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ウイスキーの原料って?種類の違いと味の特徴をプロが解説

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ウイスキーの原料とは?
いのかず

どうも、バーテンダー/ブロガーのいのかず(@InoKazuBlog)です。

もしウイスキーをただのアルコール飲料ではなく「大人の嗜好品」だと理解しているならば、ウイスキーの基本的な知識は知っておきたいところ。

ウイスキーがどんな原料からできているのかを知るのは、ウイスキーを知るための第一歩となるでしょう。

そこで今回の記事では、以下について詳しくわかりやすく解説していきます。

原料紹介の欄で、それぞれの原料の味わいがしっかりと感じられる銘柄もご紹介しています。

いのかず

これからウイスキーを覚えたい人にとってはとても重要なことです!

目次

ウイスキーの主な原料は4つある

ウイスキーの主な原料は4つある

ウイスキーの原料は、大きく言えば「穀物」です。

その中でも、以下の4つの穀物からほとんどのウイスキーが造られています。

ウイスキーの原料となる主な穀物

おそらく、今後飲んでいくことになるウイスキーの99%が、これらの穀物から造られたウイスキーとなるでしょう。

数は非常に少ないですが、他にも「米」「ソバの実」「キヌア」から造られるウイスキーも存在します。

いのかず

では、それぞれの原料で造られるウイスキーがどのような味になるのか、また原料由来の風味を感じやすい銘柄について、詳しく見ていきましょう!

ウイスキーの主な原料①:モルト(大麦麦芽)

モルト(大麦麦芽)

大麦単体ではウイスキーを造れません。

まずは大麦を糖が豊富なモルト(大麦麦芽)に変換し、アルコール分を得るための「発酵」を可能にする「モルティング(糖化)」という作業が必要です。

モルティングの工程を詳しく知りたい人は、こちらのページをご覧ください。

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モルトを得るための原料となる大麦には、それぞれ穂の配列が違い、ウイスキー造りに最適と言われる「二条大麦」と「六条大麦」が使われます。

モルトがウイスキーに与える味わい

モルトを主原料とするウイスキーは、麦由来の芳ばしい甘さを感じ、味わいがしっかりしているのが特徴です。

そのためウイスキーに強い風味を与える樽との相性が良く、さまざまな種類の樽を使って熟成されることで、その樽由来の風味が加わり、モルトの個性と融合した独特の味わいが楽しめます。

いのかず

モルトは個性豊かなウイスキーを造るときに最適!

モルトを感じられるウイスキー:トマーティン レガシー

トマーティン レガシー
原産国スコットランド
分類シングルモルト
(ハイランド)
内容量700ml
度数43%
おすすめの飲み方どの飲み方でも

トマーティン レガシー」は、モルトのみを原料として造られるシングルモルトウイスキーの1つです。

麦やバニラのような甘さが特徴で、他にもスッキリとした柑橘類やスパイシーさも感じられます。

熟成年数の短いウイスキーなので少しアルコールのピリッとした感じはあるものの、クセのないクリーンな味わいで飲みやすく、ウイスキー初心者やハイボールが好きな人にもおすすめです。

いのかず

コスパも高め!シンプルながらもよくできた味わいです。

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ウイスキーの主な原料②:トウモロコシ

トウモロコシ

トウモロコシは、主にアメリカで造られる「バーボンウイスキー」や「コーンウイスキー」の原料となっています。

バーボンウイスキーは原料の51%以上、コーンウイスキーは原料の80%以上がトウモロコシです。

トウモロコシがウイスキーに与える味わい

トウモロコシが原料となるウイスキーは、軽やかで明るいニュアンスの風味が感じられます。

多くの場合は焦がしたオーク樽で熟成され、なめらかでありながら力強い独特の味わいになることが多いです。

トウモロコシを感じられるウイスキー:プラットバレー

プラットバレー ストーンジャグ
原産国アメリカ
分類コーン
内容量700ml
度数40%
おすすめの飲み方ソーダ割り

プラットバレー」は、原料の51%以上がトウモロコシで造られるコーンウイスキーです。

飲み口は軽く爽やかで、トウモロコシ由来の柔らかい甘みを感じます。

独特でクセのある草っぽい風味がありますが、ソーダ割りにするととてもスッキリと飲めておすすめです。

いのかず

唯一無二の個性といえばそうなので、一度は試してみてもらいたいウイスキーの1つ!陶器ボトルの「ストーンジャグ」とガラス製のボトルの2種類があります。

プラットヴァレー
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ウイスキーの主な原料③:ライ麦

ライ麦

ライ麦はアメリカで造られる「ライウイスキー」の主な原料です。

ライウイスキーは原料の51%以上がライ麦で造られます。

他にも、バーボンウイスキーは51%以上がトウモロコシではありますが、その他の原料にライ麦も多く使われています。

ライ麦がウイスキーに与える味わい

ライ麦を主な原料として造られるウイスキーは、アルコール刺激とは別の独特なスパイシーさがあるのが特徴です。

多くの場合は焦がしたオーク樽で熟成され、しっかりとした穀物の風味と力強く刺激的な味わいが楽しめます。

ライ麦の風味が感じられるウイスキー:リッテンハウス ライ ボトルド イン ボンド

リッテンハウス ライ
原産国アメリカ
分類ライ
内容量750ml
度数50%
おすすめの飲み方ストレート
ロック
ソーダ割り

リッテンハウス ライ ボトルド イン ボンド」は、ライ麦比率が51%以上で造られるライウイスキーです。

味としてはとても正統派なライウイスキーなので、まだライウイスキーを飲んだことのない人にもおすすめ。

度数が高いので飲みごたえがあり、キャラメルの甘さ、バナナやオレンジのようなフルーティーさ、しっかりとしたスパイシーさ、ハーブのような香り高さが楽しめます。

いのかず

ちなみに、カクテルベースとしても優秀です。

ウイスキーの主な原料④:小麦

小麦

小麦はあまりウイスキーの原料としてメインで使われることはありませんが、実はサブの原料としてさまざまな銘柄に使われています。

商品としては少ないですが、なかには原料の51%以上が小麦粉で造られる「ウィートウイスキー」という、小麦がメインで造られるウイスキーも。

基本的にウイスキーはグルテンフリーではあるものの、その証明がされていない蒸溜所もあるため、小麦アレルギーの人はウイスキーを飲むときに注意が必要です。

小麦がウイスキーに与える味わい

パンの原料となる素材だけあり、ウイスキーにしたときにも優しい甘みとふんわりとした芳ばしい風味が感じられます。

小麦が多く使われるウイスキーはなめらかな口当たりで、まろやかな味わいとなる銘柄が多いです。

小麦の風味が感じられるウイスキー:バーンハイム オリジナル 7年

バーンハイム オリジナル 7年
原産国アメリカ
分類ウィート
内容量750ml
度数45%
おすすめの飲み方ストレート
ロック

バーンハイム オリジナル 7年」は、原料の51%以上が小麦で造られるウィートウイスキーです。

同じくアメリカで造られるバーボンと比べて、優しくて柔らかいニュアンスの味わいが感じられます。

キャラメルや麦のような甘さ、優しいオーク香、あたたかなスパイス、アプリコットのようなフルーティーさを楽しめるでしょう。

いのかず

「バーボンは風味が強すぎる!」という人には特におすすめです!

ウイスキーに使われるその他の原料

ウイスキーに使われるその他の原料

とてもめずらしいのですが、4つの主な原料のほかにもウイスキー造りに使われる穀物があります。

  • ソバの実
  • キヌア

これらの穀物が使われるウイスキーは、一般的なウイスキーとは異なる味わいになることが多いため、ある程度ウイスキーを飲み慣れてから飲んでみるのがおすすめです。

いのかず

一応どんなウイスキーなのか、リンクだけ貼っておきます!

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\キヌア20%・モルト80%で造られるウイスキー/

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ウイスキーは原料&蒸溜方法で大きく2つのカテゴリーに分かれる

ウイスキーは原料&蒸溜方法で大きく2つのカテゴリーに分かれる

ウイスキーは原料と蒸溜方法によって、「モルトウイスキー」と「グレーンウイスキー」の2種類に分類されます。

  • モルトウイスキー:モルトのみで造られるウイスキー
  • グレーンウイスキー:モルト以外の穀物を使って造られるウイスキー

ウイスキーのラベルに[原材料名:モルト、グレーン]などと書かれていますが、これはモルトウイスキーとグレーンウイスキーを原料に造られるウイスキーということです。

モルトのみを使いポットスチルで蒸溜される「モルトウイスキー」

モルトウイスキーはモルト(大麦麦芽)のみを使用し、ポットスチル(単式蒸溜機)で蒸溜して造られるウイスキーです。

ポットスチルとは

もろみを蒸溜する銅製の釜。ひとたび蒸溜を終えると中身を取り替えるため、単式蒸溜機と呼ばれる。アルコール以外の香味成分も一緒に得られるため、ポットスチルで蒸溜されたウイスキーは風味・個性が豊かになる。

モルトウイスキーのなかでも、1つの蒸溜所内で造られたモルトウイスキーのみで瓶詰めされたウイスキーを「シングルモルトウイスキー」と言います。

いのかず

シングルモルトは蒸溜所ごとの個性がしっかりと味わえるため、ウイスキー好きに特に人気です。比較的、他の分類のウイスキーよりも高価。

代表的なモルトウイスキー:ザ・グレンリベット 12年

ザ・グレンリベット 12年
原産国スコットランド
分類シングルモルト
(スペイサイド)
内容量700ml
度数40%
おすすめの飲み方ロック
ソーダ割り

ザ・グレンリベット 12年」はとても有名な銘柄なので、これからウイスキーを飲んでいくなら避けては通れないシングルモルトウイスキーです。

フルーティーでクセがなく、華やかな風味が特徴で、ウイスキー初心者でも比較的飲みやすいでしょう。

バニラのやモルトの甘さ、青リンゴのようなフルーティーさ、ほんのりとフローラルな香りも感じます。

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その他の穀物を使いパテントスチルで蒸溜される「グレーンウイスキー」

グレーンウイスキーはトウモロコシやライ麦、小麦などの穀物を原料として、糖化のためにモルトを加えて造られるウイスキーです。

蒸溜機は、パテントスチル(連続式蒸溜機)が使われます。

パテントスチルとは

ポットスチルよりも新しい技術で、もろみを一気に連続して蒸溜できるため、ウイスキーの大量生産が可能。とても高いアルコール濃度で抽出できるため、雑味を除去しやすい。できあがった原酒はクセがなく、口当たりもなめらかで優しい味わいになるのが特徴。

グレーンウイスキーのなかでも、1つの蒸溜所内で造られたグレーンウイスキーのみで瓶詰めされたウイスキーを「シングルグレーンウイスキー」と言います。

いのかず

そもそもグレーンウイスキーを造るときにモルトを使用するため、「シングルグレーンウイスキー」といってもラベルには[原材料名:グレーン、モルト]と表記されるのを知っておきましょう。

さらに、モルトウイスキーとグレーンウイスキーを合わせて造られたウイスキーは「ブレンデッドウイスキー」と言います。

個性豊かなモルトウイスキーと、穏やかな味わいのグレーンウイスキーが合わさることで、誰でも比較的飲みやすい味わいに。

いのかず

造るためのコストや原材料費などの関係で、価格的には【シングルモルト>シングルグレーン>ブレンデッド】となることが多いです。

代表的なグレーンウイスキー:サントリー 知多

サントリー 知多
原産国日本
分類シングルグレーン
内容量700ml
度数43%
おすすめの飲み方ストレート
ソーダ割り

サントリー 知多」は、愛知県の知多半島(知多市)にある蒸溜所で造られるシングルグレーンウイスキーです。

グレーンウイスキーの特徴である口当たりのなめらかさ、穏やかな味わい、軽やかな風味がしっかりと体現されています。

バニラやバナナのような甘さ、ほんのりとしたハーブ系の爽やかさ、優しいオーク香が楽しめるでしょう。

いのかず

発売当初は「本当に新しいウイスキーだなあ」と感じました。ただ飲みやすいだけではなく、意外と豊かな風味もあるので満足度は高いです。

代表的なブレンデッドウイスキー:ジョニーウォーカー ブラックラベル 12年

ジョニーウォーカーブラックラベル12年
原産国スコットランド
分類ブレンデッド
内容量700ml
度数40%
おすすめの飲み方どの飲み方でも

ジョニーウォーカー ブラックラベル 12年」は、通称「ジョニ黒」という名で多くの人に親しまれているブレンデッドウイスキーです。

ハチミツやドライフルーツのような深い甘み、あたたかみのあるスパイス、穏やかなスモーキーフレーバーが感じられます。

若干のクセがあるため、初心者だと好き嫌いが分かれてしまう可能性はあるものの、とても洗練された味わいでコスパも最高レベルです。

いのかず

僕も大好きなブレンデッドで、家には常に置いてあります。いろんなウイスキーを飲んだ後、一周回ってここに落ち着きました。

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まとめ:ウイスキーは使う原料によって味が分かれる

ウイスキーは、使われる原料によってまったく味が異なってくるユニークなお酒です。

原料の違い1つで個性が強かったり、飲みやすいものであったり、スパイシーであったり、さまざまな味わいが楽しめます。

ウイスキーの原料となる主な穀物
  • モルト(大麦麦芽):個性豊か
  • トウモロコシ:軽やかな甘みと芳ばしさ
  • ライ麦:スパイシーな風味
  • 小麦:優しい甘みと芳ばしさ

原料への理解が深まることで、ウイスキーの味わいのニュアンスがよく理解できるようになり、どの銘柄を選んでいこうかという指標が生まれるようになります。

今後もウイスキーを飲んでいきたいなら、まずは基礎的な知識から付けていくと、より楽しくウイスキーが飲めるようになるでしょう。

いのかず

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