【レビュー】グレンドロナック 12年【芳醇な香りとスパイシーな味わい】
シェリー系のブランドなら、ドロナックが個人的に好きないのかず(@InoKazuBlog)です。
今回の記事では、スコッチのハイランドモルト「グレンドロナック 12年」について、
- 評価・レビュー
- おすすめの飲み方
- どんな人におすすめのウイスキーか
- ネット上での評判
これらについてご紹介していきます。
グレンドロナック 12年
- 度数:43%
- 容量:700ml
- 分類:シングルモルト(ハイランド)
- 蒸溜所:グレンドロナック
- 樽:オロロソシェリー樽・ペドロヒメネスシェリー樽
- 受賞歴:インターナショナル・ワイン&スピリッツ・コンペティション 2019【ゴールド】
グレンドロナック 12年は、「オロロソシェリー(辛口)とペドロヒメネスシェリー(極甘口)をそれぞれ熟成した後の樽」を使って熟成された原酒をヴァッティングして造られます。
しっかりとしたシェリー樽原酒の味を楽しみたい人にはうってつけのエントリーモデルです。
ドロナックは、シェリー系ウイスキーの筆頭格である「マッカラン」に比べると、一般的には知名度もありませんが、美味しさや価格などの全体的なバランスで見ると、かなり良いでしょう。
グレンドロナック 12年の評価・レビュー
あくまで個人の感想であって、全員が同じように感じるわけではないので、ご了承ください。
もし「自分はこう感じました!」という人がいたら、この記事の最後でコメントをくれたら嬉しいです。
テイスティング評価
評価項目 | ノート | 評価 |
香り | しっかりとしたシェリー。 赤ワインのようなフルーティーさ、ドライフルーツ、 ゴム、スパイス、ショウガ | (4.0 / 5.0) |
味わい | スパイス、ビター、ドライフルーツ、 ナッツ、バニラ、オレンジ | (4.0 / 5.0) |
フィニッシュ | 程よく続く。 シナモン、オーク、ダークチェリー | (4.0 / 5.0) |
コスパ | ボディもしっかりしていて飲みごたえもあり、 そこそこ満足できる。 | (3.0 / 5.0) |
間違いなく平均点は上回り、満足感の高い1本です。
けっこう他のサイトでは「グレンドロナック 12年は甘くなく、スパイシー」というレビューをたくさん見ますが、個人的にはしっかり甘さを感じます。
近年流行?の「ガツガツ甘めシェリー系ウイスキー」と比べると確かに甘さは控えめですが、12年でナチュラルな甘さと言ったらこのくらいでしょう。
飲み方別の評価
評価項目 | ノート | 評価 |
ストレート | しっかりとしたボディと芳醇な風味を感じられる。 | (5.0 / 5.0) |
ロック | ビターとスパイスをよく感じる。 シェリー樽特有のゴムっぽさも出てくる。 ロックは好みが分かれる印象。 | (2.5 / 5.0) |
水割り | 個人的にはシェリー系は水割り向かない。 独特の酸味とエグ味が立ってくる。 | (1.0 / 5.0) |
ソーダ割り | こちらもやはり樽のエグ味が出てくる。 ソーダの爽快感と甘く芳醇な香りがミスマッチ。 | (1.0 / 5.0) |
個人的な意見(と言いつつも、よく知っている一流のバーテンダーたちも言っていることでもある)ですが、シェリー系ウイスキーは水割り、ソーダ割りがあまり合いません。
シェリー樽の味わいの良さを打ち消し、逆にネガティブな面を出してしまうことが多いからです。
シンプルにストレートや少量の加水がベストで、1番特徴やポジティブな面を感じられます。
あくまで個人的な意見ですが、1番「良さを感じる」という意味では、ストレートがおすすめです。
「強くて飲めない!」という人は、少量の加水にとどめておきましょう。
総合評価 [star-list number=4.0] 4.0
グレンドロナック 12年は、味わいのバランス、風味の豊かさ、満足感のあるボディと、総合的な評価は高めです。
とはいえ、「家飲みは普段からハイボールや水割りがメインです!」という方には、良さを感じづらいのであまりおすすめできません。
もし「ストレートは強くて飲めない…」という方は、少しだけ加水するか、ストレートで飲んでチェイサーをたくさん飲むようにしましょう。
悲しいですが、ウイスキーは基本的に割って飲むことを第一に造られていません。
そのため、1番美味しく味わいたいなら、「ストレートでも少しは飲めるようになる」という壁を越えなければなりません…
グレンドロナック 12年はこんな人におすすめ
- シェリー系のウイスキーが好きな人
- フルーティーでバランスの取れたウイスキーが飲みたい人
- ストレートでもウイスキーを楽しめる人
グレンドロナック 12年は、ハイランドモルトかつシェリー系ウイスキーのエントリーモデルではありますが、基本割って飲む人では良さが分かりづらい部分があります。
という点では、なかなか初心者向けと言っていいのかわかりませんが、美味しいのは確かなので、興味があったらぜひ飲んでみましょう。
とはいえ、SNS上ではハイボールでも美味しいと言っている人が多数いるので、この辺りは好みの問題かな…というのが正直なところです。
一度飲む価値は大いにあります!
グレンドロナック 12年の評判
良い評判と悪い評判のどちらも載せようと思ったのですが、悪い評判が全然見つかりませんでした!
グレンドロナック 12年と飲み比べてみたいウイスキー
せっかくグレンドロナック 12年を飲むなら、飲み比べるとおもしろいウイスキーがあるのでご紹介します。
ザ・マッカラン ダブルカスク 12年
「ダブルカスク」はマッカランの次世代ラインナップ。
ザ・マッカラン ダブルカスク 12年は、今回ご紹介したグレンドロナック 12年と同じく、すべてシェリー樽熟成のウイスキーです。
マッカランの中ではザ・マッカラン シェリーオーク 12年がスタンダードですが、シェリー樽原酒が品薄になり、価格が高騰したため、こちらのダブルカスクを紹介しました。
とても品が良く、ふくよかな甘みがあってバランスの取れた味わいです。
アルコール刺激の少なさと甘さ、風味の芳醇さは「マッカラン」、スパイシーさとボディ感、コスパに関しては「ドロナック」に軍配が上がります。
まとめ:グレンドロナック 12年はしっかりめのシェリー感がある飲みごたえ抜群のウイスキー
グレンドロナック 12年は、オールシェリー樽(オロロソ・ペドロヒメネス)で造られていて、しっかりとしたシェリー感が楽しめます。
近年よくリリースされる「これ、甘くて飲みやすくて美味しいだろ?」と言わんばかりにシェリーを効かせてくる安っぽい味わいのウイスキーと違い、伝統的でナチュラルかつ素晴らしい味わいです。
シェリー系のウイスキーを知る上では避けて通れない銘柄ですので、これを機に、ぜひ一度飲んでみましょう!
初心者から飲み慣れた人まで、幅広い人が満足できるウイスキーです!
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