レビュー|ラフロイグ 10年【正露丸のような薬品香と力強いスモーキーさ】

当ページのリンクには広告が含まれています。
ラフロイグ 10年の評価・レビュー
いのかず

バーテンダー/ブロガーのいのかず(@InoKazuBlog)です。

今回の記事では、スコッチウイスキーのアイラモルト「ラフロイグ 10年(正規品)」についてレビュー・評価をしていきます。

ウイスキーを買うときになるべく失敗したくない!という人は、ぜひ最後までご覧ください。

このレビュー・評価は2024/10/26時点のものです。

ラフロイグ 10年(正規品)
総合評価
( 4 )
メリット
  • 薬品香や力強いスモーキーさなど、アイラモルトでしか感じられない個性がハッキリしている
  • ドッシリとしたコクの深さが感じられる
  • 並行輸入品よりも味わい深い
デメリット
  • クセが強く、好き嫌いがハッキリと分かれる
  • 10年熟成ながらも価格は高め
LAPHROAIG(ラフロイグ)
¥6,765 (2024/12/15 23:12時点 | Amazon調べ)
CONTENTS

ラフロイグ 10年とは

ラフロイグ 10年(750ml 43%)
生産国

生産国

スコットランド

分類

分類

シングルモルト(アイラ)

容量

内容量・度数

750mL / 43%

熟成樽・キーモルト

熟成樽

1stフィルバーボン樽

受賞歴

主な受賞歴

ISC-2024-gold
world whiskies awards 2023 category winner
international wine and spirits competition 2018 silver

ラフロイグ 10年」は、「アイラモルトの王」と呼ばれ、シングルモルトで初の英国のロイヤルワラント(王室御用達)をいただいたウイスキーです。

そのクセの強さから「好きになるか、嫌いになるかのどちらか。」というキャッチコピーが作られ、好きになる人はとことんハマるけれど、嫌いな人はまったく受け付けないという、パンチの効いた味わいがあります。

スモーキーフレーバーが特徴の「アイラモルト」の中でも、ラフロイグは特にクセの強い部類です。

いのかず

他のアイラモルトと比べてどのくらいスモーキーなのか、以下にまとめました。

他のアイラモルトとのフェノール値比較
ウイスキー名フェノール値
アードベッグ 10年約55ppm
キルホーマン マキヤーベイ約50ppm
ラフロイグ 10年約45ppm
ラガヴーリン 16年約35ppm
カリラ 12年約30ppm
ボウモア 12年約25ppm

フェノール値=フェノール類の含有量のことで、ピート香の強さを測るための指標です。

数値が高いほどピート香は強い傾向にあり、含有濃度は「ppm(parts per million)」という単位で表されます。

いのかず

厳密に言えば「フェノール値が高い≒よりピーティー」ですが、多くの銘柄は数値どおりにピートの強さを感じるので、大雑把にフェノール値が高いウイスキーはピーティーと覚えておきましょう。

上記の表で見ると、ラフロイグは中間辺りに位置していますが、実はトップクラスでクセの強い銘柄です。

その理由は、テイスティングレビューの部分で詳しくご紹介します。

正規品と並行輸入品の違い

今回ご紹介の「ラフロイグ 10年」ですが、実は2種類のボトルがあるのをご存知でしょうか?

「ラフロイグ 10年」の2種類のボトル
  • 正規品:容量750mL / 度数43%
  • 並行輸入品:容量700mL / 度数40%

正規品は、日本の正規代理店が海外のメーカーと直接契約して輸入されたもので、並行輸入品は、輸入メーカーが海外の蒸溜所から買い付けて輸入したものです。

いのかず

それぞれの「ラフロイグ 10年」について、特徴をかんたんにまとめました。

正規品並行輸入品
メーカー希望小売価格に準ずるため、価格は高め

ドッシリとコクがあって豊かな味わい
価格は為替レートで変動するものの、正規店を通していないため比較的安価
若干粗さが感じられ、ある意味クセが強い

どちらのボトルをおすすめするかと言われたら、個人的には間違いなく正規品がおすすめです。

容量が多く、度数も高くて飲み応えがあり、味わいもしっかりとしていることから、迷わず正規品を買ってもいいんじゃないかなと思います。

ラフロイグ 10年の評価・レビュー

ウイスキーの評価・レビューh2見出し画像

バーテンダーである筆者が「ラフロイグ 10年」を実際に飲んだときの評価・レビューをします。

いのかず

どんな味わいか・どんな飲み方がおすすめなのか・どこがおすすめのウイスキーなのかを詳しくご紹介!

テイスティングレビュー

数値が高い=良いウイスキーではありません

香り

香り

力強いヨード香のようなクセ。

スモーク、薬品香、潮気、革、バニラ。

味わい

味わい

オイリーでドッシリとしたコク。

モルト、バニラ、甘草、シトラス、オーク、スモーク、磯、正露丸。

余韻

余韻

スモーキーさとビターさ、スパイシーな余韻が長く続く。

ラフロイグ 10年」の味わいの1番の特徴は、何と言ってもヨードチンキや正露丸のような薬品香です。

そのうえドッシリとしたスモーキーさ、海風を感じる潮気のある味わいなど、湿り気のある重めのニュアンスを感じます。

いのかず

「アードベッグ」や「キルホーマン」のほうがフェノール値は高めで、スモーキーさも強いのですが、酒質や風味はライトめで、”クセ”だけで言えば「ラフロイグ」のほうが強い印象です。

飲み方別の評価

ストレート

ストレート

強い個性をダイレクトに味わえるので、まずはストレートで飲みたい。比較的若めのウイスキーながらも、ゆっくりと楽しめる。

おすすめ度

トワイスアップ

トワイスアップ

加水してもボディがなくならず、風味が開いておいしいものの、加水は少なめがおすすめ。潮気と甘さがしっかりと感じられる。

おすすめ度

ロック

ロック

スモーキーさが引き立ち、口の中で液体が温まると甘みもしっかり感じられる。オーク香とスパイシーさも、他の飲み方と比べると出てくる。

おすすめ度

水割り

水割り

おいしいが、味わいのバランスを良く作るにはそこそこ技術が必要。意外と軽くなりすぎるので、ほんの少し濃い目に作るのがおすすめ。

おすすめ度

ソーダ割り

ソーダ割り

ソーダの発泡性に負けないスモーキーさ・潮気があり、個性が失われない。スッキリとした飲み口で、ほんのりバニラのような甘みも感じる。

おすすめ度

総合評価

ラフロイグ 10年」は、しっかりとした個性とクセの強さはありつつも、嫌味がなく、格式の高さを感じます。

ただスモーキーなだけではなく、複雑な味わいが楽しめるのも高評価。

10年熟成の割りには若干価格が高いものの、750mlでこの味わいなら納得です。

いのかず

とても有名で王道な銘柄なので、これからウイスキーを飲んでいくなら必ずおさえておきたい銘柄の1つですね。

ラフロイグ 10年の評価まとめ

今回は、スコッチウイスキーのアイラモルト「ラフロイグ 10年」についてご紹介しました。

ご紹介したウイスキーのまとめ
  • 力強いスモーキーさ、磯、正露丸のような香り
  • 「アイラモルトの王」と呼ばれ、英国王室御用達のブランド
  • 並行品(700ml・40%)よりも正規品(750ml・43%)がおすすめ

クセは本当に強いですが、ハマる人にはとことんハマるウイスキーです。

初心者にはおすすめしづらいものの、飲み応えを求める人や、強烈なスモーキーさ・ピーティーさを求めるひとは、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

LAPHROAIG(ラフロイグ)
¥6,765 (2024/12/15 23:12時点 | Amazon調べ)

\筆者も自宅用で使うテイスティンググラス/

\ウイスキーが美しく映えるロックグラス/

\さり気なくおしゃれでシンプルなタンブラー/

いのかず

この記事が役に立ったと思ったら、ぜひSNSでのシェアやブログのブックマーク、下記リンクからのご支援をお願い致します!

\このブログが役にたったと思ったら/

ラフロイグ 10年の評価・レビュー

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

Please Share!!
  • URLをコピーしました!

Comment

コメントする

CAPTCHA

CONTENTS