レビュー|グレンドロナック 12年【シェリー系ウイスキーの決定番】

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グレンドロナック12年の評価・レビュー
いのかず

バーテンダー/ブロガーのいのかず(@InoKazuBlog)です。先日、ドロナックのラベルリニューアルに際して行われたセミナーに参加したので、再レビューです。

今回の記事では、スコッチウイスキーのハイランドモルト「グレンドロナック 12年」についてレビュー・評価をしていきます。

ウイスキーを買うときになるべく失敗したくない!という人は、ぜひ最後までご覧ください。

このレビュー・評価は2024/11/1時点のものです。

グレンドロナック 12年
総合評価
( 4 )
メリット
  • 12年熟成ながらもリッチで芳醇な風味
  • ドライフルーツのような上品で落ち着いた甘さが楽しめる
  • スパイシーな余韻もあり、甘々すぎない
デメリット
  • 12年熟成としては高価
  • 飲み方に汎用性がない
CONTENTS

グレンドロナック 12年とは

グレンドロナック 12年(新ラベル)
生産国

生産国

スコットランド

分類

分類

シングルモルト(ハイランド)

容量・度数

内容量・度数

700mL / 43%

熟成樽やキーモルトなど

熟成樽

  • オロロソ樽
  • ペドロ・ヒメネス樽
受賞歴

主な受賞歴

San Francisco World Spirits Competition 2022 gold
International wine and spirits competition 2021 gold 95

グレンドロナック 12年」は、スコットランドのハイランド地方にある「グレンドロナック蒸溜所」で造られる、ハイランドシングルモルトです。

オロロソの樽とペドロ・ヒメネスの樽の、2種類のシェリー樽を使って造られます。

シェリーって何?

シェリー酒は、スペイン南部のアンダルシア地方で造られる、酒精強化ワインの一種です。醸造の途中でアルコールを加えるため、アルコール度数が一般的なワインよりも高くなっています。

グレンドロナックにも使われる2種類のシェリーの特徴を、以下にまとめました。

オロロソ (Oloroso)

ナッツのように芳ばしく、リッチでコクのある辛口タイプ。酵母の層なしで酸化熟成して造られる。

ペドロ・ヒメネス (Pedro Ximénez)

トロッとした口当たりの極甘口タイプ。ペドロ・ヒメネス種のブドウを天日干しすることで糖度を高めて造られる。頭文字を取ってPXと略されることも。

同蒸溜所のウイスキーの中ではエントリーモデルとして位置していて、シェリー樽熟成のスコッチとしては絶対に外せない、非常に有名で定番の銘柄です。

2024年8月よりラベルのデザインが一新され、よりエレガントで美しいイメージとなり、クラシックとモダンを融合させたようなデザインになりました。

ドロナックセミナーの写真

8月20日に行われたセミナーで、12年・15年・18年のテイスティングと、ペアリングをしてきました。

いのかず

デザインはクラシック寄りのほうが好きだという人も多いですが、どのウイスキーもモダンな感じになってきましたね。ちなみに、味・製法は変えていないそうです。

グレンドロナック 12年の評価・レビュー

ウイスキーの評価・レビューh2見出し画像

バーテンダーである筆者が「グレンドロナック 12年」を実際に飲んだときの評価・レビューをします。

いのかず

どんな味わいか・どんな飲み方がおすすめなのか・どこがおすすめのウイスキーなのかを詳しくご紹介!

テイスティングレビュー

数値が高い=良いウイスキーではありません

香り

ウイスキーの香り

しっかりシェリー樽由来の香りが楽しめる。

ベリー、ドライフルーツ、ゴム、スパイス、ショウガ。

味わい

ウイスキーの味わい

芳醇でコクのある味わい。

ドライフルーツ、ナッツ、バニラ、スパイス、ビターチョコ、オレンジ、オーク香。

余韻

ウイスキーの余韻

深い甘みとほのかなビターさ、スパイシーな余韻が程よく続く。

グレンドロナック 12年」の味わいには、シェリー樽由来の落ち着いたフルーティーさと深い甘さ、スパイシーな風味が色濃く表れています。

渋みやゴム臭、硫黄臭と受け取られることもあるシェリー樽の風味ですが、本銘柄ではそこまでネガティブな部分は出ていません。

飲み方別の評価

いつも自分がしている飲み方に合うウイスキーなのか、ぜひ参考にしてみてください。

ストレート

ストレート

甘みやコクの深さが1番よく感じられる。アルコール刺激はなく、リッチさがある。

おすすめ度

トワイスアップ

トワイスアップ

華やかになるものの、若干酸味も出てくるか。1:1ではなく少量加水がベスト。

おすすめ度

ロック

ロック

ややビターでシャープな印象になるが、加水が進むと甘みも出てくる。

おすすめ度

水割り

水割り

甘さは引き立つが、口当たりが重くてミスマッチ。

おすすめ度

ソーダ割り

ソーダ割り

フルーティーだが、酸味や渋みが立ってきてリッチさがなくなる。

おすすめ度

いのかず

セミナーイベントで提供されていたカクテルが2種類あったので、一応そちらもご紹介します!気になる人はぜひ作ってみましょう!

セミナーで提供されたカクテル
スパニッシュハイボール

グレンドロナック(おそらく30mL)とペドロ・ヒメネス(おそらく10mL)をタンブラーに入れ、氷を入れてステアし、トニックウォーターを注いで最後に静かにステア。スライスレモンを入れたら完成。

ロブ・ロイ

グレンドロナック(おそらく45mL)とスイートベルモット(おそらく15mL)、アンゴスチュラ(おそらく1dash)を氷の入れておいたミキシンググラスに入れ、ステア。カクテルグラスに注いだら、カクテルピンに刺したマラスキノチェリーをグラスに入れて完成。

総合評価

グレンドロナック 12年」は、飲み方の汎用性こそないものの、12年ながらもかなり質の高い味わいが楽しめます。

シェリー系ウイスキーの中では特におすすめで、まだ飲んだことのない人は一度は必ず飲んでおきたいところです。

価格帯は高めですが、シンプルに味だけで考えれば、そこまで高価には感じません。

1日の終りに飲めば、心地良い上品な風味でリラックスできること間違いなしです。

グレンドロナック 12年の評価まとめ

今回は、スコッチウイスキーのハイランドモルト「グレンドロナック 12年」についてご紹介しました。

ご紹介したウイスキーのまとめ
  • ドライフルーツのような落ち着きのある上品な甘さ、スパイシーな余韻が特徴
  • シェリー系のウイスキーの中ではド定番
  • 新ラベルになったが味わいは変わらず

Amazonではまだ旧ラベルが売られていますが、味には変わりありませんので、新ラベルが欲しい人はもう少し待って、旧ラベルがいい人は早めに買っておきましょう。

\筆者も自宅用で使うテイスティンググラス/

いのかず

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