スコッチシングルモルトの6つの産地とは?特徴から代表銘柄まで紹介
ウイスキーを飲み始めて1年半くらい(バーテンダーになるもっと前)、スコッチシングルモルトの産地の違いを気にして飲んだことがなかったいのかず(@InoKazuBlog)です。
「スコッチのラベルにHIGHLANDとかISLAYとか書いてあるけど、これって何?」
「スコッチシングルモルトには6大産地があるって聞いたけど、どう違うの?」
そう思うことはありませんか?
産地によって味わいに特徴がありますが、ウイスキーを飲み始めたばかりだと、その違いもよくわかりませんよね。
そこで今回の記事では、以下についてご紹介していきます。
- スコッチシングルモルトの6つの産地の紹介とその特徴
- 産地別の代表銘柄
この記事を見れば、スコッチのシングルモルトを飲むとき、味わいの違いをより一層楽しめるようになります。
ウイスキーをの奥深さ知る第一歩となるので、ぜひ最後まで読んでみてください!
スコッチシングルモルトの6つの産地とは?
シングルモルトスコッチウイスキーの産地は、上の画像のように大きく6つに分かれています。
それぞれの産地によって味わいに特徴があり、飲み慣れてくるといずれ好みの味わいの産地も出てくることでしょう。
ブラインドで(銘柄を伏せて)飲んだときに産地がわかるようになるには、そこそこ経験値は必要です。
1. Highland(ハイランド)
ハイランドはスコットランドの北部に位置する広大な地方です。
広大なだけあって、様々な個性のウイスキーがあります。
味わいの傾向としては、まろやかで穏やかめな味わいです。
ハイランドの中で、東ハイランド、西ハイランドなど、東西南北で味わいを分けるケースもあります。
ハイランドモルトの代表銘柄
銘柄 | 容量 | 度数 | 味わい | おすすめ度 | ノート |
グレンモーレンジィ オリジナル | 700ml | 40% | すっきりめの飲み口、バニラの甘さとオレンジのフルーティーさ | (3.5 / 5.0) | 王道中の王道で、一度は飲んでみるべき銘柄 |
クライヌリッシュ 14年 | 700ml | 46% | フルーティーでクリーミー、かなりバランスが良く、優しさの割りにしっかりした味わい | (4.5 / 5.0) | 僕が個人的に1番好きなウイスキー、とにかく美味しい |
グレンドロナック 12年 | 43% | 700ml | ドライフルーツのような落ち着いた甘み、リッチでしっかりめのボディ | (4.5 / 5.0) | シェリー樽熟成したウイスキーといったらドロナック |
2. Speyside(スペイサイド)
スペイサイドは、ハイランド地方に流れる「スペイ川」の周り、蒸溜所が密接した地域のことです。
銘柄によってはハイランドと表記を区別せず、スペイサイドで造られていても「HIGHLAND MALT」と表記されることもあります。
スペイサイドモルトは、華やかでフローラルな味わいが特徴です。
地理的にはハイランドに属している場所ですが、味わいはしっかりと区別されています。
スペイサイドモルトの代表銘柄
銘柄 | 容量 | 度数 | 味わい | おすすめ度 | ノート |
ザ・グレンリベット 12年 | 700ml | 40% | 軽めの飲み口でリンゴのようなフルーティーさがあり、バニラっぽい甘さも | (3.0 / 5.0) | 王道の銘柄で、必ず一度は飲むべき1本 ボトルデザインが一新してから、正直評価は下がった |
グレンフィディック 12年 | 700ml | 40% | こちらも軽めの飲み口で、洋梨のようなフルーティーさ、低価格ながらネガティブな要素があまりない | (3.5 / 5.0) | こちらも王道中の王道で、僕が初心者の頃、初めてウイスキーで美味しいと感じた銘柄 |
ザ・マッカラン シェリーオーク 12年 | 700ml | 40% | 濃厚なドライフルーツと華やかなウッディさ、バランスが良い | (4.0 / 5.0) | シングルモルトのロールス・ロイスと呼ばれていて、こちらも王道 |
3. Lowland(ローランド)
ローランドは、スコットランドの南部に広く位置しています。
他の産地と比べて、穏やかで軽めの飲み口の銘柄が多いです。
かつてはたくさんの蒸溜所が点在していましたが、現在はかなり少なくなっています。
ほとんどのローランドモルトは飲み疲れしないので、気軽にウイスキーを楽しめます。人によってはもう少しパンチと言うか、個性的な味が欲しくなる人も。
ローランドモルトの代表銘柄
銘柄 | 容量 | 度数 | 味わい | おすすめ度 | ノート |
グレンキンチー 12年 | 700ml | 43% | シトラス系のフルーティーさや、フローラル、スパイス系の味わい | (3.5 / 5.0) | 爽やかな味わいで飲みやすい 夏場は特に合う |
オーヘントッシャン 12年 | 700ml | 40% | キャラメルやハチミツのような甘い味わい | (3.5 / 5.0) | 甘いと言ってもスッとしている 軽くて飲みやすい |
ブラドノック 10年 | 700ml | 46.7% | フルーティーでスパイシーな味わい バランスが良い | (4.0 / 5.0) | 特徴はあるもののとても飲みやすく、ネガティブ要素はない |
4. Islay(アイラ)
アイラ島は、スコットランドに存在する島の中でも、特に個性的な味わいを生み出す蒸溜所が多く存在する島です。
各蒸溜所のほとんどのウイスキーがスモーキーでクセが強く、初心者ではクセが強すぎてなかなか受け入れづらいですが、好きな人はどんどんハマっていくという魅力があります。
僕は一晩でアイラウイスキーのボトルを空けたことがありましたが、次の日の汗からはピート臭(スモーキーな香り)がしました。ガチです。
アイラモルトの代表銘柄
銘柄 | 容量 | 度数 | 味わい | おすすめ度 | ノート |
ボウモア 12年 | 700ml | 40% | 柔らかいスモークとドライフルーツの甘み | (3.5 / 5.0) | アイラ系では比較的飲みやすく、 入門としては最適 |
ラフロイグ 10年 | 750ml | 43% | しっかりとしたスモーキーさと薬品香 | (3.5 / 5.0) | 独特の正露丸のような味わいは、 好きか嫌いかではっきり分かれる |
アードベッグ 10年 | 700ml | 46% | 力強いスモーキーさと焼いた木の香り | (4.0 / 5.0) | クセはかなり強いが ハマる人はとことんハマる |
5. Islands(アイランズ)
アイランズモルトは、アイラ島を除いたスコットランドの島々(マル島・ジュラ島・オークニー諸島・アラン島・スカイ島・ルイス島)で造られたシングルモルトウイスキーのことを指します。
蒸溜所が沿岸部に位置するため、潮気を感じるものが多いですが、島によって特徴は異なり、定まった味わいはありません。
アイラモルトほどではないけど、クセのあるウイスキーが飲みたいときにはぴったり!
アイランズモルトの代表銘柄
銘柄 | 容量 | 度数 | 味わい | おすすめ度 | ノート |
タリスカー 10年 | 700ml | 45.8% | 抜けの良いスモーク、スパイス、潮気があり、爽やか | (4.0 / 5.0) | ハイボールにぴったり パンチはありつつもバランスが良い |
ハイランドパーク 12年 | 700ml | 40% | 心地よいスモーク、ハチミツのような甘さとオレンジの爽やかさ | (3.5 / 5.0) | 甘くバランスが取れていて、初心者にもおすすめ |
アラン 10年 | 700ml | 46% | 青りんごのようなフルーティーさと潮気 バランスの良い味わい | (4.5 / 5.0) | 複雑味があるが、バランスが良く評価は高い コスパも良い |
6. Campbeltown(キャンベルタウン)
キャンベルタウンモルトは、スコットランド南西部に位置するキンタイア半島にある、小さな都市「キャンベルタウン」で造られるウイスキーを指します。
しっかりとした味わいと、独特の潮気と香り高さが特徴です。
キャンベルタウンモルトはとても美味しいのですが、年々希少なウイスキー(特にスプリングバンク)になっていっており、プレミア価格(もしくは転売価格)での販売になっているのがとても残念です。
キャンベルタウンモルトの代表銘柄
銘柄 | 容量 | 度数 | 味わい | おすすめ度 | ノート |
スプリングバンク 10年 | 700ml | 46% | 独特の潮気と複雑な風味の混ざった香り高い味わい | (1.0 / 5.0) | めちゃくちゃ美味しいが、プレミア価格になっているため低評価。 定価なら☆5 |
ヘーゼルバーン 10年 | 700ml | 46% | スモーキーさはなく、甘くクリーミーな味わい | (1.0 / 5.0) | こちらもプレミア価格のため低評価。 定価なら☆3.5 |
ロングロウ | 700ml | 46% | どっしりめの強めのスモークとバランスの取れた甘み | (3.0 / 5.0) | 初心者にはおすすめできないが、アイラモルト以外でクセ強めのウイスキーで探すならおすすめ |
まとめ:スコッチシングルモルトは産地ごとに異なる味わいがある
スコッチのシングルモルトは、産地によって大まかに味わいが分かれています。
だいたいの目安の味わいをまとめました。
各産地がこの記事内のリンクになっていますので、もう一度詳しく読みたい人はクリックしてみてください!
それぞれの産地を飲み比べ、自分の好きな産地ができると、より一層ウイスキーを飲むのが楽しくなることでしょう!
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