選び方別に紹介|シェリー樽熟成のおすすめウイスキーをプロが厳選
バーテンダー/ブロガーのいのかず(@InoKazuBlog)です。
ドライフルーツのような、深みのある甘さをウイスキーに与えてくれる「シェリー樽」。
近年ではシェリー樽熟成のウイスキー人気もあってか、リリースされる銘柄が多く、どの銘柄を選べばいいのか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、数あるシェリー樽で熟成されたウイスキーの中から、バーテンダーである筆者がおすすめの銘柄をご紹介。
風味の強さや価格帯、目的、味わい、飲み方など、さまざまな選び方の中から、あなたにピッタリの銘柄を提案します。
あなたにピッタリの銘柄はコレ!選び方別のおすすめウイスキーランキング
下のタブをタップして、自分にピッタリのシェリー樽系ウイスキーを見つけてみてください!なぜこの順位になったのか質問等あれば、コメントをくだされば返信します。
※「シェリー樽 + 他の樽」で熟成していても、メインの風味がシェリーであれば掲載しています。
シェリー樽熟成のおすすめウイスキーを紹介
各選び方によるランキングでは、断腸の思いで惜しくも選考外となったものの、個人的におすすめしたい銘柄はたくさんあります。ぜひ選考外の銘柄もチェックしてみてください!
ザ・フェイマスグラウス シェリーカスク フィニッシュ
基本情報
- 生産国
-
スコットランド
- 分類
-
ブレンデッド
- 容量 / 度数
-
700mL / 40%
- 熟成樽
-
スパニッシュシェリーオーク樽
テイスト
- 香り
-
バニラ、ドライフルーツ、洋梨、スパイス、オーク香。
- 味わい
-
バニラ、ドライフルーツ、ナッツ、オレンジ、チョコ、スパイス、オーク香。
- 余韻
-
ほのかにビターでスパイシーな余韻が程よく続く。
「フェイマスグラウス シェリーカスク フィニッシュ」は、スコットランド国内でも非常に人気の高いブレンデッドウイスキー「ザ・フェイマスグラウス」を、スパニッシュオークのシェリー樽で後熟したウイスキーです。
シェリー樽が使われるウイスキーの中でも安価な部類ですが、味わいに荒々しさや雑味は感じません。
むしろしっかりとシェリー樽が感じられつつも、味わいのバランスが良く、シェリー樽を手軽に感じたい人には非常におすすめです。
飲み方はストレート・水割りがおすすめ!低価格ですがアルコール刺激は少なめです。
シーバスリーガル エクストラ 13年 オロロソ シェリーカスク
基本情報
- 生産国
-
スコットランド
- 分類
-
ブレンデッド
- 容量 / 度数
-
700mL / 40%
- 熟成樽
-
オロロソシェリー樽(一部原酒)
テイスト
- 香り
-
バニラ、レーズン、洋梨、スパイス、オーク香。
- 味わい
-
ベリー、キャラメル、バニラ、ナッツ、スパイス、オーク香。
- 余韻
-
ドライめで、ほんのりビターでスパイシーな余韻が程よく続く。
「シーバスリーガル エクストラ 13年 オロロソ シェリーカスク」は、同ブランドの定番モデル「シーバスリーガル 12年」より1年長く(エクストラ)熟成させたウイスキーです。
原酒の一部をオロロソシェリー樽で熟成させることで、リッチでコクのある風味が追加されています。
コクが生まれたとはいえ、少し飲み応えが不足している感じはありますが、甘さは程よく感じられますし、低価格帯の中では比較的シェリー感は感じやすいでしょう。
ライトで飲みやすいウイスキーを探している人にピッタリ!飲み方はソーダ割か水割りがおすすめです。
スカリーワグ
基本情報
- 生産国
-
スコットランド
- 分類
-
ブレンデッドモルト
- 容量 / 度数
-
700mL / 46%
- 使用原酒
-
- モートラック
- マッカラン
- グレンロセス
- 熟成樽
-
- 1stフィルバーボン樽(30%)
- 2ndフィルバーボン樽(30%)
- 1stフィルシェリー樽(40%)
- 主な受賞歴
-
テイスト
- 香り
-
バニラ、ドライフルーツ、モルト、ショウガ。
- 味わい
-
チョコレート、ドライフルーツ、シナモン、オーク香。
- 余韻
-
ほんのりビターなオーク香、オレンジのような爽やかさ、ショウガのようなスパイシーさが程よく続く。
「スカリーワグ」は、複数のシングルモルトウイスキー同士をブレンドした「ブレンデッドモルト」という分類のウイスキーです。
ブレンドしているウイスキーは、甘くフルーティーで、華やかな味わいが特徴の「スペイサイドモルト」の中から、シェリー樽熟成された原酒メインをブレンド。
やや若さはあるものの、ミルクチョコレートのような甘さが特徴で、リッチな風味が楽しめます。
おすすめの飲み方は、ストレートかロックです!デザインが可愛いので、プレゼントにもおすすめ。
ネイキッドモルト
基本情報
- 生産国
-
スコットランド
- 分類
-
ブレンデッドモルト
- 容量 / 度数
-
700mL / 46%
- 使用原酒
-
非公開
- 熟成樽
-
1stフィルオロロソシェリー樽(6ヶ月)
- 主な受賞歴
-
テイスト
- 香り
-
ドライフルーツ、ほんのりハーブ、スパイス、オーク香。
- 味わい
-
ドライフルーツ、バニラ、モルト、ダークチェリー、ダークチョコ、スパイス、オーク香。
- 余韻
-
甘くほんのりビターな余韻が程よく続く。
「ネイキッドモルト」は、「ザ・フェイマスグラウス」よりリリースされていた「ザ・ネイキッドグラウス」の終売後、ブレンデッドモルトとしてリニューアルされたウイスキーです。
風味の強さは以前のほうがありましたが、代わりにモルト感が増し、サラッと飲みやすくなった印象があります。
口当たりは滑らか、かつ優しい味わいでバランスも良いので、ウイスキーを飲み慣れていない人でもとっつきやすいでしょう。
ちなみに、ブランド自体は「ザ・フェイマスグラウス」ではなく、「ネイキッドモルト」として完全に分断されています!飲み方はストレートかロックがおすすめ。
ベンロマック 10年
基本情報
- 生産国
-
スコットランド
- 分類
-
シングルモルト
(スペイサイド)
- 容量 / 度数
-
700mL / 43%
- 熟成樽
-
- 1stフィルバーボン樽
- 1stフィルシェリー樽
- 主な受賞歴
-
テイスト
- 香り
-
モルト、ドライフルーツ、バニラ、洋梨、スパイス、柔らかいスモーク。
- 味わい
-
モルト、ドライフルーツ、バニラ、ほのかにハーブ、チョコ、スパイス、程よいスモーク、オーク香。
- 余韻
-
モルティかつスモーキーな余韻が長く続く。
2020年にボトルデザインが刷新されてからの「ベンロマック 10年」は、スモーキーさとシェリー樽の風味が強まったのが特徴です。
10年熟成とは思えないほど豊かな風味と質の高さがあり、全体のバランスは良く、さまざまなフレーバーが複雑に絡み合います。
価格は10年熟成のわりに高価ですが、味わいの満足感を考えればそこまで高く感じません。
ちなみに、ボトルデザイン刷新前のボトルは樽の構成や味わい等、まったく違います!以前のボトルと現行ボトルの情報がごっちゃになっているWebサイトをよく見かけるので、注意しましょう。飲み方はストレート・ロック・ソーダ割りです!
アベラワー 12年 ダブル・カスク マチュアード
基本情報
- 生産国
-
スコットランド
- 分類
-
シングルモルト
(スペイサイド)
- 容量 / 度数
-
700mL / 40%
- 熟成樽
-
- バーボン樽
- シェリー樽
- 主な受賞歴
-
テイスト
- 香り
-
バニラ、チョコレート、ナッツ、オレンジ。
- 味わい
-
チョコレート、オレンジ、バニラ、ドライフルーツ、オーク香。
- 余韻
-
甘さとスパイシーさ、ほのかなビターさが程よく続く。
「アベラワー 12年 ダブル・カスク マチュアード」は、名前のとおり、2種類の樽でそれぞれ熟成(マチュアード)された原酒を合わせてして造られたウイスキーです。
クセがなくあたたかみのある味わいで、リッチで華やかな風味です。
若干ボディが薄すぎる感じがありますが、口当たりが非常に優しく、飲みやすいウイスキーを探している人にはピッタリです。
ホッとひと息つきたいときに飲めるような優しい味わいです。ストレートかロックがおすすめ!
アベラワー アブーナ
基本情報
- 生産国
-
スコットランド
- 分類
-
シングルモルト
(スペイサイド)
- 容量 / 度数
-
700mL / 60%前後(リリース毎に若干の変化あり)
- 熟成樽
-
スパニッシュオークのオロロソシェリー樽
- 主な受賞歴
-
テイスト
- 香り
-
ドライフルーツ、スパイス、オレンジ、オーク香。
- 味わい
-
ハチミツ、ドライフルーツ、チョコ、ダークチェリー、オレンジ、スパイス、オーク香。
- 余韻
-
ほのかなビターさ、力強いスパイシーさがとても長く続く。
「アベラワー アブーナ」は、瓶詰めの際に加水を行わず、樽出しの度数でそのまま瓶詰めした「カスクストレングス(解説記事)」のウイスキーです。
ウイスキー初心者やアルコールに弱い人には不向きですが、きわめて重厚かつコクのある味わいで、ウイスキーラバーにはぜひ一度飲んでもらいたい銘柄の1つ。
ノンエイジかつ高度数ですが粗さはなく、爆発的に感じられるシェリー感は一度飲んだら忘れられない体験となるでしょう。
僕の大好きな銘柄の1つ!バッチごとで少し味に変化はありますが、ハズレはほぼないと思って大丈夫です!飲み方はストレート・ロックがおすすめ。
グレンファークラス 12年
基本情報
- 生産国
-
スコットランド
- 分類
-
シングルモルト
(スペイサイド)
- 容量 / 度数
-
1L / 43%
- 熟成樽
-
オロロソシェリー樽
- 主な受賞歴
-
テイスト
- 香り
-
レーズン、スパイス、ハチミツ、オレンジ。
- 味わい
-
バニラ、レーズン、オーク香、スパイス、ミント、ショウガ、オレンジ。
- 余韻
-
味わいの甘さとは一転し、ややドライめの余韻が程よく続く。
「グレンファークラス 12年」は、シェリー樽熟成のウイスキーの中でも、ややライトでスッキリとした甘さが楽しめるウイスキーです。
どっしり重めのシェリー感を求めている人には少し不向きかもしれませんが、樽の効き方がいやらしくなく、かつシェリーの風味はしっかりと感じられ、バランスが良く柔らかい印象を受けます。
以前より値上がりして、やや手が届きづらくなったものの、それでもシェリー樽系ウイスキーとして絶対に外せない王道ブランドです。
飲み方は風味がしっかりと感じられるストレート・ロックがおすすめ。ちなみに、容量1Lの並行輸入品と700mLの正規品を飲み比べたのですが、違いはないのに同価格なので、1Lが圧倒的におすすめ!
グレンアラヒー 12年
基本情報
- 生産国
-
スコットランド
- 分類
-
シングルモルト
(スペイサイド)
- 容量 / 度数
-
700mL / 46%
- 熟成樽
-
- ペドロ・ヒメネスシェリー樽
- オロロソシェリー樽
- ヴァージンオーク樽
- 赤ワイン樽
- 主な受賞歴
-
テイスト
- 香り
-
レーズン、ダークチョコ、ダークチェリー、スパイス、モルト、オーク香。
- 味わい
-
ダークチョコ、ダークチェリー、レーズン、バニラ、スパイス、バナナ、オーク香。
- 余韻
-
深い甘みとスパイシーさが程よく続く。
「グレンアラヒー 12年」は、シェリー樽やワイン樽など、フルーティーな風味が付きやすい樽で熟成された原酒から造られるウイスキーです。
数ある12年熟成のウイスキーの中でも、深みのあるリッチな味わい、樽由来の豊かな風味が楽しめます。
同価格帯の王道銘柄「グレンドロナック 12年」よりも甘さや風味の豊かさがあり、バランスの良さはドロナックに軍配が上がる印象です。
めちゃくちゃシェリー感強めでリッチ!12年にしては高価ですが、価格分の味わいはあります。飲み方はストレートかロックがおすすめ。
ベンリアック 12年(ザ・トゥエルブ)
基本情報
- 生産国
-
スコットランド
- 分類
-
シングルモルト
(スペイサイド)
- 容量 / 度数
-
700mL / 46%
- 熟成樽
-
- シェリー樽
- バーボン樽
- ポートワイン樽
- 主な受賞歴
-
テイスト
- 香り
-
バニラ、ハチミツ、ナッツ、オレンジ。
- 味わい
-
ハチミツ、リンゴ、ドライフルーツ、プラム、モルト、ナッツ、スパイス、オーク香。
- 余韻
-
モルトの甘さとほのかなビターさ、爽やかなスパイシーさが程よく続く。
「ベンリアック 12年(ザ トゥウェルブ)」は、12年熟成のわりには非常に豊かな風味が楽しめるウイスキーです。
全体的に優しい印象でバランスが良いのですが、中にしっかりと複雑さや味わい深さがあります。
ノンピートなので、スモーキーなクセのある風味が苦手な人にはおすすめです。
個人的にけっこう好きな銘柄。強い個性はないものの、シンプルで質の高い味わいが1番落ち着きます。ストレートかロックがおすすめですが、ソーダ割りも合います。
ザ・マッカラン シェリーオーク 12年
基本情報
- 生産国
-
スコットランド
- 分類
-
シングルモルト
(スペイサイド)
- 容量 / 度数
-
700mL / 40%
- 熟成樽
-
ヨーロピアンオークのシェリー樽
テイスト
- 香り
-
キャラメル、レーズン、スパイス、豊かなオーク香。
- 味わい
-
ドライフルーツ、トースト、スパイス、ビターチョコ、ナッツ、キャラメル。
- 余韻
-
甘くスパイシーで、華やかなオーク香が長く続く。
「ザ・マッカラン シェリーオーク12年」は、「シングルモルトのロールス・ロイス」と称されるほど質の高いウイスキーです。
シェリー樽熟成のウイスキーと言ったら、絶対にこの銘柄は外せないくらい、シェリー樽の風味がしっかりと、かつ上品に感じられます。
度数が40%で風味の力強さはそんなにありませんが、12年熟成ながらも本当にリッチで、ウットリするような香り高さです。
値上がりしすぎたので、今はもっぱらプレゼント用のウイスキーかなという感じですね。ただし、飲んだことのない人は一度は絶対に飲んでおきましょう。ストレートかロックがおすすめ。
グレンドロナック 12年
基本情報
- 生産国
-
スコットランド
- 分類
-
シングルモルト
(ハイランド)
- 容量 / 度数
-
700mL / 43%
- 熟成樽
-
- オロロソシェリー樽
- ペドロ・ヒメネスシェリー樽
- 主な受賞歴
-
テイスト
- 香り
-
レーズン、イチジク、ゴム、スパイス、ショウガ。
- 味わい
-
レーズン、ナッツ、バニラ、スパイス、ビターチョコ、オレンジ、オーク香。
- 余韻
-
深い甘みとほのかなビターさ、スパイシーな余韻が程よく続く。
「グレンドロナック 12年」は、辛口と極甘口の2種類のシェリー樽で熟成して造られるウイスキーです。
シェリー樽由来の落ち着きのあるフルーティーさやリッチな芳醇さ、独特のスパイシーさがしっかりと感じられます。
濃厚な風味はありつつも甘すぎず、上品で華やかにまとまったウイスキーを求める人にはピッタリです。
シェリー系のウイスキーの味を知っておきたいなら、この銘柄は絶対に外せません!飲み方はストレートがおすすめです。ビターさはあるけどロックもおいしい。
グレンモーレンジィ ラサンタ 12年
基本情報
- 生産国
-
スコットランド
- 分類
-
シングルモルト
(ハイランド)
- 容量 / 度数
-
700mL / 43%
- 熟成樽
-
- バーボン樽
- オロロソシェリー樽
- ペドロ・ヒメネスシェリー樽
- 主な受賞歴
-
テイスト
- 香り
-
レーズン、ベリー、チョコレート、オレンジ、キャラメル。
- 味わい
-
ベリー、レーズン、アプリコット、チョコレート、オレンジ、ナッツ、オーク香、スパイス。
- 余韻
-
あたたかみのあるフルーティーさとスパイシーさが長く続く。
「グレンモーレンジィ ラサンタ 12年 シェリーカスク フィニッシュ」は、辛口と極甘口の2種類のシェリー樽で後熟して造られるウイスキーです。
ドライフルーツのような味わいよりも、フレッシュなベリー感が強く、ジューシーで濃厚なフルーティーさが楽しめます。
12年熟成とは思えない落ち着きとリッチさがあり、甘さとベリー系のフルーティーさのどちらも欲しい人には特におすすめです。
12年熟成の中では高価な部類ですが、味わい的には全然満足できます!ボディが弱め、かつ酸味もあるためストレートがおすすめです。
アラン シェリーカスク
基本情報
- 生産国
-
スコットランド
- 分類
-
シングルモルト
(アイランズ)
- 容量 / 度数
-
700mL / 55.8%
- 熟成樽
-
1stフィルのホグスヘッドシェリー樽
- 主な受賞歴
-
テイスト
- 香り
-
レーズン、ドライフィグ、スパイス、ナッツ、オーク香。
- 味わい
-
レーズン、ドライフィグ、ダークチェリー、スパイス、チョコ、ナッツ、オーク香。
- 余韻
-
落ち着いた甘いフルーティーさとスパイシーな余韻が長く続く。
「アラン シェリーカスク」は、先ほどご紹介した「アベラワー アブーナ」と同様に、加水なしで瓶詰めした「カスクストレングス(解説記事)」のウイスキーです。
ノンエイジなのでやや若々しさはあるものの、非常にしっかりとしたシェリー感があり、バランスも良く、質の高い仕上がりとなっています。
度数のわりに比較的飲みやすいので、初めてカスクストレングスを飲む人にもおすすめです。
風味はしっかりだけど飲み口は重くなく、アラン特有のフレッシュさも残っていますね。飲み方はストレートか、加水も少量に留めるのがおすすめ。
キルホーマン サナイグ
基本情報
- 生産国
-
スコットランド
- 分類
-
シングルモルト
(アイラ)
- 容量 / 度数
-
700mL / 46%
- 熟成樽
-
- オロロソシェリー樽(70%)
- バーボン樽(30%)
- 主な受賞歴
-
テイスト
- 香り
-
キャラメル、レーズン、スモーク、潮気、干し草。
- 味わい
-
レーズン、スモーク、ダークチョコ、プラム、デーツ、干し草、土、スパイス。
- 余韻
-
フルーティーかつ力強いピーティーな余韻が長く続く。
「キルホーマン サナイグ」は、同ブランドの「キルホーマン マキヤーベイ」と真逆の樽構成(シェリー樽:バーボン樽=7:3)で造られるウイスキーです。
フェノール値50ppmと、クセの強いウイスキーがひしめくアイラモルトの中でも、特に強いスモーキーさを誇ります。
若々しさを感じるものの、強いスモークの中でもわかるリッチなフルーティーさがあり、豊かで複雑な味わいです。
飲み方はストレート・ロックがおすすめ。フェノール値についてやピートについては、以下の記事で詳しく解説しています!
アードベッグ ウーガダール
基本情報
- 生産国
-
スコットランド
- 分類
-
シングルモルト
(アイラ)
- 容量 / 度数
-
700mL / 54.2%
- 熟成樽
-
- バーボン樽
- オロロソシェリー樽
- 主な受賞歴
-
テイスト
- 香り
-
ドライフルーツ、ベリー、スモーク、スパイス、オーク香。
- 味わい
-
ハチミツ、レモン、ドライフルーツ、ミント、潮気、スモーク、スパイス、オーク香。
- 余韻
-
深い甘さと力強いスモーキーさが長く続く。
「アードベッグ ウーガダール」は、全世界にいるアードベッグコミッティー(ファンクラブ)会員のうち、12万人以上がお気に入りのアードベッグだと投票した、ブランド内でも屈指の人気を誇るウイスキーです。
完成度が非常に高く、シェリー樽由来の深みのある複雑な味わい、上品で芳醇な甘さ、力強いピーティーさ、パワフルな飲み応えなど、さまざまな要素を兼ね備えています。
スモーキーなクセの強いウイスキーが好きで、度数の高さが気にならなければ、”超”が付くほどおすすめの1本です。
アードベッグのコアレンジの中なら、まさに最高の1本と言っても過言ではありません。僕も大好きです。飲み方はストレート・ロックがおすすめ!
ボウモア 15年
基本情報
- 生産国
-
スコットランド
- 分類
-
シングルモルト
(アイラ)
- 容量 / 度数
-
700mL / 43%
- 熟成樽
-
- バーボン樽
- ヨーロピアンオークのオロロソ樽
- 主な受賞歴
-
テイスト
- 香り
-
ハチミツ、オレンジ、ベリー、ナッツ、スモーク。
- 味わい
-
キャラメル、ドライフルーツ、オレンジ、潮気、スモーク、ビターチョコ、スパイス。
- 余韻
-
豊かなスモークと柔らかいオーク香が長く続く。
「ボウモア 15年」は、バーボン樽で12年感熟成させた原酒を、3年間オロロソ樽で後熟して造られるウイスキーです。
度数が43%とそこまで高くないにもかかわらず、豊かで満足感のある味わいが楽しめます。
強烈すぎない品の良いスモーキーさ、落ち着いた甘さのあるウイスキーを探している人にピッタリです。
自分で買うには少し高いという印象!個人的にプレゼント用かな。もう少し飲み応えがあれば、個人用で買っていたかも知れません。
ブッシュミルズ ブラックブッシュ
基本情報
- 生産国
-
アイルランド
- 分類
-
ブレンデッド
- 容量 / 度数
-
700mL / 40%
- 熟成樽
-
- オロロソシェリー樽
- バーボン樽
- 主な受賞歴
-
テイスト
- 香り
-
ドライフルーツ、リンゴ、スパイス。
- 味わい
-
ハチミツ、ドライフルーツ、シトラス、スパイス、ウッディ。
- 余韻
-
フルーティーさとあたたかみのあるスパイシーさ、ほんのりビターさが抜けていく。
「ブッシュミルズ ブラックブッシュ」は、モルト比率が80%ときわめて高いブレンデッドで、シェリー樽由来の風味が全面的に感じられるウイスキーです。
低価格ながらも、芳醇で華やかな味わいが楽しめます。
甘くフルーティーで飲みやすく、リッチさもあるため、初心者から飲み慣れた人まで、幅広い人におすすめです。
飲み方はストレートかロックがおすすめ!かなりコスパが良いです。
ザ・セクストン シングルモルト
基本情報
- 生産国
-
アイルランド
- 分類
-
シングルモルト
- 容量 / 度数
-
700mL / 40%
- 熟成樽
-
オロロソシェリー樽
- 主な受賞歴
-
テイスト
- 香り
-
レーズン、ハチミツ、ナッツ、スパイス、オーク香。
- 味わい
-
レーズン、チョコ、モルト、オレンジ、ハチミツ、ナッツ、スパイス、オーク香。
- 余韻
-
優しい甘さが程よく続く。
ブッシュミルズ蒸溜所が手掛け、日本では2024年11月に発売したばかりの「ザ・セクストン シングルモルト」は、アメリカで販売されているアイリッシュシングルモルトの中でNo.1の売れ行き商品です。
シェリー樽のみで熟成されたシングルモルトとしてはかなり低価格帯で、4年熟成と短熟ながらもアルコール刺激はありませんし、樽由来の風味もしっかり感じられます。
そこまで深みや複雑さはないものの、優しい甘さとともにアイリッシュらしいクリーミーな口当たりも感じられるため、ウイスキー初心者にもおすすめです。
味わい的にコスパはけっこう高め!ストレートかロックがおすすめです。当然こちらもおいしいのですが、個人的には同蒸溜所の「ブッシュミルズ ブラックブッシュ」がコスパの面でさらに評価を上げた印象。
ブッシュミルズ シングルモルト 16年
基本情報
- 生産国
-
アイルランド
- 分類
-
シングルモルト
- 容量 / 度数
-
700mL / 40%
- 熟成樽
-
- オロロソ樽
- バーボン樽
- ポートワイン樽
- 主な受賞歴
-
テイスト
- 香り
-
ドライフルーツ、バニラ、ベリー、オーク香。
- 味わい
-
ドライフルーツ、ダークチョコ、バニラ、ナッツ、スパイス、オーク香。
- 余韻
-
甘くあたたかみのあるスパイシーな余韻が長く続く。
「ブッシュミルズ シングルモルト 16年」は、オロロソ樽とバーボン樽で15年以上熟成させ、約9ヶ月間ポートワイン樽で後熟して造られるウイスキーです。
度数が40%のため、飲み応えの部分で若干の物足りなさはあるものの、味わいは豊かで繊細かつ華やかな風味は、特別な時間を演出してくれます。
複雑でありながらバランスが良く、甘く芳醇で、柔らかい飲み口のウイスキーを探している人にピッタリです。
数あるアイリッシュの中でもかなりの質の高さ!とにかく華やかで本当においしい。僕も大好きな1本です。
レッドブレスト 12年
基本情報
- 生産国
-
アイルランド
- 分類
-
シングルポットスチル
- 容量 / 度数
-
700mL / 40%
- 熟成樽
-
- バーボン樽
- シェリー樽
- 主な受賞歴
-
テイスト
- 香り
-
ナッツ、ドライフルーツ、ベリー、スパイス、バニラ。
- 味わい
-
モルト、バニラ、スパイス、ジンジャー、ナッツ、アプリコット。
- 余韻
-
ほんのり甘酸っぱく、ウッディでスパイシーな余韻が長く続く。
「レッドブレスト 12年」は度数が40%と低めながらも、かなり飲み応えがあって満足感のあるウイスキーです。
シェリー感はそこまで強くなく、際立った個性の強さもないものの、シンプルかつ洗練された味わいが楽しめます。
味わいのバランスがとても良く、“質の高いアイリッシュウイスキーとは何か”が分かるはずです。
僕が大好きな銘柄の1つ!飲み方はストレート・ロックがおすすめです。
リージェント
基本情報
- 生産国
-
アメリカ
- 分類
-
バーボン
- 容量 / 度数
-
750mL / 47%
- 熟成樽
-
- ホワイトオーク樽
- ワイン樽
- シェリー樽
- 主な受賞歴
-
テイスト
- 香り
-
バニラ、キャラメル、レーズン、スパイス、オーク香。
- 味わい
-
キャラメル、レーズン、ベリー、オレンジ、スパイス、オーク香。
- 余韻
-
フルーティーで、スパイシーかつ芳ばしいビターさが長く続く。
「リージェント」は、アメリカンウイスキーの伝統と日本のブレンド技術が融合して生まれたウイスキーです。
一般的なーボンのようにガツンとした力強い味わいではありませんが、飲みやすさの中にリッチで奥深い味わいがあります。
シェリー樽とワイン樽で後熟したバーボンと、正統なバーボンをブレンドしているため、良い意味でバーボンらしくない、新時代の味わいを感じてみてください。
クラシックなバーボンが好きな人にはミスマッチですが、飲みやすくモダンな味わいが楽しめます!ストレート・ロックがおすすめですが、ソーダ割りも合います。
ラビットホール デアリンガー
基本情報
- 生産国
-
アメリカ
- 分類
-
バーボン
- 容量 / 度数
-
700mL / 46.5%
- 熟成樽
-
ペドロ・ヒメネスシェリー樽
- 主な受賞歴
-
テイスト
- 香り
-
キャラメル、レーズン、ドライアプリコット、オーク香。
- 味わい
-
バニラ、レーズン、プラム、バナナ、ダークチョコ、ナッツ、スパイス、オーク香。
- 余韻
-
落ち着いたフルーティーさと、芳ばしいドライなオーク香が長く続く。
「ラビットホール デアリンガー」は、アリゲーターチャー(強く樽を焦がす)を施した樽で熟成した原酒を、極甘口のペドロ・ヒメネスシェリー樽で後熟したウイスキーです。
マッシュビル(原料の構成比)はコーン65%、ウィート25%、モルト10%となっており、ライ麦の代わりに小麦を使うことで、滑らかな飲み心地と繊細で柔らかい印象が生まれています。
ハッキリと感じるシェリー感とウィーテッド(小麦が使われた)バーボンの良さがバランスよく融合していて、風味はとてもリッチで豊かです。
以前、ペルノ・リカールさんのイベントで飲んだときに、非常にユニークな味わいで強く記憶に残った銘柄でした!高価ですが良い経験になるはず!飲み方はストレート・ロックがおすすめ。
サントリーウイスキーオールド
基本情報
- 生産国
-
日本
- 分類
-
ブレンデッド
- 容量 / 度数
-
700mL / 43%
- 使用原酒
-
山崎蒸溜所のシェリー樽原酒
テイスト
- 香り
-
レーズン、オレンジ、ハチミツ、バニラ、オーク香。
- 味わい
-
レーズン、ハチミツ、豊かなオーク香、わずかなスモーク。
- 余韻
-
短めで、スパイシーさとビターさで締まる。
「サントリーウイスキーオールド」は、近年値上がりが激しいジャパニーズウイスキーの中でも、安定して低価格で供給される、高コスパなウイスキーです。
甘く芳醇な風味で、味の系統はシングルモルトの「山崎」に似ています。
ただ甘いだけではなく、ライトで爽やかな印象もあり、和食の食中酒としてもおすすめです。
ストレートだと若干アルコール感がありますが(飲むならショットグラスがおすすめ)、味わい的にはおすすめ!水割りにもよく合います。
桜尾 SHERRY CASK STILLMAN’S SELECTION(シェリーカスク)
基本情報
- 生産国
-
日本
- 分類
-
シングルモルト
- 容量 / 度数
-
700mL / 50%
- 熟成樽
-
2種類のクリームシェリー樽
- 主な受賞歴
-
テイスト
- 香り
-
レーズン、プラム、ベリー、バニラ、干し草、ほのかに潮気。
- 味わい
-
レーズン、ダークチェリー、オレンジ、チョコ、柔らかいピート、オリエンタルなオーク香、スパイス。
- 余韻
-
落ち着いたフルーティーさ、ビターかつオリエンタルなオーク香が長く続く。
「桜尾 SHERRY CASK STILLMAN’S SELECTION(シェリーカスク)」は、ウイスキーでは珍しく「クリーム」というシェリーの樽を使って造られるウイスキーです。
ノンエイジかつ50%という比較的高めな度数なのにもかかわらず、アルコール刺激は感じられません。
シェリー樽由来の深みのある甘さや、滑らかな飲み心地、ジャパニーズウイスキー特有の繊細かつ柔らかい味わいなど、おいしい要素がたくさん詰まっています。
通常タイプの「シングルモルトジャパニーズウイスキー桜尾」を飲んだときにも感じたのですが、桜尾はめちゃくちゃ質が高い…。飲み方はストレート・ロックがおすすめです!
カバラン トリプルシェリーカスク
基本情報
- 生産国
-
台湾
- 分類
-
シングルモルト
- 容量 / 度数
-
700mL / 40%
- 熟成樽
-
- オロロソシェリー樽
- ペドロ・ヒメネスシェリー樽
- モスカテルシェリー樽
- 主な受賞歴
-
テイスト
- 香り
-
ベリー、ドライフルーツ、スパイス、チョコ、オーク香。
- 味わい
-
ハチミツ、ナッツ、マンゴー、ドライフルーツ、チョコ、スパイス、オーク香。
- 余韻
-
フルーティーな甘さと豊かな樽香、わずかなビターさが長く続く。
「カバラン トリプルシェリーカスク」は、名前のとおり3種類のシェリー樽を贅沢に使って造られる、台湾のウイスキーです。
度数が40%と低めですが、味わいのボリュームはなかなかのもので、リッチかつ芳醇な甘みがしっかりと感じられます。
濃厚でコクのある甘みが好きな人、甘いフルーティーさを求める人にはピッタリです。
カバランブランドに特有のトロピカルなフルーティーさが、シェリーの中にちゃんと感じられるのもおもしろい!飲み方はストレートがおすすめです。
カバランソリスト オロロソシェリーカスク カスクストレングス シングルモルトウイスキー
基本情報
- 生産国
-
台湾
- 分類
-
シングルモルト
- 容量 / 度数
-
700mL / 57%前後(リリース毎に若干の変化あり)
- 熟成樽
-
オロロソシェリー樽
- 主な受賞歴
-
テイスト
- 香り
-
ドライフルーツ、ナッツ、スパイス、オレンジ、オーク香。
- 味わい
-
ドライフルーツ、ダークチョコ、スパイス、オーク香。
- 余韻
-
深くあたたかみのあるフルーティーさと、ほのかにビターで芳ばしいオーク香がとても長く続く。
「カバランソリスト オロロソシェリーカスク カスクストレングス シングルモルトウイスキー」は、オロロソシェリーのみで熟成された、カスクストレングスのウイスキーです。
とにかく濃厚な味わいで、筆者はこの銘柄以上に力強くシェリー感を味わったことがありません。
とても高価ですが、本当に美味しいウイスキーなので、「オロロソの風味を強烈に感じたい!」「リッチなシェリーの甘みを感じたい!」と思う人は、ぜひ一度飲んでみてください。
リリース毎に若干味わいや度数が変わりますが、僕が飲んだバッチは全部おいしかったので、安心して変えます!飲み方はストレートか加水がおすすめ!「ソリストシリーズ」はどれも最高です。
まとめ
シェリー樽熟成のウイスキーはとれもリッチで深みのある味わいがするので、ゆったりとした家飲み時間を豪華に彩ります。
あまりにも濃厚な銘柄は夏場にはミスマッチな感じはありますが、冬場や締めの1杯で飲むときには、最高のウイスキー体験となるでしょう。
紹介した銘柄数は27種類と多くなりましたが、何度か読み返すと自分にピッタリの銘柄が見つかるはずです。
飲んでみた感想等あれば、ぜひコメントもお待ちしています。
Comment