バーテンダーが厳選したハイボール用ウイスキーまとめ【プロの作り方も解説】

「いつものハイボールをもっとおいしく楽しみたい」と思いませんか？

実は、ウイスキー選びや作り方に少し工夫を加えるだけで、プロのような味わいが自宅でも再現できます。

さらに、ソーダや氷の選び方、おつまみの工夫次第で、晩酌がワンランクアップ。

今回は、ハイボール初心者でも簡単に試せる、ウイスキーや材料の選び方、そしてプロ直伝の作り方をご紹介します。

ハイボールに合うおすすめウイスキーを生産国別に紹介

今回ご紹介するハイボール用ウイスキーは、家飲み用としてガブガブ気兼ねなく飲める銘柄から、少しだけ贅沢な気分が味わえる銘柄など、さまざまな価格帯のものをご紹介しています。

あまり高価なものだとハイボールにしづらいでしょうから、上限は6,000円までとしました。

スコッチウイスキー（スコットランド）

スコッチウイスキーは銘柄ごとに味わいが全然違うので、共通する特徴がありません。

強いて言えば、製造段階でピートを使用することが多いため、スモーキーフレーバーが付いている銘柄が多いことでしょう。

それでも銘柄によってピートの有無や強弱など様々なため、各銘柄ごとの特徴をよく読んでみてください。

グレングラント アルボラリス

「グレングラント アルボラリス」は、おそらくシングルモルトの中でもっともコスパの良いウイスキーです。

ハイボールにすると、ハチミツや麦の優しい甘さ、柑橘や洋梨の爽やかなフルーティーさ、紅茶のような風味が楽しめます。

少々若さを感じるものの、夏や暑い日、口の中をサッパリしたいときにピッタリの、爽やかで明るい雰囲気の味わいです。

アードベッグ 10年（TEN）

「アードベッグ 10年」は、「アードベギャン」と呼ばれる熱狂的なファンが世界中にいるウイスキーです。

随一の強烈なスモーキーフレーバーが特徴で、好き嫌いが非常にハッキリとわかれる銘柄ですが、一度ハマると沼に落ちてしまうほど、人の心を掴んで離しません。

ハイボールにすると、モルトの甘さとシトラスのような爽やかさ、潮気を感じる力強いスモーキーさを感じ、非常に爽快感のある味わいです。

アイリッシュウイスキー（アイルランド）

アイリッシュウイスキーは、優しい口当たりとクセがなくクリアな味わい、麦の甘さがしっかりと感じられることが特徴です。

ウイスキー初心者でも非常に飲みやすく、ハイボールにするとスッキリと軽い口当たりが楽しめます。

バスカー

「バスカー」は、熟成にマルサラワイン樽（ブランド:フローリオ）を使っている珍しいウイスキーです。

トロピカルフルーツのような風味が特徴で、全体的にライトかつ明るいニュアンスの味わいが楽しめます。

ハイボールにすると、フルーティーさとともに干し草のような爽やかな風味を感じ、非常にスッキリとした飲み心地です。

ROE & CO（ロー アンド コー）

「ROE & CO」は、バーテンダーが監修し、カクテル向けに造られたウイスキーです。

もちろんハイボールにしたときの馴染も良く、味がペラくなって物足りなさを感じることはありません。

ハイボールで飲むと、バニラの甘さと洋梨のようなフルーティーさ、ウッディさを感じます。

アメリカンウイスキー（アメリカ）

アメリカンウイスキーには、主に以下の5つの分類があります。

加えて、バーボンウイスキーの中でもテネシー州で造られ、サトウカエデの木炭で濾過する工程を踏むウイスキーを「テネシーウイスキー」と言います。

バーボンはバニラのような甘さと強いオーク香が特徴、ライはスパイシーな味わいが特徴です。

オールド クロウ

「オールド クロウ」は、かつて松田優作が愛飲していたことでも知られるウイスキーです。

非常に安く手に入りコスパが良く、家でハイボールを常飲する人にとっては最適でしょう。

ハイボールにすると、バナナやメロンのようなフルーティーさ、バニラのような甘さ、ナッツのような芳ばしさを感じ、ほのかに甘くスッキリとした飲み口になります。

バッファロー・トレース

「バッファロー・トレース」は、クラシックなバーボンの味わいはそのままに、荒い部分はモダナイズして飲みやすくした、そんな味わいのウイスキーです。

厳つめのボトルデザインとは裏腹にバランスが非常に良く、ネガティブなイメージを抱きづらくなっています。

ハイボールにすると、バニラやキャラメルのような甘さ、ミントやオレンジのような爽やかさ、スパイシーさもあり、バランスの取れた味わいです。

テンプルトン ライウイスキー 4年

「テンプルトン ライウイスキー 4年」は、禁酒法時代、アメリカのギャングたちが愛飲していたライウイスキーをオマージュにした商品です。

クリアでスパイシーな風味が特徴で、ハイボールにしてもその存在感は薄れません。

ライ麦パンのような芳ばしい風味とミントのような爽やかさを感じる、スッキリしたハイボールになります。

ジャパニーズウイスキー（日本）

ジャパニーズウイスキーは日本で造っているだけあり、日本人の舌に合うような味わいのものが多いのが特徴です。

繊細な味わいの銘柄が多いジャパニーズウイスキーですが、今回はハイボールにしても風味が崩れないものを厳選しました。

キリン シングルグレーンジャパニーズウイスキー 富士

「キリン シングルグレーンジャパニーズウイスキー 富士」は、モルト以外の穀類を原料に造られる「グレーンウイスキー」のみを使ったウイスキーです。

軽やかな風味、バナナのようなフルーティーさなど、グレーンウイスキーに特徴的な味わいがしっかりと感じられるでしょう。

ハイボールにすると若干バーボンのような風味があり、ほのかな甘味と軽やかなフルーティーさがあり、優しくスッと染み込むような味わいになります。

カナディアンウイスキー（カナダ）

カナディアンウイスキーは他の生産国のウイスキーと比べて、ライトでクセがなく、初心者でも飲みやすいのが特徴です。

そもそも日本に流通している銘柄が少ないこともあり、今回は1銘柄のみの紹介になります。

カナディアンクラブ クラシック12年

「カナディアンクラブ クラシック12年」は、12年熟成でありながら2,000円台で買える、非常にコスパに優れた、優しい味わいのウイスキーです。

クセはまったくなく、ハイボールにすると滑らかな口当たり、バニラの甘さ、柔らかなオーク香、ドライな余韻が楽しめます。

本当に飲みやすく、初心者には特におすすめしたい銘柄です。

迷ったらこれ！ハイボールにおすすめの炭酸水「ウィルキンソン タンサン」

「ウィルキンソン タンサン」は、多くのバーテンダーが愛用する、価格と質に優れた炭酸水です。

強めに持続する発泡性は、ハイボールの爽やかさを長時間損ないません。

コスパの良さと味わい、使いやすさのバランスの取れた炭酸水を探しているなら、間違いなくウィルキンソン一択です。

ハイボールのおいしい作り方を解説

ハイボール用のウイスキーが見つかったら、よりおいしく飲むためにも、ハイボールの作り方を覚えてみましょう。

【用意するもの】
・タンブラー（グラス）
・かち割り氷
・ソーダ（炭酸水）
・メジャーカップ
・バースプーン
・アイストング（できれば）

バースプーンの使い方は、以下の記事を参考にしてみてください。

ステアの仕方を簡単に解説。
もっと詳しく見たい人はYouTubeにいろんなバーテンダーの方が載せているので、そちらもご参考に。#カクテル #家飲み #宅飲み #おうちカクテル #ブログ #ブロガー pic.twitter.com/pFhyqIQLng

— いのかず@家飲みを充実させたいバーテンダー (@InoKazuBlog) May 17, 2021

ハイボールに合うおすすめのおつまみを紹介

家でわざわざおつまみを作るのは大変なので、市販のものを買うのがおすすめです。

成城石井 ミックスナッツ大袋 300g

価格	1,393円
配送温度帯	常温

アーモンド・クルミ・マカダミア・カシューナッツの4種類が入った、大容量のミックスナッツです。

ナッツは栄養価が高いことで知られており、「身体に気を使いたいけどおつまみも食べたい！」という人におすすめです。

成城石井 ミルククランチチョコ 110g

価格	603円（特別価格）
配送温度帯	冷蔵

カカオ42％のクーベルチュールチョコレートを使用しているため、クドくなく、ウイスキーの味わいを邪魔しない品の良い甘さです。

チョコレートもウイスキーの味わいの邪魔をせず、むしろウイスキーが本来持つ甘さとのマリアージュで、優雅な風味へと昇華させます。

成城石井 塩バナナチップス 大袋 300g

価格	646円
配送温度帯	常温

バナナをココナッツオイルで揚げ、ほんのり塩味が付いているため、甘々なクドさを感じさせない仕上がりです。

どんな味わいのウイスキーにも合わせやすい味わいで、飲み方も問いません。

成城石井 桜燻しのスモークチーズ 165g

価格	495円
配送温度帯	冷蔵

山桜のチップで燻製したチーズで、ひと口サイズで食べやすく、カットする手間や手が汚れる心配がありません。

グラスを持つ手が汚れないというのは、おしぼりのない家飲みでは非常に嬉しいポイントです。

成城石井 自家製 7日間漬け込んだベーコンスライス 200g

価格	754円
配送温度帯	冷蔵
製造～お届けまでの日数	注文日から3～4日

ベーコンに手作業でスパイス・塩を刷り込み、7日間じっくりと熟成されています。

注文があってから製造するため、非常にフレッシュなおいしさが楽しめます。

味わいが変わる｜おすすめのハイボール用のグラスを紹介

ハイボールを飲むとき、グラス選びで味わいの感じ方が変わります。

これは、飲み口の薄さや形状によって、口に流れ込む感触や香りの上がり方が変化するためです。

サイズ感で言うと、おすすめは10oz（約300ml）もしくは12oz（約360ml）のタンブラーが望ましく、これ以上小さいとすぐに飲み終わって再度作るのが大変で、大きすぎても飲むのに時間がかかり、炭酸が抜けてしまいます。

東洋佐々木ガラス 薄氷 うすらい タンブラー

容量	370ml
サイズ	高さ：135mm 口径：72mm
製造方法	マシンメイド
素材	ソーダライムガラス

東洋佐々木ガラスの「薄氷 うすらい タンブラー」は、1,000円以内で買えてガシガシ使えるコスパに優れたタンブラーです。

低価格でありながらリム（グラスの縁）が薄く、口当たりの良さが感じられるでしょう。

木村硝子店 コンパクト10ozタンブラー

容量	320ml
サイズ	高さ：121mm 口径：69mm
製造方法	ハンドメイド
素材	バリウムクリスタル

木村硝子店の「コンパクト10ozタンブラー」は、2,000円台とグラスとしては中程度の価格帯ですが、かなりリムが薄く、飲み口の柔らかさがハッキリと感じられるタンブラーです。

ハンドメイドかつこの薄さの割に低価格で、コスパ良好。

ウイスキーの味や口当たりにこだわりたい人におすすめです。

ちなみに、サイズ違いで12ozタイプも販売されています。

松徳硝子 うすはり グラス タンブラーL

容量	375ml
サイズ	高さ：135mm 口径：70mm
製造方法	ハンドメイド
素材	バリウムクリスタル

松徳硝子の「うすはり タンブラーL」は、職人によってハンドメイドで作られ、先ほどご紹介した木村硝子店のグラスと同様にリムが薄く、飲んだときの口当たりが柔らかくなります。

商品名にもある「うすはり」は、松徳硝子が商標登録を取った、タンブラーの厚みを極限まで薄くする技術です。

とても薄いグラスなので、丁寧に扱わないとすぐに割れてしまうので注意しましょう。

ハイボールに関するよくある質問

ハイボールのカロリーは？飲むと太る？

ウイスキーを30ml入れて作るとすると、約70kcalです。蒸溜酒なので糖質はゼロなため、太りはしません。ハイボールを飲んで太ってしまうのは、お酒ではなくて一緒に食べるおつまみが原因です。

ハイボールとソーダ割りって違うもの？

どちらも同じものです。居酒屋ではレモンが入っていることがあるため、レモンが入ったものがハイボール、無いものがソーダ割りと勘違いが起きやすいのですね。

ハイボールって度数はどのくらい？

使うウイスキーの度数を40％として、ウイスキー:ソーダ＝1:3ならハイボールの度数は10％、1:4で作るなら8％になります。

初心者がとりあえず飲んでおきたいハイボール用の銘柄はある？

今回ご紹介した中で選ぶなら、「ジョニーウォーカー ブラックラベル 12年」や「オールド クロウ」あたりは非常に有名かつスタンダードな銘柄ですので、一度は飲んでおきたいところです。

ハイボールに合うウイスキーについてのまとめ

今回ご紹介したウイスキーはコスパに優れたものばかりで、価格以上の味わいがあるものばかりです。

まだ飲んだことのない銘柄があったら、ぜひ飲んでみてください。

おいしい作り方も最初は面倒かもしれませんが、一度覚えてしまえばおいしく作れるようになります。