
バーテンダー/ブロガーのいのかず(@InoKazuBlog)です。
今回の記事では、スコッチのブレンデッドモルトウイスキー「モンキーショルダー」についてレビュー・評価をしていきます。
ウイスキーを買うときになるべく失敗したくない!という人は、ぜひ最後までご覧ください。


- バランスが良く非常に飲みやすい
- どの飲み方にもよく合う
- 比較的高コスパ
- 飲みごたえを求める人には物足りない可能性
- コルクがゆるくなる場合がある


モンキーショルダーとは


原産国 | スコットランド |
分類 | ブレンデッドモルト |
容量 | 700ml |
度数 | 40% |
使用モルト | グレンフィディック バルヴェニー キニンヴィ |
受賞歴 | IWSC 2018:金賞 IWSC 2015:トロフィー(最高賞) ISC 2013:金賞 他多数 |
「モンキーショルダー」は、3つのシングルモルトウイスキー(いずれもスペイサイド)をブレンドした「ブレンデッドモルト」という分類のウイスキーです。
口当たりが優しく飲みやすいですが、直線的でつまらない味わいに仕上がるわけではなく、複雑味も兼ね備えています。
モルトマンたちが製麦工程をフロアモルティングで繰り返しおこなうことで起こる職業病「Monkey Shoulder =猿の肩」が由来。発症すると肩に痛みが出はじめ、肩を丸め込んで猿のような姿勢になってしまう状態になる。痛みを抱えながらも、ウイスキーの味を守るために働き続けたモルトマンを称える意味で「モンキーショルダー」を製品名にした。ちなみに現代では製麦工程はほとんど機械化されているため、患者はいなくなった。
何かで割ったりカクテルに使ったりできるようにブレンドしてあるため、家でカクテルを作る人にもおすすめの銘柄です。
料飲店向けの商品ではありますが、「モンキーショルダー」をスモーキーにしたウイスキー「スモーキーモンキー」も販売されていますので、併せてチェックしましょう。


モンキーショルダーの評価・レビュー


バーテンダーである筆者が「モンキーショルダー」を実際に飲んだときの評価・レビューをします。



どんな味わいか・どんな飲み方がおすすめなのか・どこがおすすめのウイスキーなのかを詳しくご紹介!
テイスティングレビュー
※数値が高い=良いウイスキーではありません
- 香り
-
オレンジのような爽やかさ、バニラの甘さ、シナモンのような暖かなスパイス香やオーク香が楽しめる。
- 味わい
-
モルトの風味をしっかりと感じ、クリーミーな口当たりで飲みやすい印象。
アルコール刺激もそんなに感じない。
バニラ・洋梨・シナモン・わずかにスモーク。
- 余韻
-
バニラ系の甘さを主体に、オーク香とスパイシーさが程よく続く。
「モンキーショルダー」は、全体的に優しく丸みのある味わいです。
クセがなくて甘くフルーティーなので、ウイスキー初心者にもおすすめできます。



ブレンドされている原酒の中でも同じ価格帯である「グレンフィディック 12年」と飲み比べてみてもおもしろいですね!
飲み方別の評価


ストレートだと多少アルコール感はあるものの、けっこう飲みやすい。甘くフルーティーな味わいをしっかりと感じたいならおすすめ。
おすすめ度 3


水と1:1だと加水し過ぎな感じもする。もとから飲みやすいので、少量加水にとどめておいたほうが、甘みやフルーティーさなど、味わいの厚みが感じられておすすめ。
おすすめ度 2


フルーティーさとビターさ、スパイシーさが前に出てくる。甘さを控えめにして、より樽香を感じたければロックもおすすめ。
おすすめ度 3


口当たりが柔らかくて、スッと染み込むような水割りになる。甘ったるくはなく、フルーティーで飲みやすい。
おすすめ度 4


ほんのり甘く、同時にスッキリ感もある。バランスが良く、誰でも気軽に安心して飲める。完成度は高め。
おすすめ度 5
総合評価 4
「モンキーショルダー」はどの飲み方でもだいたい合いますし、味自体も飲みやすく、初心者やクセのないウイスキーが好みの人に特におすすめです。
突出した個性はありませんが、ブレンデッドよりも味わいがハッキリしているので「ブレンデッドほど軽くなくて、シングルモルトよりも飲みやすいものが欲しい」という人はぜひ飲んでみてください。



普段飲みにピッタリの味わいです!
モンキーショルダーの評価まとめ
今回は、スコッチのブレンデッドモルト「モンキーショルダー」についてご紹介しました。
- 3つのシングルモルトを合わせた「ブレンデッドモルト」という分類
- クセがなく、なめらかかつクリーミーで、初心者でも飲みやすい
- どんな飲みかたでも比較的美味しく、実はカクテルにも使いやすい
家に1本置いてあるといつでも気軽に、どんな楽しみ方でも飲めるようになります。


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