レビュー|グレンモーレンジィ オリジナル 12年【オレンジ感がよりハッキリ】
バーテンダー/ブロガーのいのかず(@InoKazuBlog)です。
今回の記事は、スコッチウイスキーのハイランドモルト「グレンモーレンジィ オリジナル 12年」についてレビュー・評価をしていきます。
ウイスキーを買うときになるべく失敗したくない!という人は、ぜひ最後までご覧ください。
※このレビュー・評価は2024/10/17時点のものです。
- 特有のオレンジ感がしっかりと味わえる
- 甘くフルーティーで飲みやすい
- どの飲み方にも合わせやすい
- 以前の10年よりもコクが増した分、ドライな風味ではなくなった
- 従来の若々しいフレッシュな風味を求める人にはミスマッチな可能性
グレンモーレンジィ オリジナル 12年とは
生産国
スコットランド
分類
シングルモルト(ハイランド)
内容量
700mL
度数
40%
熟成樽
バーボン樽
主な受賞歴
「グレンモーレンジィ オリジナル 12年」は、「グレンモーレンジィ オリジナル 10年」をリニューアルした商品です。
2024年8月21日から順次販売され、熟成樽や度数はまったく同じまま、熟成年数だけをプラス2年しています。
多くのウイスキーが原酒不足によって短熟の銘柄を発売する中、グレンモーレンジィはエントリーモデルの銘柄を短熟にするどころか、むしろ熟成期間を長くするという、素晴らしい試みです。
しかも、12年熟成になってすぐに世界的なコンペティションで高い評価を受けているわけですから、品質の部分で心配な点はありません。
12年になって味はどう変わったのか、従来の10年との違いも含めて見ていきましょう。
グレンモーレンジィ オリジナル 12年の評価・レビュー
バーテンダーである筆者が、「グレンモーレンジィ オリジナル 12年」を実際に飲んだときの評価・レビューをします。
どんな味わいか・どんな飲み方がおすすめなのかを詳しくご紹介!
テイスティングレビュー
※数値が高い=良いウイスキーではありません
香り
甘くフルーティーな香り。
バニラ、ハチミツ、オレンジ、スパイス。
味わい
クリーミーで滑らかな口当たり。
ハチミツ、バニラ、クリーム、オレンジ、レモン、アプリコット、スパイス、柔らかいオーク香。
余韻
甘くフルーティーで、ほのかなスパイシーさとウッディさが程よく続く。
「グレンモーレンジィ オリジナル 12年」の味わいは、全体的に甘さとフルーティーさが目立っています。
従来の10年は、ややドライでスッキリした味わいが目立っていましたが、12年はリッチさとコクが強くなった印象です。
10年の系譜は受け継いでいるものの、「モーレンジィのスッキリ爽やかな感じが好き!」という人からすると、少々こってりした感覚を覚えるかも知れません。
しかしその分、質の高さというか、味わいの個性はよりハッキリしていて、賛否が大きく分かれることはないかなと思いました。
ドライでスッキリしたウイスキーが好きな人は、そもそも短熟のほうがおすすめです。ライトなフルーティーさでいえば「グレングラント アルボラリス(レビュー)」辺りがちょうどいいかも。(産地は違いますが)
飲み方別の評価
ストレート
しっかりとした味わいで、10年よりも格段にストレートでも楽しめるようになった。甘くフルーティーな風味がしっかり感じられる。
おすすめ度
トワイスアップ
甘さとフルーティーさが際立つが、ライトな酒質なので、やや単調になりすぎる感じも。
おすすめ度
ロック
ウッディさが出てくる。コクがあるので、10年のときよりも長く楽しめる印象。甘さと余韻のフルーティーさが心地良い。
おすすめ度
水割り
甘さと少しの酸味が感じられる。軽い感じはあるものの、バランスは良い。
おすすめ度
ソーダ割り
おそらくモーレンジィで1番飲まれているのがソーダ割りだが、従来の10年と比べてより豊かな味わいに。ガッツリめの食事にも合わせやすく、フルーティーさもしっかり感じる。
おすすめ度
総合評価
「グレンモーレンジィ オリジナル 12年」は、ハッキリとしたオレンジのフルーティーさや、バニラ・ハチミツのような甘さ、ウッディさが感じられるウイスキーでした。
従来の10年と比べてコクが強くなったものの、度数や酒質の軽さは変わっていないため、爽やかな飲み心地は健在です。
ドライな味わいが好きな人には少々不向きになったものの、明るいニュアンスのフルーティーさが好きな人や、他のウイスキーにはないオレンジ感を味わいたい人には非常におすすめ。
比較的どの飲み方にも合わせやすいので、ぜひ各種飲み方で楽しんでみてください。
2024年10月17日現在、Amazonで6,000円行ってないのでこの評価ですが、これが6,000円台に乗ってきたら評価は少し落ちるかな。
グレンモーレンジィ オリジナル 12年の評価まとめ
今回は、スコッチウイスキーのハイランドモルト「グレンモーレンジィ オリジナル 12年」についてご紹介しました。
- 従来の10年熟成から完全リニューアルとなり、樽や度数はそのままで、単純にプラス2年熟成させた
- 以前よりもフルーティーさと甘さが増し、コクが感じられるようになった
- ドライでライトな印象は少し薄まったが、ボディは薄めで軽やかな飲み口は健在
グレンモーレンジィは非常に有名で定番のブランドなので、まだ飲んだことのない人はぜひ一度飲んでみてください。
すでに10年熟成を飲んだことのある人も、リニューアルして生まれ変わった12年を飲んでみると、また違った発見があります。
味わい的には非常に満足できるので、モーレンジィ特有のしっかりとしたオレンジ感を楽しんでみてはいかがでしょうか。
従来の10年も好きでしたが、僕的には12年のほうが好みです!普段ストレートで飲むタイプというのも大きいかもですが。
\筆者も自宅用で使うテイスティンググラス/
\ウイスキーが美しく映えるロックグラス/
\さり気なくおしゃれでシンプルなタンブラー/
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