおりです。

  • 後から買い替えたくなりやすいから
    続けるうちに、もっと使いやすいもの、造りがしっかりしたもの、自分に合ったサイズのものが欲しくなる。
  • 使いやすい商品を選びやすいから
    特にバースプーン・シェーカーは、サイズや形で使い勝手が大きく変わる。
  • ほとんど使わない道具が入っているから
    セットには、結局使わない道具が含まれる場合がある。
  • 本当に使う道具が揃っていないから
    よく使うミキシンググラス・ストレーナー・3ピースシェーカー・メジャーカップ・バースプーンの5点セットが、なぜか大手ショッピングサイトにない。

とはいえ、セットのほうが3,000円~5,000円程度安く収まるというメリットがあります。

セットとバラ買いはそもそも購入する商品が異なる場合が多いため、同一条件の価格比較ではありません。

しかし、初期費用が抑えられることは、今後もカクテルを作り続けるかわからない人にとって、嬉しいポイントです。

一方で、バラ買いならサイズや使い勝手を自分で選べる点が強みです。

筆者は長く使うことや買い替えまで考えて、基本はバラ買いをおすすめします。

いのかず

参考までに、15点入りのバーツールセットは約6,750円です。一見安く見えますが、僕はこのような多点セットはおすすめしません。

まず揃えたい2種|メジャーカップ・バースプーン

まず揃えたい2種|メジャーカップ・バースプーン

ハイボールや水割りはもちろん、すべてのカクテルを作るうえで、必ず使うのがこの2つです。

カクテルを作りたいと考えているなら、絶対に揃えましょう。

メジャーカップ

メジャーカップ

お酒の分量を量るバーツール

カクテルには適切な分量があり、目分量だと、作るたびに味が変わってしまいます。

大半のカクテルは、分量を10mL単位か15mL単位で量ることがほとんどです。

おすすめの選び方
10mL・15mL・20mL・30mL・45mLが量れるもの。目盛りがおすすめ。

以下の商品は、各側満水で30ml・45mlが量れ、30mLの側では10mL・20mLの目盛り、45mLの側では15mL・30mLの目盛りで量れます。

いのかず

以下の商品は、家用で僕が1番最初に買った商品です。目盛りも付いていますし、特に使いづらさは感じませんでした。今でもたまに使っていますが、主には「YUKIWA」のメジャーカップを使っています。

バースプーン

バースプーン

ステア(材料を混ぜる・撹拌する)のためのバーツール

いのかず

使い方はこちらの動画で解説しています。

バースプーンは、「ビルド」「ステア」のカクテルはもちろんのこと、「シェーク」も含め、ほぼすべてのカクテルで使用します。

柄の先端部分は商品によって大きく異なり、レモンやオリーブなどをピックでき、グラスの簡単な水切りもできるフォーク型、機能はなくシンプルなしずく型のもの、小さな果実等を潰せるマッシャー型のものなど、さまざまです。

似た道具にマドラーがありますが、バーの世界で言うマドラーは、「テキーラサンライズ」のように完成しているカクテルを飲み手が自分で混ぜながら飲むときなどに使うものですので、代用はできません。

テキーラサンライズに添えたマドラーの使用例
マドラー使用例 テキーラサンライズ

おすすめの選び方
最低でも30cm以上で、らせんが細かく、角に丸みを持たせていて指への負担が少ないもの。35〜40cm程度も取り扱いやすい。柄の先端の形状・機能は好みでよい。

以下で紹介する商品は、全長37cmの右利き用で、らせんもしっかりしていて使いやすい商品です。

左利きの方は、らせんの向きに注意してください。(左利き用の商品があります)

いのかず

僕が自宅用として最初に購入した商品ですが、使いやすく満足でした!少し前までは「YUKIWA」のしずく型(こちらも非常に良い)、今は「BIRDY.」の30cmタイプ・40cmタイプの2本を使用しています。

作りたいカクテルに合わせて追加する道具

作りたいカクテルに合わせて追加する道具

3ピースシェーカー、ミキシンググラス、スクイーザーの3種は、購入の優先度が非常に高めです。

作れるカクテルの幅がグッと広がり、本格的なカクテルが自宅でも作れるようになります。

自宅でカクテルを作りたい人の多くが揃えているバーツールです。

3ピースシェーカー

3ピースシェーカー

「シェーク」のカクテルに使うバーツール

この道具で作れるカクテル例

  • ホワイトレディ
  • ダイキリ
  • ジンフィズ
いのかず

実際にどのように振っているかはこちらの動画で見られます。

シェーカーといえば日本では、トップ・ストレーナー・ボディの3つのパーツに分かれた3ピースシェーカーが広く使われています。

丸みのある一般的な形状をしたものや、バロンシェーカー(キンキンと高い音がなるシェーカー)のような角度が急峻で細長い形状のもの、ステンレスではなくガラス製のものなど、タイプはさまざまです。

おすすめの選び方
350〜360mL程度で、丸みがしっかりとあり、縦に長くない形状のもの。指に掛かりやすいことに加え、手に収まりやすく、氷も回りやすくておすすめ。板氷を自分で割って作るなら500mLも視野に入る。

以下で紹介する商品は、もっともスタンダードな形状で指の掛かりも良く、価格も高くないため、誰でも使いやすいシェーカーです。

360mLはカクテル作り初心者や女性、手が小さめの男性におすすめのサイズ感で、非常に扱いやすいでしょう。

いのかず

僕が1番最初(バーテンダーを始めたばかりのとき)に家用として買った商品です!今は店でも家でも500mLサイズを使っています。ちなみに、手は大きめです。

ミキシンググラス+ストレーナー

ミキシンググラス+ストレーナー

「ステア」のカクテルを作るバーツール

この道具で作れるカクテル例

  • マティーニ
  • マンハッタン
  • ポーラー・ショートカット

ミキシンググラスにはガラス製とステンレス製(ミキシングティン)があり、どちらを使うかは完全に好みです。

ガラス製はステア中に液体の状態が見え、重量感があって安定感があるというメリットがある一方で、割れたり欠けたりする可能性があります。

ステンレス製は割れる心配がないことや、熱伝導が良く、液体が冷えやすいメリットがある一方で、液体の状態が分かりづらく、バースプーンとの金属摩擦音が鳴るというデメリットも。

ミキシンググラスは単体では使えず、必ずストレーナーを用意しなければならない(ないと氷から液体を濾せない)点には注意しましょう。

おすすめの選び方
個人的にはガラス製がおすすめ。500mL程度の容量で、口径が狭くなく、高さがあまりないものが取り扱いやすい。ストレーナーは好みで選んで問題ないが、個人的には柄がないタイプが扱いやすくておすすめ。

以下で紹介する商品は、非常にスタンダードな形状・サイズで扱いやすく、ストレーナーがセットになっています。

ストレーナーは別途購入するという人は、単品も販売していますので安心です。

いのかず

僕が1番最初に買った商品です!ミキシンググラスは今も愛用していて、ストレーナーだけ買い替え、柄のない「OXO」のストレーナーを使っています。こちら今は製造していないらしく、高値です。

スクイーザー

スクイーザー

レモンやライムを絞るバーツール

この道具で作れるカクテル例

  • レモン・ライムを使うカクテル全般
いのかず

正しい絞り方はこちらの動画で紹介しています。

レモン・ライムは非常に多くのカクテルに使われるため、持っておいて損はありません。

市販の濃縮還元のレモン・ライムジュースを使う人も多いですが、味が濃く、分量通りに入れてしまうとカクテルの味が壊れてしまいます。

フレッシュな果汁のほうが自然な風味が出て、カクテルの味わいも決まりやすいため、本格的なカクテルを作りたいなら、必ずフレッシュなレモン・ライムを絞りましょう。

おすすめの選び方
ガラス製で先端がなるべく鋭いもの。扱いやすく、耐久性もあり、しっかりと果汁が絞れる。

あると便利。でも最初からはいらない道具

あると便利。でも最初からはいらない道具

ここからは、必要になったときに追加したい道具と、筆者が実際に使っているものを含むおすすめ商品や、選び方をあわせて紹介します。

なくても作れる道具ばかりで、作る頻度が増えて「ここが面倒」と感じてから足せば、持て余すことがありません。

必要になったら追加

  • 01アイストング初心者なら氷は手づかみでシェーカーやグラスに入れてもいいが、見栄えや衛生面を考えると、今後間違いなくあったほうが良いツール。持ち手が少し長めで、バネがしっかりしたものが扱いやすくおすすめ。以下は筆者も自宅で使用。Amazonで見る →
  • 02密閉栓抜きソーダ等の割り材を、瓶で使う人向け。栓抜きとして使え、使いかけの瓶を密閉できるツール。商品名でいうと「シズラー」が有名だが、貝印の密閉栓抜きのほうが安く購入できる。Amazonで見る →
  • 03ボストンシェーカーフルーツカクテルや、空気をしっかり含めたいカクテル(卵白入りのカクテルなど)を作りたい人向け。振り方にもよるが、軽くて取り回しやすいオールステンレスのものがおすすめ。安いものでも十分に使える。女性や手の小さい人なら、小ぶりのものも扱いやすくおすすめ。Amazonで見る →
  • 04ブレンダー/ミキサーフルーツカクテルやフローズンカクテルを作りたい人向け。ハンドブレンダーかミキサーかは、好みで選んで問題ない。個人的にはミキサーが速くておすすめ。以下は筆者も使っており、静音性が高く、1杯分のカクテルを作るのにちょうどいいサイズ。使わないときの収納性も高め。Amazonで見る →
  • 05グラスクロス(グラスタオル)グラスの水垢やにおいが気になる人向け。グラスを洗うときは45℃など、高めの温度で洗うと水切れが良く、クロスでも拭き取りやすい。長辺が長いもののほうがグラスを包みやすく、扱いやすくておすすめ。Amazonで見る →
  • 06アイスピック板氷を割ったり、くっついたキューブアイスを離したりするときに使う。持ちやすさやデザインなど、自分の好みで選んで問題ない。3本刃は、ロック用の丸氷を自分で削って作りたい人向け。筆者が使用しているのはこちら。Amazonで探す →
  • 07カクテルピンオリーブやチェリーを飾るカクテルを作りたい人向け。好きなデザインや色、グラスに合う長さで選んで問題ない。Amazonで探す →
  • 08ペティナイフレモンやライムを薄く切ったり、そこまで大きくないフルーツを切る機会が多い人向け。サイズや握りやすさなど、自分の好みに合うものを選んで問題ない。砥石(おすすめは中砥)があるとなお良い。Amazonで探す →
  • 09ペストルミントやライムなどをつぶすときに使うツール。モヒートやミントジュレップ、カイピリーニャなど一部のカクテルで使うが、使うレシピは少ないため、必要になってから追加すれば十分。選ぶなら、短いものよりロングタイプのほうが汎用性があっておすすめ。Amazonで見る →
  • 04バーズネスト(茶こし)フルーツカクテルやレモン・ライム果汁、クリームカクテル等を濾すためのツール。液体を濾すことで口当たりが滑らかになる。あまり網目が細かすぎると濾すのに時間がかかりすぎ、粗すぎると意味をなさないため、網目の大きさには注意したい。持ち手が少し長めが使いやすい。Amazonで見る →

高級バーツール「BIRDY.」は買う価値がある?プロが使った感想

高級バーツール「BIRDY.」は買う価値がある?プロが使った感想

筆者は自身が勤めるバーで、「BIRDY.」のほとんどの商品を使用したことがあります。

正直なところ、使いやすさ・使い心地の良さを感じられるかどうかは人それぞれです。

高い費用・高度な技術を尽くして作られた商品だからという理由で、手放しに素晴らしい商品だとは言えません。

実際に、筆者もマスターも、使ってみて良い部分と悪い部分のどちらもハッキリと感じられたため、以下にまとめました。

いのかず

カクテルトング(アイストング)・ストレーナー・グラススポンジは使ったことがありませんので、ご了承ください。

道具 メリット デメリット
バースプーン らせんが滑らかで、手触りが非常に滑らか。明らかに他の商品よりも負担が少なく、回しやすい。 なし
メジャーカップ 撥水コーティングにより、内側に液体がほぼ残らない。60mLまで量れるが、シェイプが30/45mLと変わらず扱いやすい。 一般の商品でも、液体を切る動作を入れればあまり液体は残らないため、価格差に合う魅力を感じない。
3ピースシェーカー 氷が回りやすく、混ざりが良い。完成したカクテルは気泡が多く、滑らかな口当たりで、バランスの良い味わいに仕上がる。初心者でもおいしく仕上がりそうな印象。 バランスの取れた味わいになる反面、やや平坦に仕上がる。ボリューム感や、味わいに抑揚を付けたい人には不向きな印象。他商品から乗り換えるには慣れが必要。
ダブルティンシェーカー こちらも混ざりが良く、気泡も多めで口当たり滑らかに仕上がる。 一般的な商品との価格差に合った性能は感じられない。
ミキシングティン 口径が小さいため、小さめの氷でも綺麗に氷が組める。混ざりが良く、滑らかな口当たり、バランスの取れた味わいに仕上がる。 一般的な商品との価格差に合った性能は感じられない。ステアのとき、金属が擦れる音がする。
デキャンタ スワリングによる材料のプレミックス時、液体が混ざりやすい。割れない。 ワインではなく、カクテル用としての評価だが、価格差に見合う性能は感じられない。
グラスタオル 吸水力が非常に高い。耐久力・速乾性にも優れている。 やや厚みが感じられる。ブランドの印刷がされているため、無地がいい人には不向き。

この中で、現在でも店や自宅で使用しているのはバースプーン(30cm・40cm)のみです。

他の商品も、使い勝手や手の馴染みは良いですし、カクテルの仕上がりにも満足できましたが、何度もマスターとカクテルを作り合い、話し合い、常用するバーツールになりませんでした。

とはいえ、何個も必要で多大なコストがかかる店用としてではなく、1つずつあればいい家用としてならば、コストをかけてでも満足度の高い商品だと感じています。

いのかず

特に3ピースシェーカーは、慣れた人ではなく初心者にこそ、使いやすそうな印象がありました。

カクテル道具のよくある質問

読み終えたあとに、疑問として残りやすいものをまとめました。

最低限必要な道具は?

メジャーカップとバースプーンは、どのカクテルを作るのにも必須。次いでシェーカー、ミキシンググラスは持っておきたい。

セットとバラ、初心者にはどちらが向いている?

筆者は、基本的にはバラ買いがおすすめ。ただし、商品を探す・選ぶのが面倒で、一度に揃えたい人や、初期費用を抑えたい人なら、用途を絞ったセットも選択肢の1つ。バーツールを多数まとめた多点セットはおすすめしない。詳しくは、セットとバラの項目を参照。

シェーカーは350mLと500mL、どちらを選ぶべき?

大きめの氷(自分で割った板氷等)を使えるなら500mLがおすすめ。市販の不揃いなかち割り氷を使う場合や、手が小さくて500mLだと大きいと感じる人なら、360mLが溶けづらくておすすめ。

バースプーンは右利き用・左利き用で違いがある?

らせんの向きが逆なので、必ず利き手用のものを買うこと。

シェーカーなどは100円ショップなどの道具でも大丈夫?

作れなくはないが、造りが良くないため、液漏れがしたり、十分にシェークしづらかったりするためおすすめしない。結局後々買い替えることになるため、コストを考えると最初からある程度しっかりとした商品を買うべき。

まとめ

これだけ覚えておけばOK

  • メジャーカップとバースプーンの2つは必ず揃える。
  • 作りたいカクテルに合わせて、シェーカーやミキシンググラスを追加する。
  • 最初から全部を揃えなくていい。必要なものを、必要なときに買い足せば過不足がない。
いのかず

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