こんにちは、いのかずです。
現在、一流のマスターのもとでチーフバーテンダーを務めています。
今回の記事では、スコットランドのスペイサイドで作られているシングルモルトウイスキー【ザ シングルトン ダフタウン 12年】を評価・レビューしていきます。
ザ シングルトン ダフタウンとは
スペイサイドのダフタウン蒸溜所で作られる。
シェリー樽・バーボン樽でそれぞれ熟成させた原酒をブレンドするのが特徴。
まだまだ一般的にはマイナーなウイスキーかなと思います。
ダフタウン蒸溜所は1895年にダフタウン・グレンリべットカンパニーによって設立され、当初は「ダフタウン グレンリベット蒸留所」という名前でした。
1980年代くらいまでのオールドボトルに【ダフタウン グレンリヴェット】があるのはこのためです。
【シングルトン】って他のウイスキーにもあるけど何なの?
実は【シングルトン】と名のつくウイスキーはダフタウンを含め3つあります。
- ヨーロッパ向けに発売された【ダフタウン】
- アジア向けに発売された【グレンオード】
- アメリカやカナダ向けに発売した【グレンデュラン(グレンダラン)】
グレンオードは日本では終売となり、グレンデュランも輸入数が少なく在庫がほぼないため、このなかで日本で安定して飲めるのは今の所ダフタウンのみです。
シングルトン3兄弟は99%ブレンド用のウイスキーとして作られるので、シングルモルトとしての数がそもそも少ないんですね。
実際の評価
香り: 2.5ナッツ・ドライフルーツ・青りんご系の香り。華やか。少しだけ草っぽい感じも。
味わい: 3軽いピート。フルーティーでやさしい甘さ。アフターにオークの苦味。バランスはいい。
飲みやすさ: 4まろやかでスムース。誰でも飲みやすい。ミディアムボディ。
コスパ: 4個人的にはトップクラス。現在の12年熟成のウイスキーの中では特にいい。僕もリピ買い。
総合評価: 4この価格帯でそれなりの味わい。ハイボール好きなら本当に高コスパ。
- スペイサイドモルト
- シェリー樽・バーボン樽どちらも使用
- アルコール感が少なく、飲みやすい
- 美味しいがあくまで12年のため、熟成感や奥行きはない。
優しくなめらかで誰でも飲みやすい一方、しっかりとした味わいが好きな人には物足りない人も出てくる気がします。
しかし飲み方を変えると表情が変わるウイスキーなので、自分に合った飲み方を見つけたら大体の人には受け入れられるお酒です。
僕はけっこう美味しいと思いました。
こんな人にオススメ
- ウイスキーに慣れていない人
- 甘みがあり、飲みやすいウイスキーが好きな人
- ハイボール好きな人(イチオシ)
- 有名なウイスキー以外も飲みたいけど失敗したくない人
オススメの飲み方
- ストレート:△
- トワイスアップ:✕
- ロック:○
- 水割り:○
- ソーダ割り:◎
飲みやすいが、少し物足りない。味わい深さが欲しい。
味の輪郭がボヤけ、薄くなる。
ボディを感じつつもまろやかになる。甘みはあるが、ビターさが増す。
ドライフルーツとナッツの風味を味わえる。やさしい水割り。
ベスト。爽やかでフルーティー。最後に鼻から抜ける香りが抜群。
シングルトンダフタウンの販売元であるキリンさん(ディアジオ)でもハイボールを推していますが、実際に飲んだら本当にソーダとマッチしていました。
個人的には水割りもなかなかイケてました。
ハイボールだけでなく、水割りが好きな人もぜひどうぞ。
まとめ
- スペイサイドモルト
- バーボン樽とシェリー樽どちらも使って熟成
- ソーダ割りが最高
- 誰でも飲みやすいウイスキーで、高コスパ
【バーテンダーも愛用】低価格なのに上質なテイスティンググラスはこちら
もとから在庫が少ないウイスキーなので気になったら飲んでみることをオススメします。
これからも有益な情報を発信していきますので、ブックマークや記事のシェアをしていただけたら僕も励みになります。
Twitterではカクテルのメイキング動画等、ブログでは見られない情報も発信するのでフォローもぜひお願いします。
Comment