ウイスキーの分類・種類とは?各々の特徴について詳しく解説

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ウイスキーの分類・種類についての解説
いのかず

バーテンダー兼ブロガーの「いのかず(InoKazuBlog)」です。

ウイスキーはとても歴史のあるお酒の1つ。

今までにさまざまな製法や種類が確立され、分類や種類が細かく分かれるようになりました。

しかしこの細かな分類・種類は、ウイスキーを飲み始めて間もない人にとって、とても難しく、理解しづらいことも多いはずです。

そこで今回の記事では、ウイスキーの基本的な分類や種類について、代表的な銘柄とともに詳しく解説していきます。

よりウイスキーの世界を楽しめるようになるためにも、ぜひ最後までご覧ください。

いのかず

一度ではなかなか理解できないことなので、わからないことが出てきたときに、何度も読み返してみることをおすすめします!本記事のまとめ部分で、復習もできるようにしました。

CONTENTS

原料による分類

ウイスキーの原料による分類

ウイスキーは、穀類を原料として造られる蒸溜酒です。

原料となる穀類の種類によって、大きく2つの分類があります。

  • モルトウイスキー
  • グレーンウイスキー
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この分類はもっとも基本となる分類なので、確実に覚えておきましょう!

モルトウイスキー

モルトウイスキーは、モルト(大麦麦芽)のみを原料として造られるウイスキーのことです。

原料の風味が強く残る「ポットスチル(単式蒸溜機)」で蒸溜して造られ、麦芽由来のしっかりした香りと濃厚な味わいが感じられます。

モルトの品質がそのままウイスキーの味にも直結するため、モルトの製造から手間を惜しまず作られており、後述するグレーンウイスキーよりも高価になることがほとんどです。

現代ではウイスキー需要の高まりから、生産・供給が追いつかず、モルトウイスキーの原酒は不足気味になっています。

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ウイスキーを飲んでいると、よく「シングルモルト」というワードが出てきますが、こちらに関しては後ほど詳しく解説!

グレーンウイスキー

グレーンウイスキーは、グレーン(モルト以外の穀物であるトウモロコシ・ライ麦・小麦等)を原料に造られるウイスキーのことです。

造る際には、大麦をモルトに変換させアルコール分を得る工程(糖化・発酵)が必要となるため、100%グレーンのみで造られるわけではなく、モルトも原料の一部になっています。

穏やかで優しい風味のウイスキーができる「コラムスチル(連続式蒸溜機)」で蒸留して造られ、モルトウイスキーと比べて個性は抑えめで、柔らかい味わいが特徴です。

また、コラムスチルを使うと大量生産が可能なので、グレーンウイスキーは比較的安価になります。

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ここまででわかった知識が、他の分類方法を理解する上でも役立つため、必ず理解しておきましょう!

製造方法による分類

ウイスキーの製造方法による分類

先ほどご紹介した「原料による分類」とは違い、どんな原酒を使って造られているのかという、製造方法による分類です。

こちらは4つの分類に分かれています。

  • ブレンデッドウイスキー
  • ブレンデッドモルトウイスキー
  • シングルモルトウイスキー
  • シングルグレーンウイスキー
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この分類を理解できれば、ウイスキーを飲んだとき、自分の好きな味のウイスキーがよりはっきりとしてきます。

ブレンデッドウイスキー

ブレンデッドウイスキー(以降、ブレンデッド)は、モルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドしたウイスキーです。

個性の強いモルトウイスキーと穏やかな味わいのグレーンウイスキーが合わさることで、味のバランスが良く、飲みやすいウイスキーになります。

ただ、飲みやすいと言っても低価格で熟成年数のないブレンデッドは、ピリピリとしたアルコール刺激を感じやすいため、飲みやすさは価格に比例する部分が大きいことは念頭に置いておきましょう。

代表的な銘柄

「ジョニーウォーカー ブラックラベル 12年」は、スコットランドで造られるブレンデッドです。

少々スモーキーでクセのある風味がありますが、とても質が高く、飲みづらさを感じさせません。

味のバランスが非常に良く、ドライフルーツやハチミツのような甘さや、なめらかな口当たりが特徴です。

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僕が絶対に家に常備しているウイスキーの1つ。コスパも最強で、総合力で言えばこれ以上のウイスキーはないんじゃないかと思うくらい素晴らしい銘柄です!

ブレンデッドモルトウイスキー

ブレンデッドモルトウイスキー(以降、ブレンデッドモルト)は、複数の蒸溜所のモルトウイスキーをブレンドしたウイスキーです。

ブレンデッドとは違い、グレーンは含まれていません。

一見すると、個性の強いモルトウイスキー同士を合わせるとなると、味がごちゃごちゃしそうです。

しかしブレンドをする職人(ブレンダー)の高い技術によって、個性はありつつも、しっかりと味がまとまっています。

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実際、僕はブレンデッドモルトであまりおいしくない銘柄を飲んだことがありません!

代表的な銘柄

「モンキーショルダー」は、スコットランドで造られるブレンデッドモルトです。

バニラのような甘みと、爽やかなフルーティーさ、シナモンのようなあたたかなスパイシーさを感じます。

クリーミーな口当たり、優しく丸みのある味わいで、初心者でも飲みやすいウイスキーの1つです。

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3種類のモルトウイスキーが使われていて、味のバランスも良い!

シングルモルトウイスキー

シングルモルトウイスキー(以降、シングルモルト)は、単一の蒸溜所内で造られるモルトウイスキーのみを使って造られたウイスキーです。

単一蒸溜所内のモルトウイスキー同士なら、ヴァッティング(自社蒸溜所のウイスキーをブレンドすること)してもシングルモルトと名乗れます。

ブレンデッドモルトとの違いは、他蒸溜所のモルトウイスキーを使わない点です。

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蒸溜所ごとの個性がしっかりと反映され、好みがハッキリ分かれるのも、シングルモルトの魅力の1つでしょう。

代表的な銘柄

「ザ・グレンリベット 12年」は、スコットランドで造られるシングルモルトです。

飲みやすくスタンダードな味わいは、シングルモルトの入門編として多くの人に知られています。

バニラのような甘さと、青リンゴのようなフルーティーさ、フローラルな華やかさが特徴です。

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とても有名な銘柄なので、一度は必ず飲んでおきたい銘柄の1つ!

シングルグレーンウイスキー

シングルグレーンウイスキー(以降、シングルグレーン)は、単一蒸溜所内で造られるグレーンウイスキーのみを使って造られるウイスキーです。

シングルモルトと同様に、単一蒸溜所内のグレーンウイスキー同士なら、ヴァッティングしてもかまいません。

口当たりが優しくクセもあまりないため、とても飲みやすいです。

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個人的に、ほとんどのシングルグレーンが、バナナっぽい甘さを持っているように感じます!

代表的な銘柄

「サントリー 知多」は、日本で造られるシングルグレーンです。

キャラメルや穀物由来の甘さ、ハーブやシトラスのような爽やかさ、バナナのようなフルーティーさを感じます。

とても飲みやすいですが、味に物足りなさがあるわけではなく、複雑さも。

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コンビニ等で見かけるからと侮るなかれ!ちゃんとおいしいです!

番外編:シングルバレル(シングルカスク)

多くのウイスキーは、販売するウイスキーの味を均一にするため、シングルモルトであっても瓶詰め前に原酒をブレンドします。

一方でシングルバレル(もしくはシングルカスク)は、熟成樽から取り出した原酒を一切ブレンドせずに瓶詰めした、1つの樽のみで造られたウイスキーです。

樽ごとに違う味わいのウイスキーができあがるため、同じ銘柄でも買うたびに違う味が楽しめるというメリットがあります。

樽の個性がよりハッキリと出るため、味わいもパワフルなものが多いです。

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厳密にいえばウイスキー分類とは異なるカテゴリーですが、知識の関連がまったくないわけではないため、こちらでご紹介することにしました!

代表的な銘柄

「ジャックダニエル シングルバレル」は、アメリカで造られるテネシーウイスキーです。

コンビニなどでも置いてある有名な「ジャックダニエル ブラック(Old No.7)」をシングルバレルにしたバージョン。

バニラやキャラメルの甘さ、メロンのようなフルーティーさ、オイリーな口当たり、ハーブのような爽やかさが感じられます。

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飲みごたえがあり、飲み慣れた人でも大満足のウイスキーです。

生産国による分類

ウイスキーの生産国による分類

ウイスキーを生産する国は世界中にいくつもありますが、その中でも特に品質が高く、歴史もある5つの生産国で造られるウイスキーのことを「世界5大ウイスキー」と呼びます。

  • スコットランド:スコッチウイスキー
  • アイルランド:アイリッシュウイスキー
  • アメリカ:アメリカンウイスキー
  • 日本:ジャパニーズウイスキー
  • カナダ:カナディアンウイスキー

厳密に言えば、法律で決められたいくつもの基準をクリアしてようやく「国名+ウイスキー」と定義できるのですが、細かな定義については、各国のウイスキーを解説する際に別記事のリンクを載せておいたので、そちらをご覧ください。

実は「世界5大ウイスキー」以外の生産国で造られた「ニューワールドウイスキー」が世界的に評価されており、業界内でも注目を浴びています。

「ニューワールドウイスキー」は、一般的にまだそこまで認知されていないものの、これからもウイスキーを飲むなら知っておきたい知識の1つです。

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では、それぞれの生産国について詳しく解説していきます!

スコッチウイスキー

スコッチウイスキー

スコッチウイスキー(以降、スコッチ)は、スコットランド(イギリスの一部)で造られるウイスキーです。

実はスコッチの特徴は「コレ!」と言えるものがなく、さまざまなタイプのウイスキーが造られるため、味が定まっていないのが1つの特徴とも言えます。

スモーキーなクセの強いウイスキーがあったり、潮気を感じるようなソルティなウイスキーがあったり、甘さが強くて癖の少ないウイスキーがあったりと、本当にさまざまです。

スコッチは「製造方法による分類」において、以下のウイスキーが存在しています。

  • ブレンデッドウイスキー
  • ブレンデッドモルトウイスキー
  • シングルモルトウイスキー
  • シングルグレーンウイスキー

上記の分類の中でもシングルモルトの生産が特に有名で、スコットランド国内でも6つの産地に分けられています。

それぞれの産地によって特徴がハッキリと分かれているため、自分に合ったウイスキーを見つけるためにも、産地による味の違いは知っておきましょう。

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代表的な銘柄といえば、先ほどもご紹介した「ザ・グレンリベット 12年」は、スコッチの中でも有名な銘柄です。それでは、スコッチのシングルモルトの産地について、細かな解説をしていきます!

シングルモルトは産地別に特徴が分かれる

シングルモルトスコッチの6つの生産地

スコッチのシングルモルトは、以下の6つの産地に分けられています。

  • ハイランド
  • スペイサイド
  • ローランド
  • アイラ
  • アイランズ
  • キャンベルタウン

それぞれの産地で造られるシングルモルトは、産地の後ろに「モルト」という単語を付け、「ハイランドモルト」や「スペイサイドモルト」などと呼び分けます。

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産地やスコッチウイスキーの定義についてより詳しく知りたい人は、以下の記事をご覧ください。

アイリッシュウイスキー

アイリッシュウイスキー

アイリッシュウイスキー(以降、アイリッシュ)は、アイルランド(アイルランド共和国)および北アイルランド(イギリスの一部)で造られるウイスキーのことを指します。

ごくごく一部の銘柄を除いて、アイリッシュのほとんどがクセのないクリアな味わいが特徴です。

アイリッシュを細かな分類に分けると、以下のウイスキーが存在しています。

  • ブレンデッドウイスキー
  • ブレンデッドモルトウイスキー
  • シングルモルトウイスキー
  • シングルグレーンウイスキー
  • シングルポットスチルウイスキー

この中でも、アイリッシュに特有の分類として存在するのが「シングルポットスチルウイスキー(ピュアポットスチルウイスキー)」(以降、シングルポットスチル)です。

特徴としては、原料にモルトと同時に未発芽の大麦も使われることが挙げられます。

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アイリッシュウイスキーに関して詳しく知りたい人は、以下の記事をご覧ください。

代表的な銘柄

「ジェムソン」は、アイリッシュの中でも特に有名でスタンダードな銘柄です。

バニラのような甘み、青リンゴのようなフレッシュな香り、スパイシーな余韻が楽しめます。

とてもなめらかでクリーミーな口当たりで、クセもなく初心者でも飲みやすいです。

いのかず

スッキリ飲みたいときには特におすすめ!コスパも良いです!

アメリカンウイスキー

アメリカンウイスキー

アメリカンウイスキー(以降、アメリカン)は、名前の通りアメリカで造られるウイスキーです。

味わいの特徴として、強いオーク香とキャラメルやバナナ、メロンのような甘い風味であることが挙げられます。

このような味の特徴を生むのは、ウイスキーを熟成させる前に樽を強く焦がすからです。

アメリカンを細かな分類に分けると、以下のウイスキーが存在しています。

  • バーボンウイスキー
  • ライウイスキー
  • テネシーウイスキー
  • モルトウイスキー
  • コーンウイスキー
  • ウィートウイスキー
  • シングルモルト

この中でも、多くの人に認知されているのが「バーボンウイスキー」で、アメリカンウイスキーの全銘柄の中でも圧倒的な数を占めています。

いのかず

アメリカンウイスキーについてさらに詳しく知りたい人は、以下の記事をご覧ください。

代表的な銘柄
メーカーズマーク
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「メーカーズマーク」は、バーボンウイスキーの1つです。

コンビニなどでも置いてありますし、居酒屋のメニューにもなっていることが多く、馴染み深いバーボンではないかなと思います。

なめらかな口当たりで、ハチミツのような甘さ、オレンジのような爽やかさ、ナッツのような芳ばしさが特徴です。

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安価ながらも出来は良く、45%と度数が高いのも飲みごたえがあって高ポイント!

ジャパニーズウイスキー

ジャパニーズウイスキー

ジャパニーズウイスキー(以降、ジャパニーズ)は、日本が世界に誇るウイスキーです。

味のベースはスコッチとよく似ていますが、スコッチと比べるとスモーキーなクセが弱くなっており、さらに繊細さを足したような感じがあります。

さらにスコッチと同様で、比較的クセのあるウイスキーもあれば、なめらかで非常に飲みやすいウイスキーもあるなど、味わいは銘柄によってさまざまです。

「製造方法による分類」において、以下のウイスキーが存在しています。

  • ブレンデッド
  • ピュアモルト(ブレンデッドモルト)
  • シングルモルト
  • シングルグレーン

この中でも、「ピュアモルト」と呼ばれるジャンルを持つのは日本だけです。

ピュアモルトは100%モルトウイスキーのみで造られたウイスキーのことですが、明確に定義されているわけではなく、基本はシングルモルトと分けるため「ブレンデッドモルト」のことを指します。

厳密に言うと、ピュアモルトは過去にスコッチでも使用されていた名称だが、今はもう使われていない

いのかず

ジャパニーズウイスキーについてより詳しく知りたい人は、以下の記事をご覧ください。

代表的な銘柄

「サントリー 山崎」は、世界的にも有名な日本のシングルモルトです。

現在は供給が需要に追いつかず、価格がかなり高騰(いわゆるプレ値)してしまっていますが、絶対に一度は飲んでおきたいウイスキーの1つ。

ハチミツのような甘さ、ベリー系のフルーティーさ、華やかなオーク香が楽しめます。

いのかず

Yahooのリンクでは、一応他にもスコッチが3本付いてくるものの、山崎だけの価格で見れば、定価で買えるのでおすすめです。

カナディアンウイスキー

カナディアンウイスキー

カナダで造られるウイスキーを、カナディアンウイスキーと呼びます。

ごくごく一部の銘柄を除いてほぼブレンデッドのみしかないカナディアンですが、ブレンデッドの元となるウイスキーは他の国と違い、モルトウイスキーとグレーンウイスキーという呼び名ではありません。

  • フレーバリングウイスキー:麦類を主原料とした香りを付けるためのウイスキー
  • ベースウイスキー:トウモロコシを主原料とした、個性の少ない味の「土台」となるウイスキー

カナディアンは、上記の2種類のウイスキーをブレンドしたものとなります。

味はというと、他の国のウイスキーと比べてもっともライトな口当たりと、甘くクセがないのが特徴です。

カナディアンウイスキーについてより詳しく知りたい人は、以下の記事をご覧ください。

代表的な銘柄

「カナディアンクラブ」は、とても安価でコスパに優れ、飲みやすさもピカイチなウイスキーです。

Amazonだとなぜか700mlのボトルが買いづらいため、楽天やYahooで買うのをおすすめします。

全体的に甘みが強く、バニラの甘さ、ハーブのような爽やかさ、ストレスのない軽い口当たりが特徴です。

いのかず

飲みやすすぎて、僕は1日で1本なくなったことがあります…。そのくらい飲むときのストレスがありません。

ニューワールドウイスキー

ニューワールドウイスキー

「世界5大ウイスキー」以外の国で造られるウイスキーを「ニューワールドウイスキー」と呼びます。

近年では世界的な評価が高まり、国際的なウイスキーのコンペティションで最高金賞を受賞する銘柄も。

そんな今大注目のニューワールドウイスキーの中でも、比較的有名な生産国をご紹介していきます。

  • 台湾:タイワニーズウイスキー
  • インド:インディアンウイスキー
  • フランス:フレンチウイスキー
  • オーストラリア:オーストラリアンウイスキー
  • イングランド:イングリッシュウイスキー
  • ウェールズ:ウェルシュウイスキー

この中でも、特に台湾とインドは世界からの注目が特に高く、近年リリースされる銘柄も増えました。

いのかず

かなり出来の良いウイスキーも多いので、いずれ飲んでみてください!

タイワニーズウイスキー

タイワニーズウイスキーは、台湾で造られるウイスキーです。

台湾の温暖な気候で熟成されるウイスキーは、寒冷な国よりも熟成が早く進むため、短熟でも熟成感のある味わいに仕上がります。

さらに特徴的なのが、トロピカルなフルーティーさがあることです。

代表的な銘柄

「カバラン ディスティラリーセレクト No.1」は、台湾でも1番有名なブランド「カバラン」からリリースされるエントリーモデルのシングルモルトです。

トロピカルなフルーティーさが強く、甘みもあるため、比較的初心者でも飲みやすいでしょう。

ちなみに、カバランの最高級レンジの銘柄は、世界最高金賞を受賞したこともあり、かなり勢いのあるブランドです。

いのかず

甘さの度合いが強いため、スッキリとドライな感じで飲みたい人には不向き!ただ、本当においしかったです。

インディアンウイスキー

インディアンウイスキーは、世界でトップのウイスキー消費量を誇るインドで造られるウイスキーです。

台湾と同様、温暖な気候で熟成されるため、熟成が早く進みます。

砂糖を生成するときに残る「糖蜜」を原料に造られることがほとんどでしたが、世界に進出するため、近年ではシングルモルトの生産にも精力的です。

スコッチに似た雰囲気もありますが、より明るいニュアンスの味わいが楽しめます。

代表的な銘柄

「ポール・ジョン ブリリアンス」は、インドの中でも勢いのあるブランド「ポール・ジョン」のシングルモルトです。

クセはあまり感じず、ハチミツのような甘さ、オレンジのような爽やかさ、程よいスパイシーさが楽しめます。

3~5年の原酒とは思えない、熟成感のある味わいです。

いのかず

初めて飲んだインドのウイスキーは、けっこう質が低くてマズかった記憶があったのですが、このウイスキーはかなり好印象でした!

フレンチウイスキー

フレンチウイスキーは、フランスで造られるウイスキーです。

アルマニャックやコニャックなどのブランデーでも有名な国というだけあり、同じ蒸溜酒であるウイスキーの質も高くなっています。

華やかな風味のウイスキーが多い印象です。

代表的な銘柄

「バスティーユ 1789」は、高価なフレンチウイスキーが多い中でも、比較的購入しやすい価格帯のブレンデッドです。

コニャックを熟成した後の樽と、デザートワインの1つであるソーテルヌを熟成した後の樽、これら2種類の樽を使って熟成しています。

ハチミツのような甘さと、アプリコットのようなフルーティーさ、わずかにスモーキーさを感じ、飲み口は柔らかいです。

いのかず

クセはあまりないので、これからフレンチウイスキーを試したいという人にもおすすめ!

オーストラリアンウイスキー

オーストラリアンウイスキーは、オーストラリアで造られるウイスキーです。

こちらも温暖な気候で熟成されるため、熟成が早く進みます。

現在販売しているのはシングルモルトが多く、味わいがハッキリしている銘柄が多い印象です。

代表的な銘柄

「スターワード ノヴァ」は、オーストラリアでもっとも有名なブランド「スターワード」の中でも、フラグシップモデルとなるシングルモルトです。

オーストラリア産の赤ワインを熟成した後の樽を使って熟成されており、しっかりめにベリー系の風味を感じます。

他にも、キャラメルのような甘さ、タンニンのような風味、あたたかなスパイスのニュアンスがあり、普段ワインを飲んでいる人にも飲んでもらいたい銘柄です。

いのかず

今まで飲んできたワイン樽熟成のウイスキーの中でも、トップクラスにワインの風味を感じやすい!

イングリッシュウイスキー

イングリッシュウイスキーは、イングランド(イギリス)で造られるウイスキーです。

販売されている銘柄の数は少ないですが、世界的にかなり高い評価を得ているウイスキーもあり、今後のウイスキー造りに期待が高まります。

味は多彩なバリエーションがあり、定まった特徴は今のところありません。

代表的な銘柄

「コッツウォルズ シグネチャー シングルモルト」は、イングリッシュウイスキーの中でも世界的に評価が高く、「コッツウォルズ」の中ではエントリーモデルとなっている銘柄です。

バーボン樽と赤ワイン樽で熟成され、ハチミツやモルトの甘さ、ベリーやアプリコットのようなフルーティーさ、タンニンとオークの心地良い渋みを感じます。

「ニューワールドウイスキー」の中でも質が高く、味のバランスも良好です。

いのかず

コッツウォルズは、ジンの蒸溜所としても知られています!

ウェルシュウイスキー

ウェルシュウイスキーは、ウェールズ(イギリスの一部)で造られるウイスキーです。

まだ銘柄数がとても少なく、コレといった特徴は今のところ見つけられませんが、スコッチと似ている部分がありつつも、クセは少ない印象があります。

代表的な銘柄

「ペンダーリン レジェンド」は、ウェールズを代表するブランド「ペンダーリン」の中でもエントリーモデルに位置する銘柄です。

ポットスチルとコラムスチルが組み合わさったような、世界で唯一の蒸溜機で造られているのが特徴的。

熟成樽には、酒精強化ワインの1つ「マディラ」の樽が使われており、フルーティーでバランスの取れた味わいです。

いのかず

慣れてない人からするとマイナスの表現に感じてしまいがちなのですが、「ワックス」のようなニュアンスも感じ取れます。

ウイスキーの分類・種類についてのまとめ

ウイスキーの分類・種類はかなり細かく分けられているため、一度ですべてを理解するのはなかなか難しいところです。

分類をしっかりと理解するには、何度も記事を読み返して、それぞれの代表的な銘柄を何度も飲むほかありません。

この記事のまとめを以下の表にしてあるので、ぜひそちらも復習のために使ってみましょう。

原料による分類
スクロールできます
分類モルト
モルトウイスキー
グレーン
グレーンウイスキ-
原料モルト
(大麦麦芽)
グレーン
(トウモロコシ・ライ麦・小麦等)
蒸溜方法ポットスチル
(単式蒸溜機)
コラムスチル
(連続式蒸溜機)
味わい個性豊かでしっかりした味わい穏やかで優しい味わい
その他特徴比較的高価で、近年は需要が増え
原酒不足に陥りがち
大量生産が可能で比較的安価
製造方法による分類
スクロールできます
分類ブレンデッドブレンデッドモルトシングルモルトシングルグレーン
原料モルト
グレーン
モルトモルトグレーン
(製造工程の関係でモルトは必要)
特徴モルトウイスキーと
グレーンウイスキーを
ブレンド
他蒸溜所で造られる複数の
モルトウイスキー同士を
ブレンド
単一蒸溜所内のモルトウイスキー
のみで造られる
(ヴァッテッドは可能)
シングルモルトと同様に、
単一蒸溜所内のグレーン
ウイスキーのみで造られる
代表銘柄ジョニーウォーカーブラックラベル12年
ジョニーウォーカー
ブラックラベル 12年
モンキーショルダー
モンキーショルダー
ザ・グレンリベット 12年
ザ・グレンリベット 12年
サントリー 知多
サントリー 知多
生産国による分類
スクロールできます
生産国スコットランド
スコットランド
アイルランド
アイルランド
アメリカ
アメリカ
日本
日本
カナダ
カナダ
名称スコッチアイリッシュアメリカンジャパニーズカナディアン
独自の分類なしシングルポットスチル
(ピュアポットスチル)
バーボン
テネシー
コーン など
ピュアモルト
(ブレンデッドモルトと同義)
なし
味の特徴定まった特徴はないが、
他の国と比べて強いスモーキーさのある銘柄がある
なめらかな口当たりとクリアな味わい強いオーク香とバニラ・ハチミツ系の強い甘さがあるスコッチに似ているものの、スコッチを超えるスモーキーさはあまりないクセがなくライトな口当たり
代表銘柄ザ・グレンリベット 12年
ザ・グレンリベット 12年
ジェムソン
ジェムソン
メーカーズマーク
メーカーズマーク
山崎
山崎
カナディアンクラブ
カナディアンクラブ
いのかず

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