
バーテンダー兼ブロガーの「いのかず(@InoKazuBlog)」です。
今回の記事では、スコッチのハイランドモルト「グレンモーレンジィ ネクター・ドール」についてレビュー・評価をしていきます。
ウイスキーを買うときになるべく失敗したくない!という人は、ぜひ最後までご覧ください。


- 飲みやすさと複雑さがあり、幅広い人におすすめできる
- 華やかで、甘くフルーティーな風味
- どの飲み方でも比較的おいしく飲める
- 少々価格が高め
- 飲みやすいため、減りが早い


グレンモーレンジィ ネクター・ドール


原産国 | スコットランド |
分類 | シングルモルト (ハイランド) |
容量 | 46% |
度数 | 700ml |
熟成樽 | バーボン樽 ソーテルヌワイン樽 |
グレンモーレンジィ ネクター・ドールの1番の特徴は、極甘口のデザートワインの1つ「ソーテルヌ」を熟成させた後の樽で、2年間フィニッシュしてあることです。
熟成したウイスキーを別の樽に移し、再度熟成をすること。一般的には1年未満でおこなわれることが多いが、中には2年以上熟成させるウイスキーも。「後熟」とも言う。
商品名にもなっているネクター・ドールの由来は、神々が飲む生命の酒「ネクタル」を語源とする「NECTAR(ネクター)」と、フランス語で「黄金の」という意味の「D’OR(ドール)」から来ています。



こんなに大層な名前を…と思う人もいるかも知れませんね。
果たしておいしいウイスキーなのか、実際の評価を見てみましょう!
グレンモーレンジィ ネクター・ドールの評価・レビュー


バーテンダーである筆者が、グレンモーレンジィ ネクター・ドールを実際に飲んだときの評価・レビューをします。



どんな味わいか・どんな飲み方がおすすめなのか・どこがおすすめのウイスキーなのかを詳しくご紹介!
テイスティングレビュー
※数値が高い=良いウイスキーではありません
- 香り
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甘くフルーティーな香り。
バニラ・ハチミツシトラス・白ワイン・ナッツ。
- 味わい
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甘さと爽やかさが両方あり、飲みやすいがボディもある。クリーミーな口当たり。
ハチミツ・クリーム・シトラス・ほのかなスパイス。
- 余韻
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長く続き、モルトの甘さと優しいオーク香が抜ける。
基本的に甘めのタッチで、華やかで優しい味わいです。
お酒の世界でたまにされる表現なのですが、とても「女性的」なウイスキーだなと感じます。



ジェンダーレスの時代に言うのもなんですが、なんとなくのニュアンスは伝わるかなと思います。もちろん男性にもおすすめ!
飲み方別の評価


なめらかで優しく、アルコール刺激はあまりない。クリーミーでリッチな口当たり。
おすすめ度 5


オレンジの爽やかさとバニラの甘さが強くなる。もとから優しさがあるウイスキーなので、少量の加水程度に留めるほうがおいしい。
おすすめ度 3


甘さが少し抑えられ、フルーティーさとスパイシーさが前に出てくる。加水が進むと、白ワイン系のニュアンスが鼻から抜ける。
おすすめ度 5


ハチミツのような甘さで、とてもなめらかな口当たり。優しくスッと染み込む。リッチで華やか。
おすすめ度 4


バランスは良いものの、繊細さが失われるため、わざわざソーダ割りでのまなくても良い気がする。とはいえ味は良いので、試してみては欲しい。
おすすめ度 3
総合評価 4
グレンモーレンジィ ネクター・ドールは、味のバランスが良く飲みやすさがあります。
複雑さも兼ね備えているため、初心者はもちろんのこと、ウイスキーを飲み慣れた人にもおすすめです。
ソーテルヌ樽で熟成されるウイスキーは珍しく、日本で手に入るものだと、他にはおそらく1種類(フレンチウイスキーの「バスティーユ 1789」)しかないため、飲む価値は大いにあります。
価格は少々高めなものの、味的にコスパが悪いとは思いませんでした。



ちなみに、「バスティーユ 1789」の方が軽くてコスパの良さ自体はあります。フルーティーさは共通するものの、味が違うので飲み比べもおすすめ!
グレンモーレンジィ ネクター・ドールの評価まとめ
今回は、スコッチウイスキーのハイランドシングルモルト「グレンモーレンジィ ネクター・ドール」についてご紹介しました。
- 極甘口のソーテルヌワインを熟成した樽を使って後熟
- ハチミツのような甘さとシトラス系のフルーティーさ
- 比較的どの飲み方でもおいしく飲める
僕がおすすめした人の評価は軒並み高いので、これを機にぜひ一度飲んでみてはいかがでしょうか。



普段頑張って仕事をしているご褒美として、たまにはリッチにいきましょう!


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