レビュー|レッドブレスト12年【フルボディで満足感◎】
バーテンダー/ブロガーのいのかず(@InoKazuBlog)です。
今回の記事では、アイリッシュのシングルポットスチルウイスキー「レッドブレスト 12年」についてレビュー・評価をしていきます。
ウイスキーを買うときになるべく失敗したくない!という人は、ぜひ最後までご覧ください。
- ウイスキー好きも満足できるボディの強さ
- 12年熟成の中でも特に質が高い
- 味わいのバランスが良い
- 12年熟成としては若干高価
レッドブレスト 12年とは
原産国 | アイルランド |
分類 | シングルポットスチル |
容量 | 700ml |
度数 | 40% |
主な受賞歴 | IWSC 2019:金賞 SWSC 2016:金賞 |
「レッドブレスト 12年」は「ジェムソン」「グリーンスポット」など、有名な銘柄を有するミドルトン蒸溜所で造られる、シングルポットスチルウイスキーです。
- シングルポットスチルウイスキーとは?
- アイリッシュウイスキーにおけるウイスキーの分類。モルト(大麦麦芽)と未発芽の大麦の両方を使い、ポットスチル(単式蒸溜器)で3回蒸溜するウイスキー。
- 原料の定義
- モルト30%以上
未発芽大麦30%以上
大麦系以外の穀物は全体の5%未満
日本で発売されている通常ラインナップには12年、15年、21年があり、すべて世界的な賞を多数受賞しています。
また、レッドブレストはすべての銘柄で熟成にオロロソシェリー樽を使っているのが特徴です。
ブランド名は、創業販売元であるW&Aギルビー社の会長が、バードウォッチング中にヨーロッパコマドリ(ロビン・レッドブレスト)を見つけたことに由来しています。
レッドブレスト 12年の評価・レビュー
バーテンダーである筆者が、「レッドブレスト 12年」を実際に飲んだときの評価・レビューをします。
どんな味わいか・どんな飲み方がおすすめなのかを詳しくご紹介!
テイスティングレビュー
※数値が高い=良いウイスキーではありません
- 香り
-
豊かでフルーティー。シンプルだが心地よい。
ナッツ・ドライフルーツ・ベリー・スパイス・バニラ。
- 味わい
-
複雑かつ繊細。口当たりはオイリーでなめらか。
モルト・バニラ・スパイス・ジンジャー・ナッツ・アプリコット・ウッディ。
- 余韻
-
長めに残る。
スパイシーでほんのり甘酸っぱい。
「レッドブレスト 12年」は味わいのバランスが良く、初心者にもおすすめできる飲みやすいウイスキーです。
しかし、飲みやすいからといって厚みがないわけではなく、ウイスキー好きでも満足できるようなフルボディな仕上がり。
シンプルながらも洗練された味わいで、アルコールのアタックもありません。
12年熟成のウイスキーの中なら、抜群に質の高いウイスキーかなと思います!
飲み方別の評価
繊細かつ複雑な味わいをしっかりと堪能できる。基本はストレートがおすすめ。
おすすめ度
加水しても味がボヤけづらい。風味の広がりも良好。
おすすめ度
甘さが落ち着き、スパイシーさが出てくる。クリーミーな口当たりは増す。
おすすめ度
味わい深く、馴染みがよくおいしいが、この銘柄である必要はない。
おすすめ度
水割り同様においしいが、こちらもこの銘柄である必要はない。爽快感を求めるならもっとライトな銘柄が最適。
おすすめ度
総合評価
「レッドブレスト 12年」は、素晴らしいバランスとボディ感で、飲めばたちまち出来の良さが感じられます。
12年熟成のウイスキーの中ではトップクラスにおいしく、一度は飲んでおきたいウイスキーの1つです。
ただ、アイリッシュというだけありクセやパンチはないため、そういったウイスキーが好きな人だと少し物足りなく感じることもあるでしょう。
逆に繊細なウイスキーや奥深いウイスキー、シンプルながら完成度の高いウイスキーが好きな人には相性抜群です。
レッドブレスト 12年の評価まとめ
今回は、アイリッシュのシングルポットスチルウイスキー「レッドブレスト 12年」についてご紹介しました。
- 厚めのボディで満足感がある
- 世界的にも評価が高い
- 初心者から飲み慣れた人まで幅広くおすすめ
一般的にアイリッシュウイスキーといえば、クセがなく軽くて飲みやすいというイメージを持つ人も多いでしょう。
しかし「レッドブレスト 12年」は飲みやすいのに飲みごたえもあります。
今までのアイリッシュウイスキーでは満足できなかった人には特におすすめしたい1本なので、ぜひこれを機に飲んでみてはいかがでしょうか。
決して重いわけではなく、優しいながらも風味がしっかりしているという感じです!
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