レビュー|ボウモア 12年【上品な甘さとスモーキーさ】
バーテンダー/ブロガーのいのかず(@InoKazuBlog)です。
今回の記事では、スコッチウイスキーのアイラモルト「ボウモア 12年」についてレビュー・評価をしていきます。
ウイスキーを買うときになるべく失敗したくない!という人は、ぜひ最後までご覧ください。
※このレビュー・評価は2024/10/12時点のものです。
- ただスモーキーなだけではなく、甘くフルーティーな風味を感じられる
- 豊かな風味で、複雑かつリッチな風味
- あまり欠点はないものの、印象深いものもない
- 甘さ・フルーティーさ・スモーキーさのどれも中間的
ボウモア 12年とは
生産国
スコットランド
分類
シングルモルト(アイラ)
内容量
700mL
度数
40%
熟成樽
- バーボン樽
- スパニッシュオークシェリー樽
主な受賞歴
「ボウモア 12年」はアイラの女王と呼ばれており、アイラの王「ラフロイグ 10年(レビュー)」など、他のアイラモルトと比較すると穏やかなスモーキーさのウイスキーです。
そのため、アイラモルトを飲んだことがない人の入門編としてよく名前が挙がります。
ちなみに、蒸溜所名・ブランド名の「ボウモア(Bowmore)」は、ゲール語で「大きな岩礁」という意味です。
入門編と言っても、かなり強いスモーキーなクセがあるため注意!
ボウモア 12年の評価・レビュー
バーテンダーである筆者が、「ボウモア 12年」を実際に飲んだときの評価・レビューをします。
どんな味わいか・どんな飲み方がおすすめなのかを詳しくご紹介!
テイスティングレビュー
※数値が高い=良いウイスキーではありません
香り
バニラ、スモーク、オレンジ、潮気、モルト。
味わい
ダークチョコ、ハチミツ、オレンジ、スモーク、土、潮気、ハーブ、スパイス。
余韻
少しのビターさと柔らかいスモークが長く残る。
「ボウモア 12年」は、ただスモーキーなだけではなくフルーティーで、コクのある複雑でリッチな味わいです。
味のバランスはそこそこ良く、飲み心地も滑らか。
クセの強いウイスキーは、嫌いになるか好きになるかハッキリ分かれますが、ボウモアはちょうど境目と言ったところでしょうか。
飲み方別の評価
ストレート
アルコール刺激はあまり感じず、リッチで上品な味わいをダイレクトに感じられる。ややドライ目なニュアンスも。
おすすめ度
トワイスアップ
ボディが失われすぎて単に薄くなるので、少量加水に留めると、甘さとフルーティーさも強くなる。
おすすめ度
ロック
潮気とスモーキーさをより感じるようになる。時間経過で甘さやビターさの加減が変化。
おすすめ度
水割り
ボディが弱くなるのと、味わい的に中途半端な感じ。
おすすめ度
ソーダ割り
爽やかさ・甘さ・スモーキーさのそれぞれのバランスが良い。
おすすめ度
総合評価
「ボウモア 12年」は、スモーキーさはしっかりありつつも、上品な甘さとバランスの取れた味わいが楽しめます。
ただ、スモーキーさが欲しい人や、深い甘さが楽しみたい人にとっては、よくも悪くも非常に中間的で、そこまで記憶に残りません。
味は普通においしく、ネガティブなイメージはそんなに感じませんが、明確な決め手となる何かが少し足りないかなというところで、この評価に落ち着きました。
中間的である反面、これからスモーキーなウイスキーに挑戦していきたい人には非常におすすめです!
ボウモア 12年の評価まとめ
今回は、スコッチウイスキーのアイラモルト「ボウモア 12年」についてご紹介しました。
- 力強いスモーキーさの中にも上品な風味があり、アイラの女王と呼ばれている
- アイラモルトの中ではスモーキーさが弱い部類
- 甘くフルーティーで、複雑味のある豊かな風味
ボウモアを飲んで苦手と思ったら、それ以上クセのあるアイラモルトはもう飲めないという指標にもなります。
比較的飲みやすさはあるウイスキーですし、非常に有名な定番の1本なので、まだ試したことのない人はぜひ一度飲んでみましょう。
いきなりフルボトルで買うのがハーフボトルも売っているので、そこから試すのもアリかも知れません。
\筆者も自宅用で使うテイスティンググラス/
\ウイスキーが美しく映えるロックグラス/
\さり気なくおしゃれでシンプルなタンブラー/
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