- 3つのシングルモルトを合わせた「ブレンデッドモルト」という分類
- クセがなく、なめらかかつクリーミーで、初心者でも飲みやすい
- どんな飲みかたでも比較的美味しく、実はカクテルにも使いやすい

どうも、バーテンダー兼ブロガー&ライターのいのかずです。
今回の記事では、スコッチのブレンデッドモルトウイスキー「モンキーショルダー」についてレビュー・評価をしていきます。
ウイスキーを買うときになるべく失敗したくない!という人は、ぜひ最後までご覧ください。
モンキーショルダー


原産国 | スコットランド |
分類 | ブレンデッドモルト |
容量 | 700ml |
度数 | 40% |
モンキーショルダーは、3つのシングルモルトウイスキー(いずれもスペイサイド)をブレンドした「ブレンデッドモルト」という分類のウイスキーです。下記の表の3つのウイスキーはそれぞれ違った個性はあものの、どれも比較的飲みやすいウイスキーのため、飲みやすい味わいに仕上がるのは必然的。とはいえ直線的でつまらない味わいに仕上がるわけではなく、複雑味も兼ね備えたウイスキーに仕上がります。
モンキーショルダーという名前は、大麦を大麦麦芽へと加工する工程をおこなう職人たちが、重いシャベルを繰り返し使うことで、猿のように肩が下がってしまう職業病「Monkey Shoulder =猿の肩」が由来となっています。現代ではこの工程は機械化されているため、罹患することはなくなりましたが、職人たちへの畏敬の念を
普通にウイスキーとして飲むのはもちろん、カクテルベースとしても使えるようにブレンドしてあるため、ウイスキーベースのカクテルを作りたい人にもおすすめ。日本のバーシーンではあまりカクテルベースとして使っているバーは見ませんが、海外ではけっこう使われているそうです。
モンキーショルダーの評価・レビュー


バーテンダーである筆者がモンキーショルダーを実際に飲んだときの評価・レビューをします。



どんな味わいか・どんな飲み方がおすすめなのか・どこがおすすめのウイスキーなのかを詳しくご紹介!
テイスティングレビュー
※数値が高い=良いウイスキーではありません
- 香り
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オレンジのような爽やかさ、バニラの甘さ、シナモンのような暖かなスパイス香やオーク香が楽しめます。
- 味わい
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モルトの風味をしっかりと感じ、クリーミーな口当たりで飲みやすい印象。アルコール刺激もそんなに感じません。
- 余韻
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程よく続きます。バニラ系の甘さを主体に、ほんのりオーク香とスパイシーさが残ります。
全体的に優しく丸みのある味わいです。飲みやすい中にも豊かな味わいがあるため、退屈さはありません。飲みやすさを求める人にはおすすめです。
飲み方別の評価


ストレートだと多少アルコール感はあるものの、けっこう飲みやすいです。甘くフルーティーで美味しいです。味わいをしっかりと感じたいならおすすめ。
おすすめ度 3


水と1:1だと加水し過ぎかなと感じました。もとから飲みやすいので、少量加水にとどめておいたほうが、甘みやフルーティーさなど、味わいの厚みが感じられます。
おすすめ度 2


フルーティーさとビターさ、スパイシーさが前に出てきます。甘さは控えめになり、より樽による味わいを感じたければロックもおすすめです。
おすすめ度 3


口当たりが柔らかくて、スッと染み込むような水割りになります。甘ったるくはなく、フルーティーで飲みやすいです。
おすすめ度 4


ほんのり甘く、フルーティーでしっかりとしたスッキリ感もあります。バランスが良く、初心者でも安心して美味しく飲めるでしょう。
おすすめ度 4
総合評価 3.5
モンキーショルダーはどの飲みかたでもだいたい美味しく飲めるうえに、味自体も飲みやすく、初心者やクセのないウイスキーが好みの人に特におすすめです。突出した個性はありませんが、普通のブレンデッドよりも味わいがハッキリしているので「ブレンデッドほど軽くなくて、シングルモルトよりも飲みやすいものが欲しい」という人はぜひ飲んでみてください。



カクテルベースとしてもよく馴染むので、家でカクテルを作ろうと思ったら使ってみるのもおすすめ!
まとめ:モンキーショルダーは飲みやすいのにしっかりした味わいの万能ウイスキー!
モンキーショルダーは、全体的にとてもバランスの取れたウイスキーだと感じました。具体的には、以下の3点が高評価です。
- どの飲みかたでもそこそこ美味しい
- コスパが良い
- 味わいが軽くなく、かと言って重くなく、ちょうど良い厚み
安定感があるので、家に1本置いてあるといつでも気軽に、どんな楽しみかたでも飲めるようになります。
\ウイスキーにピッタリのグラスを探している人におすすめ/
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