レビュー|ブラックボトル【コクのある味わいと潮気の風味】
バーテンダー/ブロガーのいのかず(@InoKazuBlog)です。
今回の記事では、スコッチのブレンデッドウイスキーで、低価格なのに世界的コンペで金賞の受賞歴もある「ブラックボトル」についてレビュー・評価をしていきます。
ウイスキーを買うときになるべく失敗したくない!という人は、ぜひ最後までご覧ください。
※このレビュー・評価は2024/10/10時点のものです。
- 比較的コスパ良好
- 甘くて飲みやすいが、複雑味も感じられる
- よくあるブレンデッドとは少し違った味わい
- ハッキリとした個性はそんなに感じない
- 飲みごたえを求める人には物足りない
ブラックボトルとは
生産国
スコットランド
分類
ブレンデッド
内容量
700mL
度数
40%
主な受賞歴
「ブラックボトル」は、2013年にボトルデザインが変更され、その際にキーモルト(ブレンドの核となるモルトウイスキー)もガラッと変わってしまいました。
以前はアイラモルト(スモーキーでクセの強いウイスキー)が使われていましたが、現在はスモーキーさのない「ブナハーブン(レビュー)」がキーモルトに。
その他にもハイランドモルトやアイランズモルトが使われ、以前のボトルと比べるとクセはかなり抑えめです。
モルトの比率が高く、ブレンデッドながらもしっかりした味わいが楽しめます。
ちなみに、低価格帯なのに世界的なコンペティションでかなり高評価でした!
ブラックボトルの評価・レビュー
バーテンダーである筆者が、「ブラックボトル」を実際に飲んだときの評価・レビューをします。
どんな味わいか・どんな飲み方がおすすめなのか・どこがおすすめのウイスキーなのかを詳しくご紹介!
テイスティングレビュー
※数値が高い=良いウイスキーではありません
香り
香りは弱め。
ウッディ、黒糖、ハチミツ、柔らかいスモーク。
味わい
甘さとコクがあって、ブレンデッドの割りに多層的。
ハチミツ、モルト、ショウガ、フローラル、潮気。
余韻
短めで、スパイシーかつビター。
「ブラックボトル」は、甘さをメインにバランスの取れた味わいのウイスキーです。
クセはないものの、他のブレンデッドと違う点は、潮気(ソルティ)を感じる点でしょう。
そこまで強い個性はありませんが、飲みごたえはそこそこ感じます。
強い特徴はないと言っても、おもしろみに欠けるわけではありません!
「ブラックボトル 10年(レビュー)」は、ノンエイジのものとは打って変わってスモーキーさの強い銘柄なので、比較してみてもおもしろいです。
飲み方別の評価
ストレート
アルコール刺激はあまり感じず、甘くてスイスイ飲める。複雑で芳醇な味わいを感じるならストレートが1番わかりやすい。
おすすめ度
トワイスアップ
加水で味がボヤケてしまう。少量加水だと、甘みとスモークがパッと開いておいしい。
おすすめ度
ロック
甘さが引っ込んでビターやエグミが感じらる。単純に飲みにくくなる印象。渋めに飲みたい人はおすすめ。
おすすめ度
水割り
甘さと芳醇さが引き立ち、リッチで華やか、優しい味わいに。コクも感じられる。雑に作るとオークのエグみが出てくるので、丁寧に作りたい。
おすすめ度
ソーダ割り
嫌味のないウッディさが心地良い。他の飲み方にはない爽やかさが出てきて、深い甘みも感じられる。
おすすめ度
総合評価
「ブラックボトル」は芳醇な味わいで複雑味があるものの、飲みやすさもあり、幅広い人におすすめできるウイスキーです。
他のブレンデッドとは違って、潮気を感じられるのもおもしろいポイント。
まだ飲んだことのない人、一度飲んでみる価値は大いにあります。
個人的に、ボトルデザインが漆黒でカッコいいのも高評価!
ブラックボトルの評価まとめ
今回は、スコッチのブレンデッドウイスキー「ブラックボトル」についてご紹介しました。
- 深い甘さがメインで、なめらかで芳醇、華やかな味わい
- 低価格帯ながらも、世界的に高い評価を受けている
- 潮気を感じる風味が特徴的
- キーモルトはアイラモルトの「ブナハーブン」
日本ではまだあまり有名ではない銘柄なので、「いつもと少し違う味わいのブレンデッドが飲みたい」という人にはうってつけです。
普通においしいですし、これを機にぜひ一度飲んでみましょう!
\さり気なくおしゃれでシンプルなタンブラー/
\筆者も自宅用で使うテイスティンググラス/
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