レビュー|ラガヴーリン 16年【重厚なコクのある味わいでクセも強め】

いのかずバーテンダー/ブロガーのいのかず(@InoKazuBlog)です。
今回の記事では、スコッチウイスキーのアイラモルト「ラガヴーリン 16年」についてレビュー・評価をしていきます。
ウイスキーを買うときになるべく失敗したくない!という人は、ぜひ最後までご覧ください。
※このレビュー・評価は2026/4/14時点のものです。


- リッチで深みのある味わいが楽しめる
- ドッシリとした重めのスモーキーさが楽しめる
- リッチな家飲み用・プレゼント用におすすめ
- 薬品香・ヨード系のスモーキーさが苦手な人にはミスマッチ
ラガヴーリン 16年とは


- 生産国
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スコットランド
- 分類
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シングルモルト(アイラ)
- 容量 / 度数
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700mL / 43%
- 熟成樽
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公式情報はないが、おそらくバーボン樽とシェリー樽
- 主な受賞歴
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「ラガヴーリン 16年」は、スコットランドのアイラ島にあるラガヴーリン蒸溜所で造られる、同蒸溜所の主力商品となるシングルモルトウイスキーです。
重厚でコクのある味わいであることから、「アイラの巨人」ともいわれています。
(海外の公式サイトでは“愛好家や専門家から高く評価されているラガヴーリンは、「アイラ島の王」として知られています。”と表記され、日本の公式サイトにおける「ラフロイグ」のキャッチコピーである「アイラモルトの王」と被っている)
長時間発酵とゆっくりとした蒸溜により、オイリーでコクのある酒質に仕上がっているのが特徴です。
「ラガヴーリン 16年」のフェノール値は約35ppmで、「ラフロイグ 10年」(約45ppm)と「カリラ 12年」(約30ppm)の中間程度ですが、個人的にはクセの強さで言うと「ラフロイグ」と同程度です。



スモーキーさはそこまで強烈でなくても、味わいのクセの強さは強め。
ラガヴーリン 8年との違いは?


「ラガヴーリン 16年」と「ラガヴーリン 8年」の最大の違いは、やはり熟成感です。
「8年」は若々しくシャープなパワフルさと荒削りのスモークが魅力であるのに対し、「16年」は熟成を経ることで角が取れ、スモークに甘さとコクが溶け込んだリッチな味わいがあります。
スモーキーさや味わいの力強さは「8年」に分がありますが、味わいの深み・複雑さは16年に軍配が上がります。
また、「16年」は豊かで落ち着きのある甘さで、全体的にドッシリとした重みが特徴です。
一方で「8年」は、フレッシュな印象が強く、度数が48%と高めでありながら爽やかな飲み心地が特徴です。
価格はおよそ4,000円ほど「16年」のほうが高くなります。
どちらが自分に合っているかわからない人は、以下の基準を参考にしてみてください。
- 深みのある複雑なスモークと甘みを楽しみたい・リッチでドッシリとした味わいが好き
→「ラガヴーリン 16年」 - 荒削りでパワフルなスモークを楽しみたい・フレッシュな飲み心地が好き
→「ラガヴーリン 8年」
ラガヴーリン 16年の評価・レビュー


バーテンダーである筆者が「ラガヴーリン 16年」を実際に飲んだときの評価・レビューをします。



どんな味わいか・どんな飲み方がおすすめなのか・どこがおすすめのウイスキーなのかを詳しくご紹介!
テイスティングレビュー
※数値が高い=良いウイスキーではありません
- 香り
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リッチで落ち着きがありつつも、ドッシリとしたクセのある香り。
キャラメル、ナッツ、薬品香、力強くも落ち着きのあるスモーキーさ、香木、ハーブ、スパイス、潮気。 - 味わい
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クセはありつつ、オイリーな口当たりで、複雑かつリッチな味わい。
ハチミツ、ナッツ、薬品香、力強くも落ち着きのあるスモーキーさ、ダークチョコ、スパイス、潮気、オーク香。 - 余韻
-
樽の芳ばしさと落ち着きのあるスモーキーさが長く続く。
「ラガヴーリン 16年」は、重厚なスモーキーさの中に深い甘みとリッチなコクが共存しているのが特徴です。
ピートのクセは確かに強いものの、16年間の熟成を経ることで角が取れており、口当たりはオイリーで滑らか。
ウイスキー初心者にはおすすめしにくいものの、複雑な味わいを楽しめるウイスキー愛好家にとっては、何度でも飲みたくなる完成度の高い1本です。



アイラモルトの中でも僕が大好きな銘柄の1つで、定期的に飲みたくなる味わい!シンプルにかなりおいしいです。
飲み方別の評価
自分がいつもしている飲み方に合うウイスキーなのか、ぜひ参考にしてみてください。
ストレート
リッチな味わいを1番堪能できる。良い意味でドッシリと重さを感じる。絶対に一度はストレートで飲んでもらいたい。
おすすめ度
トワイスアップ
おいしいが、味わいが全体的に落ち着いてしまう。良さが半減している印象。少量加水だと甘さがよく感じられるが、スパイシーさも出てくる。
おすすめ度
ロック
甘さは控えめになってオーク香が立ち、ドライな味わいになる。深みはあるため、好きな人はハマる印象。
おすすめ度
水割り
深みのある甘さと芳ばしさを感じる。優しい味わいで、スモーキーさもうまく調和している。リッチな味わいで、余韻も心地良い。
おすすめ度
ソーダ割り
おいしいが、リッチさは失われる。ほんのり甘く、上品で深みのある味わいではある。ヨード感は強め。
おすすめ度
総合評価
「ラガヴーリン 16年」は、数あるアイラモルトの中でも、スタンダード商品ながらも別格の完成度を誇る1本です。
16年の熟成が生み出すリッチなコクと甘さが同居しており、飲むたびに複雑な味わいが楽しめます。
飲み方の汎用性もあり、贅沢ですが水割りやソーダ割りで飲むのも良いでしょう。
現在は値上がりがすごいため、最高評価は付けられませんでしたが、約1万円となった今でも普通に何度も買いたいと思わせてくれる銘柄です。



まだ飲んだことのない人で、スモーキーなクセの強い銘柄に抵抗感がない人は、必ず一度は飲んでもらいたい1本!定番の銘柄ですので、ぜひ。
ラガヴーリン 16年が「まずい」という意見について


ネットで「ラガヴーリン 16年」を調べると、「まずい」という検索候補が出てきます。
上記のような検索結果が出てくる理由は、まずいウイスキーなのか気になって調べる人や、実際にまずいと主張する人がいるからです。
おそらく、「ラガヴーリン 16年」を「まずい」と感じるのは、湿り気のあるドッシリとしたピート感、ヨード系の薬品香のようなスモーキーさが苦手な人でしょう。
「スモーキーなアイラモルトが飲みたいけれど、もっとカラッとした味わいが飲みたい」という人は、「キルホーマン マキヤーベイ」がおすすめです。
強烈なスモーキーさはあれど、ヨード系ではない焚き火のような爽やかなスモーキーさで、フレッシュなフルーティさもあってサラッとした飲み心地で、飲みやすさを感じます。
加えて、「熟成感やリッチで複雑な味わい、力強いスモーキーさは欲しいけど、薬品香のようなピート感は嫌だ」という人には、「アードベッグ ウーガダール」がおすすめです。
ドライフルーツやダークチョコのような深みのある甘さに、熟成感のある複雑な味わい、燻製のようなスモーキーさが楽しめます。



もし「まずい」と感じるのがスモーキーさの種類の問題でなければ、そもそもスモーキーなウイスキーが合っていないだけの可能性があるため、諦めましょう!
ラガヴーリン 16年の評価まとめ
今回は、スコッチウイスキーのアイラモルト「ラガヴーリン 16年」についてご紹介しました。
- 重厚でコクのある味わいから「アイラの巨人」といわれている
- 薬品系の重厚なスモーキーさの中に、深い甘さとリッチで複雑な味わいが感じられる
- 意外と飲み方の汎用性もあるため、少しリッチな家飲み用・プレゼント用としておすすめ
ウイスキー好きなら一度は通るべき王道の1本です。
強烈な個性の中にある奥深さは、飲むほどに魅力を増していきます。
まだ飲んだことのない人、味わいを忘れてしまった人は、ぜひ一度手に取ってみてください。









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